こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
催眠を使う心理療法の一つ、催眠療法の副作用についてお伝えします。
そして、副作用を踏まえると、前世療法が危険になる時とはどんな時になるのかを見ていきましょう。
催眠を使う心理療法、催眠療法
催眠療法とは、ヒプノセラピーと呼ばれる催眠を使う心理療法です。
催眠を使うことであやしいとか、危険だとか思われがちですが、本当にそうなのでしょうか。
催眠療法とは、催眠を使って心理的な作用を起こす心理療法であり、セラピーです。
その催眠療法で使われる催眠とは、何なのかというと、催眠誘導を使って行われる、変性意識状態のこと。
変性意識状態とは、通常の意識状態ではない意識の状態であり、潜在意識とか無意識とかと呼ばれるものが表に出てきている状態です。
この変性意識状態という催眠状態は、どんな状態なのでしょうか。
催眠状態というと、とても変わった状態のように思えますが、実はそうではありません。
催眠状態は、とても身近な場所にあり、あなたも過去に経験している状態です。
どんな状態が催眠状態かというと、ちょうど、ゲームをしていてそれに集中している状態。
とても意識がはっきりしているけれど、周りの音や景色は全く見えていません。
1つのことに完全に集中している状態。
これを催眠状態と言っています。
1つのことに集中するとき、人は、そのものに対してとても深く考えることができるようになり、普段であれば気付かないことも気づくことが可能になります。
心理療法は、心に抱えている問題を一側面から見るために思い込みや固定観念によって、考え方を縛られることでたまったストレスを開放させる方法。
催眠療法というヒプノセラピーは、そのような凝り固まった思念を催眠を使ってイメージを膨らませていろいろな角度から見ることによってストレスを開放させる方法。
だから、催眠療法は心理療法になり得るのです。
催眠療法も心理療法の一つなので、守秘義務や枠組みの採用など、基本的な事項は同じように規定されます。
そこが、催眠療法が占いや人生相談と違うところ。
催眠療法では、一定の流れで行われますが、その目指すところは、ヒプノセラピストの考え方によって異なります。
それでは、催眠療法で副作用があるのかどうかを見てみることにしましょう。
(関連記事:なぜ、今、ヒプノセラピー(催眠療法)なのか。)
催眠療法の副作用
催眠療法をうけて、副作用がでることがあるのかということですが、答えは、NO。
催眠療法に副作用はありません。
副作用とは、その主となる効果のほかに生まれる有害な作用のこと。
集中してゲームをしている時に副作用がないように、催眠療法で副作用は生まれないのです。
また副作用が起こりえない理由は、他の心理療法を見ても分かるように、現在の心理状態が回復するか、向上するかどちらかであるから。
最悪、相談者に何も起こらなくても、現状維持にしかすぎないので、副作用は起こりえないのです。
目標に向かって歩みだし、成功させるための暗示を与える場合は失敗しても現状維持ですよね。
暗示が成功すれば、力強く歩みだせるのだから、副作用はありません。
イメージを膨らませ、そこにいない人に出会えるエンプティチェアやインナーチャイルド、ハイヤーセルフとの出会いも出会うことがその技法。
そこで新しい自分に気付くことにつながるのだから、副作用は起こりえないのです。
こんな副作用のない催眠療法ですが、あえて副次的に生まれる効果をあげるとすれば、とてもリラックスするということ。
集中して映画を見ている時を思い出してください。
映画を見て集中するためには、腰が痛くなるようなイスではなく、ゆったりとしたソファーのようなイスに座るのではないでしょうか。
これは、集中して映画を見るための演出ですが、リラックスしなければ集中できないとも言えるのです。
集中するがゆえにリラックスする。
だから、自分の記憶とその時の感情、イメージを豊かに再現することができ、記憶の意味付けを自由に変えることができる。
だから、催眠療法で暗示が有効になるのであり、トラウマをトラウマではないあなたの経験としての過去の記憶に替えることができるのです。
そんなリラックスすることの他、副作用のない催眠療法ですが、前世療法や退行催眠で危険になるときがあります。
どんな時に催眠療法が危険になるのでしょうか。
その危ない時についてみてみましょう。
(関連記事:ヒプノセラピーは危険なのか。過去や前世のトラウマが再発した人へ)
前世療法や退行催眠が危険になる時とは
前世療法や退行催眠で相談者の心理状態が回復せず危険になるときとは、過去の記憶に対してネガティブな意味付けを強化される時。
例えば、前世療法でトラウマの原因が小さい時にうけた父親の暴力にあったとしましょう。
そのトラウマに、その父親が悪い、父親がそんなことをしなければ、父親さえいなければ、なんて風に意味付けをしたとしましょう。
その後、その相談者はどうなると思いますか?
考えるまでもないことですが、その相談者は父親を恨み続けます。
怒りを手放すどころか、余計に強化してしまうことになるのです。
つまり、催眠療法の一つの技法である前世療法や退行催眠が危険になるときとは、ヒプノセラピストの方針が、過去の記憶のネガティブ面を強化するとき。
だから、ヒプノセラピストは相談者の問題を他人のせいにするという簡単な道を選んではいけないのです。
(関連記事:感情を殺して生きること。自分を抑えて生きてきたピエロのような人生)
まとめ
以上、「催眠を使う心理療法、催眠療法の副作用。前世療法が危険になる時とは」をお伝えしました。
催眠療法には副作用はあり得ません。
もし、相談者の心理状態が悪化したり、ネガティブ面が強化されたなら、それは、ヒプノセラピスト自身が決めたセラピーの方針の問題でしょう。
前世療法や退行催眠、暗示やインナーチャイルドなどの催眠療法で危険な時とは、相談者の悩みを他人のせいにしてしまおうという安易な考えがヒプノセラピストの心の中に生まれる時なのです。
(関連記事:ヒプノセラピーは効果ない?ヒプノセラピーが効かない理由と対策)
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