心理カウンセラーになるには高卒でも問題ありません。セラピストとして臨床心理を仕事とする場合も同じこと。
決められた必要な資格もなく、資格なしでも心理カウンセラーやセラピストになれるのです。
臨床心理士をはじめ多くの心理臨床に関わる資格があるにもかかわらず、なぜ、学歴なし、資格なしでも大丈夫だと言い切れるのか。
その理由についてお話していきましょう。
心理カウンセラーになるには
心理カウンセラーになるには、どうすればよいのか。
その答えから言ってしまうと、「私は心理カウンセラーです。」と名乗ってしまえばいいのです。
特に必要な資格も、学歴も必要ありません。あなたが「心理カウンセラーになろう」と決意した時点であなたは、心理カウンセラーなのです。
しかしながら、心理カウンセラーになるためには、臨床心理士の資格が必要だと言われます。その理由をお話していきます。
なぜ臨床心理士が必要だといわれるのか
一般的に臨床心理に携わるカウンセラーになるために何が必要かと問えば、その答えは、「臨床心理士」と答える人が多いでしょう。
この臨床心理士の資格を取ろうとすると、指定された大学院を卒業する必要がありますし、その上、十分な臨床経験も必要。
さらに、試験を受験してそれに合格することも必要になっています。
このようなハードルの高い臨床心理士の資格をなぜ必要だという人が多いのでしょうか。
実はそこの答えは、病院やスクールカウンセラーなどの現場に就職しようとした時に必要とされる資格だから。
臨床心理士の資格は心理カウンセラーになるために必要な資格ではなく、雇われるために必要な資格なのです。
このように、高卒でも資格なしでもできるというように実は広く門戸が開かれている心理カウンセラー。
一見ハードルが高く、受け付けないように思われているのですが実はそうではないのです。
学歴が必要な資格が不要だから高卒でも大丈夫
臨床心理士の資格は必要がないとなると、大学院まで卒業する必要もありません。ついでに言うと、大学レベルの知識も不要。
なぜなら、学歴も資格も必要ないのが心理カウンセラーでありセラピストなのだから。
雇われるための臨床心理士の資格が不要なら、大学院レベルの知識と大学院卒業の修士号や博士号が不要だということ。
そう考えてみると学歴が全く必要ないこととなり、高卒や中卒でも大丈夫、となります。だから、広く門戸が開かれて誰でも開業できるのが心理カウンセラーの世界であり、セラピストの業界なのです。
ですが、心理カウンセラーやセラピストを目指す多くの人が 心理学や臨床心理に関する資格を欲しいと願っています。
なぜ、セラピストやカウンセラーとして働くのに必要のない資格をそこまで求めるのか。その理由を見ていきましょう。
なぜ資格が求められるのか
いろいろ、資格や学歴が必要のないことを申し上げてきましたが、カウンセラーとして独立するために、資格を求めて勉強している人は少なくありません。
資格は必要ないのに、それを求める理由はどこにあるのか。
じつは、その答えは、カウンセラーやセラピストとして活躍を始めた先にあるのです。
その答えとは、あなたが資格を持つことで、3つのメリットを得ることができるということ。それでは、そのメリットを見ていくことにしましょう。
安定したカウンセリングができる
資格を得ることで、実践的なカウンセリングの方法を知ることができます。全くやり方を知らずに、見様見真似でもいいのですが、それでは、クライアントの悩みを解決することができないということになってしまいがち。
セラピストは、基本的にクライアントの話を聞くという、「傾聴」の姿勢を大切にしますが、そのためにもいくつかテクニックがあります。
また、心の中にしまい込んだ不安や悩みを引き出すことになるので、その現れてきた感情への対応も必要です。
対応策を知っていることで、カウンセリングのセッションをより良い方向へ導くことができるというわけです。
クライアントに信用してもらうことができる
次に、紹介したい資格を持っていることで生まれるメリットは、資格を持っているということだけでクライアントを安心させることができるということ。
たとえば、心理カウンセリング○○協会のマスターレベルカウンセラーの資格を持っているというと、なんかすごそうだと思いませんか。
何も資格を持っていませんがさあ始めましょうか。と言われるより、額に入れられて飾られている資格を見たほうが、クライアントは安心してカウンセリングを受けることができるということ。たとえ同じことをするにしても、です。
資格を持っていることは、あなたのためだけでなく、クライアントのためでもあるということになるでしょう。
カウンセリングの結果を増大させることができる
さて、3つ目にお伝えしたい資格を持っておくべきメリットは、資格を持っている方が、そのカウンセリングの効果が大きくなるということです。
ちょっと想像してみて欲しいのですが、風邪をひいた時に薬を手に入れる時を思い出してみてください。
病院に行って様子を見て処方された薬と、近所のお節介なおばさんから「よく効くから」ともらった白い袋に入った薬、どちらの方が効果がありそうですか?
もちろん、病院の薬だと思います。たとえ同じ薬だとしても、病院の薬の方が効果が高く思えて実際に効果があります。
専門的には、プラセボ効果というのですが、信用度に応じてその効果が変化するのです。
つまり、資格を持っていることでクライアントの信用が高まって、実際のカウンセリングの成果が増大するということなのです。
まとめ
以上、「心理カウンセラーになるには高卒でも資格なしでも大丈夫!その理由とは」を神戸ヒプノセラピー、ベレッツアがお届けしました。
心理カウンセラーやセラピストになるためには、大学院レベルの知識が必要だとか、臨床心理士の資格が必要だとか決めつけている人がいますが、それは心理カウンセラーとして雇われるための条件にしかすぎません。
雇われるというしがらみから抜け出せるなら、心理臨床に携わる者として資格は自分のカウンセリングやセラピーの成果をブーストさせる道具にしかすぎません。
資格を取ることが心理カウンセラーになる道ではなく、心理カウンセラーとしてよりクライアントによくなってほしいと思う気持ちの具体的な方法が資格を取ることなのです。
雇われることありきのような人に頼り切っているカウンセラーが、本当にクライアントの気持ちに寄り添えるのでしょうか。
自分の道を自分で切り開く強い心を持ち、自分のカウンセリングに自信があり、人生に余裕を持っている人こそ、こころの弱い人を守ることができる立場にあるといえるでしょう。
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