脳科学で記憶のメカニズムを徹底解明!フラッシュバックの心理学

脳科学とは、脳の機能を解明する科学。脳の働きを知るためにあらゆる研究分野と密接に絡み合いながら発展してきました。

いまなお、研究され続けている脳科学ですが、記憶のメカニズムについても研究が進められています

 

心理学においては、ある刺激に対してどう反応するかという心の活動に重点を置いて研究がなされる学問であり、脳科学と心理学は切っても切れない関係。

フラッシュバックの心理学も、この脳科学の研究成果によって解明されたことが大切になるといえるでしょう。

 

脳科学とは

脳科学とは、脳の機能について理解を進める学問であり、人の知覚・認知機能から入ってきた情報処理する過程、そして、その結果の行動に至るまでの一連の流れの研究です。

人の脳の働きを理解しようとすると、脳を解剖学的に分析するだけでは十分でなく、医学や心理学はもちろんのこと、生物学や社会学、文化人類学、言語学、データの処理に関する統計学、果てはAIなどのコンピュータに関する学問まで関連する学問が必要となります。

参考:「我が国における脳科学研究」文部科学省HP

 

最近の学問の傾向として、その学問単独の基礎的な研究だけでなく、他の学問分野との連携を含めて研究されることも少なくありません

脳科学もその例にもれず、医学や生物学的、解剖学的な脳という器質的な見地からだけではなく、多くの学問と密接に関連しているのです。

 

このように発達し続けている脳科学は、f-MRIやNIRSによる解析など多くの手法が取られています。

そして、多くの末梢神経を持つ脳細胞が電気的に信号を伝達し、脳細胞と脳細胞の間はシナプスで連接されており、その間にある伝達物質の増減により、信号が変化されるということがわかってきました。

 

たとえば、視覚情報として感覚器官である目から入った光の情報は、電気信号に変換され、第一次視覚野という後頭部にある脳の部分に伝達されます。

そこで処理が行われ、他の大脳皮質に送られて感情が発露したり、思考につながったりと視覚情報が処理されていきます。

 

このように多くの研究がなされている脳科学ですが、実は、記憶が脳のどこの部分に保存されているのかというのはいまだに解明されておりません。

記憶の情報が処理されるメカニズムは脳科学で次々と解明されているのです。

参考:嫌なことばかり思い出す原因とは!フラッシュバックの原因を徹底解説

 

脳科学で記憶のメカニズムを解明

脳科学は脳細胞の伝達過程や活動部位などを調べることで、脳の活動や働き、その役割について研究しています。

記憶という人間の認知活動においてもそのメカニズムを解明しようとあらゆる手段が使われるようになりました。

 

過去には、脳を解剖して、活動している部分を調べるような侵襲的な研究もおこなわれていました。

事故などで脳に損傷を受けた人の行動様態や特質、以前からの変化などを調べることで、脳の活動についての活動が大きく進展しています。

 

言語障害に関連する分野がウェルニッケ野であるとか、ブローカー野であるということがわかったのは物理的に脳にダメージをうけた器質異常の症例があったから。

多くの脳の機能が脳科学として研究され、そのメカニズムを解明しようと調査されているのです。

 

脳科学では、心理学とはまた違った角度から、記憶のメカニズムについて脳の働きを研究するというアプローチで解析されています。

そして、そこでわかったことは、記憶のメカニズムは海馬という脳の部位が大きく関係していることも分かってきています。

 

ですが、いまだに、記憶が脳のどこにしまい込まれているのかははっきりした答えは分かっていません。

脳神経張り巡らされ、その中を無数の電気信号が飛び交っている脳。

 

味方によると、脳全体が記憶そのものという見方もできるので、脳のある一部分だけが記憶のメカニズムというわけではないということ。

脳はそれぞれの役割を担っている部分もありますが、脳全体が人の認知機能のシステムとして成立しているのです。

参考:トラウマがフラッシュバックする!夢との関係が対処法の秘訣

 

記憶のメカニズムとフラッシュバックの心理学

記憶のメカニズムは、心理学的に言うと記銘、保持、想起という段階を踏みます。

まず、目や鼻、耳や口、皮膚といった感覚器から得られた知覚信号が、感覚記憶として脳に取り込まれます。

 

そして、その感覚記憶が自分にとって注意を向けなければならない情報であれば、短期記憶として意識され、さらに内容を分析することに。

この短期記憶は数秒程度しか保持できないので、大切な情報は心に刻み込んで長期記憶として、半永久的な記憶に変化し、無意識という記憶の貯蔵庫に保持、貯蔵されます。

 

そしてその記憶が必要だと感じた時に、無意識から意識へと引き上げられ、意識化されていく。この過程が想起です。

この想起することは意識的にもできるのですが、無意識的にも行われていきます。

 

たとえば、初恋の人の思い出はとてもいいものですね。という話になった時、意識することなく初恋の人のことを思い出すでしょう。

この無意識的に想起するということが何のきっかけもない状態でも行われてしまうのがフラッシュバック。

 

無意識に取り込まれた記憶のうち、特にトラウマ的で印象的な出来事や刺激的な事件、衝撃的な体験は、意識し続けること・抱え込むことが辛いから、無意識の領域、普段意識しなくてもいい領域に閉じ込めています

これが、抑圧とか、解離とかと呼ばれる人の防衛機制という心の働き。

 

この防衛機制という記憶のメカニズムがあるおかげで思い出したくないトラウマ的な記憶を無意識の領域に閉じ込めておけるということ。

ですが、その心の機能は無理やり行っているので、トラウマ的な記憶は、いつも意識化されるようにチャンスをうかがっているのです。

 

それでふとした瞬間に記憶がよみがえる。

それも、衝撃的で、刺激的な記憶なので、他の記憶より鮮明に記憶している。だから、フラッシュバックが起こるとまるでそこにいるかのように思い出すのです。

参考:嫌な記憶がフラッシュバック!泣くほど辛い時の対処法とは

 

まとめ

以上、「脳科学で記憶のメカニズムを徹底解明!フラッシュバックの心理学」を神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアがお伝えしました。

脳科学で記憶の解明が進んでいますが、まだまだ未知の部分が多いのが脳。なぜなら、脳の分析だけで脳科学が完結しないのは、人間としての活動、記憶のメカニズムすべてを解明しなければならないから。

 

脳科学の発展により、精神的に弱い人への薬や対処法も多く開発されてきましたが、まだまだ認知機能や記憶について解明するべきことは残っています。

これからの脳科学の発展で記憶のメカニズムが今以上に解明されたなら、投薬や安心してリラックスすること以外にもフラッシュバックの克服への対処法が見つかるかもしれません。

参考:フラッシュバックは病気なのか?その症状と診断方法を徹底解説!

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