こんにちは。
催眠を心理学で科学する「催眠心理学」
神戸ヒプノセラピー 催眠療法のベレッツアです。
さて、死生観の意味とはいったい何だと思いますか?
死ぬことについての自分の考えでしょうか。それとも死ぬことと生きることの比較でしょうか。
実は、生死観ではなく死生観であることに理由があります。
それでは、死生観についてみていきましょう。
死生観の意味とは
早速ですが、死生観の意味とはいったいどのようなものでしょうか。
実は、死生観とは、生きることと死ぬこと、この2つに対する考え方です。また、その生と死に対する判断基準や行動の指針であり、生と死に対する見方とも言えます。
日本の死生観は、加藤拙堂という仏教学者が書いた「死生観」が世に出た時期が「死生観」について人々が考え始めた時期と宗教学者の島薗進が表明しています。
この時期は、今まで交流のなかった欧米という未知の文明と出会い、日本の死生観と欧米の死生観がぶつかった時期でもあります。
そして、第二次世界大戦中に若者を戦地に向かわせるための手法として、死生観が用いられ、葬祭や宗教を忌避するようになりながらもスピリチュアルなものに傾倒する現代において死生観が見直されています。
実際には、時代をさかのぼるにつれて書物や資料が極端に乏しくなるので、日本の死生観についての歴史はとても難しいものといえるでしょう。
生死観ではなく死生観であることには理由があった
生と死の考え方、観念なら、死生観でなく生死観でもいいように思えませんか?
実はこの理由は、とても簡単で、1904年に出版された加藤拙堂の「死生観」という本が「死生観」という言葉の統一された起源とされています。
生と死を観るというよりも、死と生を観るといった方が「生」が強調されているようにも感じます。
生きていく上で、死を観ること、これが当時の日本人の心に響いた結果、死生観という言葉に統一されていったと考えられます。
死生観を科学する死生学
中国や韓国で「死学」、アメリカやイギリスでも、「死学」や、「死の研究」という呼び名が一般的。
実は、死生観を科学で解き明かす死生学というものがあるのです。
それでも、日本に死生観という言葉が定着しているのは、むかしから、日本に「死生観」があったからにほかなりません。
死生学という学問がやっと世間に芽生えてきたという現状も、死がタブー視されてきたからにすぎないのです。
死を知ることで、今ある生を大切に思うことができます。
死があるからこそ、今の生が意味のあるものになります。
死生観を育てることは、あなたが死に向かって生きていく上での指針となり得る。
そんな自分の生き方の方針を科学的なアプローチで解き明かすのが死生学です。
死生観をはぐくむデスエデュケーション
デスエデュケーションは、死の教育。これだけ聞くと、何やらおどろおどろしくて、恐ろしいもののように感じませんか?
じつは、日本では、第二次世界大戦後、「死」を忌み嫌うべきものとして扱われてきました。
ですが、決して死を避けることはできません。昔はそのジレンマや葛藤を宗教が解決していたのですが、それすらも忌避する今の日本人には、デスエデュケーションが必要なのです。
死を知らないから、死を恐れるし、生きる意味や、生きる理由を見失う。
死を知ること、つまり死生観を持つことが、あなたが生きることにつながるのです。
そして、死への準備を行うことで、あなたが死んだ後の問題、財産問題や家族不和などを引き起こさず周りに迷惑をかけなく死ぬことができる。
車を運転しなければ事故を起こさない。そんな理論で車の運転をさせない親がいます。
しかし、死を考えないことで死を避けられるわけではありません。死をしっかりと見つめて、充実した生をおくること、そして、死後残された者のこころをケアすることが必要なのです。
死生観をコントロールできるヒプノセラピー
死と生の考え方である死生観。そして、あなた自身の生き方にもつながる大事なことです。
そしてこの死生観はあなたの心の中ではぐくまれるもの。
心の中で作り上げられるものであれば、潜在意識にアプローチすることができるヒプノセラピー、催眠療法の出番。
本当にあなたに必要な死生観を作り上げるために、死生観をkンとロールできるヒプノセラピー、催眠療法を利用してみてはいかがでしょうか。
(関連記事:ヒプノセラピー(催眠療法)とは)
まとめ
以上、「死生観の意味とは!生死観ではなく死生観であることには理由があった」についてお話してきました。
死生観は、こうあるべきというものではなく、あなたが死についてどう考えるか、そして、そのためにあなたに与えられた生をどう生き抜くか、という考え方です。
死生観を持たず死を乗り越えられないからこそ、PTSDを発症したり、直面した死がトラウマになったりするのです。
死生観を知ったことをきっかけにして、あなたなりの死の理解を深め、あなたの死生観を持ってみませんか?
(関連記事:死生観とは何なのか。日本人の死生観の歴史とその真実の意味とは)
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