あなたは、
「自分のことは自分が一番よく知っている」
そう思っていませんか。
本当にそうなのでしょうか。
今回、催眠の世界でよく出てくる無意識に焦点を当てて
「自分のことは、誰が一番知っているのか」
について心理学の観点を踏まえて考えてみます。
無意識での行動があなたの心理を表わしている?
あなたは、
「朝起きたら、いつの間にか、歯を磨いていた」
とか、
「考え事をしながらご飯を食べていたら、何を食べたのか覚えていない」
とか、
「家を出て駅まで歩いていたら、いつの間にか到着していた。」
とか、いった経験はありませんか?
もし、あるなら、あなたは、無意識で行動しているということになります。
無意識とは、普段意識していないあなたの考え方や行動の基礎をなすものです。
無意識は、潜在意識と言われ、顕在意識である意識と対になるものだと心理学で定義づけられています。
普段のあなたは、意識がコントロールしているので、自分で考え、自分で選び、自分で判断していますが、その根底には無意識があります。
無意識は、あなたが今まで得た知識や経験、技術の倉庫です。
(※詳しくは無意識とはを参照ください)
だから、無意識で行動する事は、あなた自身を正確に表しているのです。
無意識を体感してみる心理学的な問題
ちょっと思い出してみてください。
あなたの子供時代に経験した事ってどんなことがありますか?
親と動物園に行って、
「象が大きい」と感じたことや
「キリンの首は本当に長いんだ」と認識したことかもしれません。
また、公園で仲の良い友達4人でかくれんぼをして、「見つかるんじゃないか」とドキドキしながらとても楽しんでいた事かもしれません。
このように一つ二つ、もしかすると、もう少し多く、思い出すことができますよね。
ですが、それだけでしょうか。
本当はもっと多く、たくさんのことを経験してきたのではないでしょうか。
例えば、宿題をしなさいと親に言われたことや、宿題を忘れ学校で先生に詰め寄られ泣きそうになったことなどもあるかもしれません。
この記憶はあなたの無意識から呼び出してきたものです。
今、あなたに、体験していただいたように、無意識から記憶を呼び出すことができますが、普段は意識の奥深くに格納されています。
そして、あとから、
「ああ、そういえばそんな経験もあったな」
と思いだすことができるように、どれだけの量の記憶があなたの無意識に刻みこまれているのか、他にどんな記憶があるのかは測定することができません。
さきほど体験していただいたように、思い出すトリガーとなる単語や事象に触れて、初めてあなたの無意識にある記憶が意識に上ってくることもあるのです。
ここからわかるように、無意識と言われるだけあって、あなたが認識しようとしても認識できないのが無意識です。
無意識はあなたがコントロールすることが極めて難しいあなたの意識なのです。
無意識があなたを心理的に拘束している真実
心理学で、無意識が意識されない意識と言われているのが納得できたのではないでしょうか。
この無意識ですが、先ほど体験していただいたように、あなたの記憶の保管場所です。
- 友達とテレビやアイドルの話題で楽しい時間を過ごした記憶。
- 学生時代に期末試験に向けて赤点を取らないように必死に勉強した記憶。
- 夜、車を一人で運転してトンネルに入った時になんとなくゾワッとした記憶。
- おじいちゃんとおばあちゃんにかわいがられて心の底からうれしかった記憶。
- あんなに大好きだったのに別れなければいけなかった恋人との記憶。
- 意見の食い違いで思わず出た言葉が大切な友達の心を傷つけてしまった記憶。
- 小さい時から一緒だったペットが死んだ時、涙があふれ、胸が締め付けられた記憶。
- 親友だと思っていた人に裏切られ、殺したいほど憎んだ記憶。
思い出しはじめたら、きりがありません。
あなたの無意識の中は、こんな記憶が山のようにあるのです。
心理学では、意識は無意識の10分の1程度と言われています。
この割合が正確かどうかは特に論争するべきところではなく、あなたが普段、思考したり、検討したり、判断したりしている意識は、無意識から見ればほんの一部でしかない。
というその事実が大切なのです。
これがどういうことかわかりますよね?
あなたが経験したことがあなたの無意識にあるということは、
「その経験から得られる観念、信念、考え方なども、無意識の中にある」
ということなのです。
つまり、「無意識をのぞけば、本当のあなたを知ることができる」のです。
あなたの無意識を知る5つの方法とは
あなたは、自分が意識していない意識「無意識」をのぞいてみたいと思いませんか?
無意識を知ることができれば、ジョハリの窓でいう自分が知らない自分を知ることができます。
だから、無意識を知ることは、あなた自身を知ることにつながるということ。
仕事でも、プライベートでも、あなた自身を知れば、コミュニケーションにおいて相手よりも一歩リードした状態となるのです。
あなた自身の無意識を知る方法を知りたい?
もちろん、そう、思いますよね。
では、心理学から導かれたあなたの無意識を知る5つの方法を紹介しましょう。
自分を内観する
これは、かなり力づくで導き出す方法です。
自分の記憶をことごとく網羅していくのです。
記憶は、ネットワークでできている理論を認知心理学で意味ネットワークいいます。
※参照:意味ネットワークとは活性化拡散モデルと階層的ネットワークモデルの違い。
この意味ネットワークとは、一つのことを思い出すと、その周りにある関連する記憶が活性化されます。
内観法では、その活性化された記憶をすべて、書き出していくのです。
そのネットワークが完成すれば、あなた自身の思考がどうあるのか分析できます。
自分で自分をプロファイリングするというイメージですね。
ですが、前にも述べたように、無意識に格納されている情報、あなたの記憶は膨大です。
それを力技で全てマッピングしていこうとすると、かなり無理がありますよね。
やって、やれないことはないですが、
とても作業量が多く、とても大変で、とても果てしない作業となるでしょう。
もっと簡単な方法を次に紹介します。
自己催眠で無意識を知る
自己催眠は自分で自分を催眠状態に入れることでそこで自分に暗示を与えます。
催眠状態になれば、自分の無意識とコンタクトを取ることができるので、無意識が考えていること、感じていることにアクセスしやすくなります。
でも、催眠状態を知らない人にとって、自己催眠はかなりハードルが高いものになるでしょう。
催眠は、究極のリラックスといいますが、リラックスを自分でできない人もいます。
この前、催眠をかける時に「力を抜いて。」といっても、がちがちに固まって、力を抜くことができない人がいました。
ここまで来るとかなり反骨精神が旺盛な人で
「本当に催眠にかかりたいの?」
となってしまいます。
自己催眠であれば、そんな「かかるまい」という意識はないと思います。
ですが、催眠を知らない人に「自己催眠を」といっても、赤ちゃんに1+1を教えるようなものです。
それだけ理解力と精神力のある人なら自己催眠も可能でしょう。
自己催眠についてはまた別途、解説していますのでこちらをご覧下さい。
(関連記事:自己催眠とは!自分で自分に催眠をかけて自分を変える方法)
瞑想で本当の自分を知り開眼する。
ヨガや、ヒーリングでは瞑想を行います。
アーユルヴェーダでも、瞑想のコツを教えています。
古来より伝わる方法で、多くの修験者がこの方法を使います。
瞑想をするには、まず、環境を整えます。
瞑想に良い環境とは、心が落ち着ける環境のことです。
BGMは静かな音楽若しくは無音ないし自然の音。
温度は、篤くもなく寒くもない心地よい温度。
出来るだけ直射日光の当たらないようにして出来たら薄暗いくらいで。
マッサージ店などに行くと、よくある環境ですね。
あのような環境が、半分眠ってしまうような環境が、瞑想に適しています。
心を落ち着け、
無になるように精神を統一し、
自分の無意識の中にダイブして、
自分を発見するのです。
このやり方も、訓練された人にはやりやすいですが、初心者向けではないですよね。
訓練を積んだお坊さんでも精神がばらつくことがあるそうです。
精神統一とか言っても
すぐ気が散るし、
眠たくなるし、
この後のことが気になります。
それが、普通の人の反応だったり、結果だったり、ではないでしょうか。
そういった人は次の方法、催眠療法、ヒプノセラピーを試してみましょう。
催眠療法、ヒプノセラピーを受ける
催眠療法とヒプノセラピーの違いは?
というと、答えは、
「違いはありません。同一です。」
となります。
催眠療法とヒプノセラピーは言い方が違うだけで同じことなのですね。
さて、催眠とは、完全なリラックスに導く方法です。
ゆっくりと催眠状態(トランスと言います)に入る方法もあれば、
瞬間的に入る驚愕法などの方法もあります。
入り方の好みは人それぞれであり、入りやすい方法やちょっと抵抗がある方法など様々。あなたが好きな方法で入れるように、催眠誘導をおこなうヒプノセラピスト側があなたを催眠状態に誘導します。
手取り足取り、催眠状態に導いていくので、いつの間にか、あなたは催眠状態に入っていることになります。
自己催眠だと、なかなか入れない人がいますが、他者からかけてもらう催眠は、誘導者が上手ければだれでも入ることができます。
で、催眠状態に入ることができれば、自分の本質を知るために、無意識の中にダイブしていく準備が整いました。
無意識の中に入ったら、夢の中に入った状態と似ています。
目標なく、漂えば、あてもなく無意識、あなたの過去の記憶の中をさまようことになるでしょう。
ですが、心配はいりません。
誘導者側、催眠術師側、セラピスト側がしっかりコントロールしますから。
そうやって、あなたの無意識を探っていくことができるのです。
でも、人に自分の真の姿をさらすのが嫌って人もいますよね。
そんな人は次の方法で自分の「無意識」にダイブしてください。
ペンデュラムで無意識を知る
ペンデュラムって何かわかる人いますか?
そうです。
私のアイコンにしているこれです。
このペンデュラムは先が水晶になっていますが、
先が細いものがあったり、
矢印になってたりするものなど、
数多くあります。
で、これでどうするかというと
目の前でぶら下げてあなたの無意識がペンジュラムを振る状態にするのです
無意識を知るために、内観したり、催眠に入ったりしなくていいので、意識が目覚めたまま、無意識とコンタクトを取ることになります。
なので、とても手軽。スピリチュアルなのが苦手な人にも合う方法でしょう。
ペンジュラムの使い方はこの動画を見てくださいね。
で、なぜ、ペンジュラムがこのように動くのかというと、
「こっくりさん」
ではなく、
あなたの無意識が動かすのです。
催眠の世界で使う時にはこの動きは微細運動と呼んでいます。
無意識が示す、小さな動きをペンジュラムが拡大してくれて、自分に伝えてくれるのです。
以前、私がおなかの調子が悪いのが数カ月続いた時です。
いつもグルグルいっていて、トイレも数時間おきに行きたくなる状態でした。
で、これを使って、治るのか、治るとしたらいつ治るのか無意識に聞いてみたのです。
といった具合にやり取りしました。
すると5日後くらいにすごい下痢になって、その後、嘘みたいに回復したのです。
ここで大事なことは、始める前に、必ず、自分の無意識に
「無意識さん、無意識さん、
今からあなたに質問をしてもいいですか?」
と聞いてからペンジュラムにとりかかりましょう。
でないと、今知る必要のない事なら、無意識は教えてくれません。
動かないなどの時間の無駄だけならいいのですが、
誤った方向に指示を出したようにとってしまったら、
あなたの進むべき道が大きく変わってしまうからです。
だから、始める前には絶対無意識に働きかけましょうね。
このペンジュラムは催眠に入る必要もないし、確実な精神統一も必要ありません。
なんとなくできてるな~
って程度で大丈夫なので、すごく始めやすいです。
ペンジュラムがイッパイ
いかがですか?
いろんなタイプがあるのがわかると思います。
ペンジュラムについて知りたい方は、
いつでもご連絡くださいね。
追伸
今日も、晴れていい天気でした。
天気が良いと、気持ちまで澄み渡って、晴れやかになります。
落ち込んだ気分も一掃されます。
いつまでも、スマホやパソコンにかじりついていないで、たまには外の空気を吸うことも精神衛生上、好ましいことです。
胸いっぱいの新鮮な空気と、
澄み渡った青い空と、
暑くもなく、寒くもないちょうど良い気候。
自然はあなたに素晴らしいエネルギー、力強い活力を与えてくれます。
この自然のパワーを受け取り、自分の人生に活かしていきましょう。
きっと素晴らしい日々が待っているはずです。
あなたの「無意識を活用し、人生を向上させる方法」があるのを、あなたは知っていますか?
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