占いとは違う心理検査・性格診断 ~無意識の発掘~

あけましておめでとうございます。

お久しぶりでございます。

皆様、年末年始は、いかがお過ごしでしたでしょうか?

充実していましたか?

忘れられないひとときを過ごすことができましたか?

それとも、いつもと変わらない日々でしたか?

いろいろあると思いますが、

わたしはここしばらく、催眠療法の技術の向上と

心理学の知識のリフレッシュに重点を置いて

自分の活動に専念していました。

「一年の計は元旦にあり」といいます。

一年のスタート、気持ちよくいきましょう。

 

流行りの性格診断って信用できるの?

いきなりですが、

あなたは、「性格診断」って好きですか?

 

ついさっき、フェイスブックで性格診断をしたら

「やぎ」

のような性格だと診断された高橋です。

 

 

 

フェイスブックなどSNSを見ていると、

ときおり、

 

「私の性格は「○○」です。

あなたも、性格診断をしてみませんか?」

 

なんて出てくるんですよね。

 

催眠療法だと、あまり重点を置かない性格診断などの心理検査ですが、

心理療法に期待を抱いて、来ていただいた方の多くは、

結構興味のある部分だと思います。

 

心理検査はできるだけ早い時間でその方を理解し、

信頼関係を築く一手段として存在するので、

完全に否定する必要もないと思います。

 

すくなくとも、心理検査によって一般的な傾向は出てくるし、

気になる個所をすぐに察知できる方法です。

 

また、重度の精神病を患い、カウンセリングで治療するより、

医療機関で治療された方が効果が上がる方に対して助言するための資料にもなります。

なんて、専門家からの視点ですが、

今まで、本格的に性格診断に触れてこなかった方や、

占いが好きな人、

心理検査との違いを区別する必要がない人にとっては

結果の方が面白く、大事で、気になるものですよね。

 

心理検査活用の現状

 

よく、就職試験などで活用されている内田クリペリン検査やY-G検査などがありますが、

本当に理解されて利用されているのかどうか怪しいものだと思います。

 

心理学の観点からすると、

本人の状況やその検査に臨んだ状態、考え方、経緯、

そして、今まで受けたことがあるかどうか、

なんてものをすべて考慮せず、1次考査で判定する企業の

浅はかさには辟易します。

 

心理検査は確かにその人の性格や能力を調べる尺度ではありますが、

その人なりのバックボーンがあってそれを知って判定するからこそ役に立つ検査です。

 

それを、こんな結果が出たからこの人物はこんな人物だとレッテルを張り、

決めつけてしまう現代の風潮には危険さを感じさえします。

 

あなたは、血液型診断を信じますか?

A型ならまじめで、

B型なら適当、

O型はおおらかで、

AB型は二重人格、

といったような診断、判断です。

 

こんな風にマンガにもなって、

よく、「ある、ある~」とか、「そう、そう!」とか

いった声を聴きます。

ですが、心理学的には血液型の分類は成立していないんです。

 

明治時代にそのような話が出てきたことがあるんですが、

その後の検証によって、未だに、その理論は「成立せず」とされています。

今後の心理実験によって、変化が出るかもしれませんが、

今のところ、血液型判断は占いと同格の「未科学」なんです。

 

さて、

このような血液型による分類のような分類方法を類型論と言います。

大きく、「どんなタイプ」として分けていく方法ですね。

心理検査でも、大きくタイプ別に分けることをします。

 

ですが、ここに大きな落とし穴があるのです。

 

あなたの血液型がもし、「A型」だとして、

血液型判断
あなたは、まじめ一辺倒の性格!

として決めつけられたらどうですか?

あなた
いや、いや、ふざける時もあるし・・。

とかなりますよね。

でも、一般論は強力なラベリング力があるので、あなたは、「A型だから、まじめ」として

決めつけられてしますのです。

これは、ブラッドハラスメントとしても成立します。

少数のAB型はよく、「二重人格」だとしてラベリングされます。

ですが、これは本当に正しいのでしょうか。

 

ですが、あなた自身振り返ってみてください。

「あの時はあの人と喧嘩していたから邪険にしたけど、

今は、仲直りしたからさっきは楽しく話したんだ」

とかいう状況は、十分あり得ますよね。

 

逆にいつまでも、あの人とは喧嘩したからと

根に持つタイプの方が、精神的な負担が大きくなり、

うつ病や精神不安定になりやすいものです。

 

この状況からすると、「AB型だから」という理論は成り立たないですよね。

 

人間である以上、もしくは、生物である以上、

状況に適応するのは当たり前の反応なのです。

(※この状況に応じて最適な態度をとっていくのは適応的な行動と言います。詳しくは別の機会で。)

 

で、これだけ理解してもらえた上で、

「AB型は二重人格」

と一般的に思われている現状を見てみましょう。

明らかに、異質な存在として陥れられていることが理解できますよね。

これがブラッドハラスメントなんです。

 

相手を傷つけるつもりでなくても、

相手を非難するつもりでなくても、

相手を陥れるつもりでなくても、

相手を「自分とは違う異質な存在」として判定し、疎外してしまうのです。

これが、ブラッドハラスメントです。

 

加害者
自分ではそんな気はなかった

というところが

セクシャルハラスメント、パワーハラスメントと似ていますよね。

 

 

心理学で認められた心理検査の盲点

 

ここで、内田クレペリン検査や、YG検査など、心理検査(性格判定)を思い出してください。

 

大きくは類型論で論じられてしまっています。

 

少なくとも、心理検査の結果は

「この被験者は〇〇の性質を持っている」

と判断します。

 

でも本当のあなたの性質は、それだけではないだろうし、

その性質として判定された裏側に隠された状況があると思います。

 

そして、その判定した人が、どれだけあなたのことを知っているのでしょうか。

その試験を受けた状況を知っているのでしょうか。

 

だからこそ、これら心理検査の結果は

「結果がすべて」

ではなく、

「結果は一資料」

としてみるべきなのです。

 

そして、面接などにおいて、よりあなたのことを理解すべきなのです。

それが、心理カウンセリングとしての存在意義だと思います。

 

ここで、

ちょっと深く勉強された方なら

心理検査は類型論だけではない!

と思うかもしれません。

 

確かに、タイプ別に分類しますが、特性も考慮されます。

 

特性を考慮するというのは、

内向的なタイプと出ても、どれくらい内向的なのかを考慮することです。

家から全く出られない人とパーティに出れても話をできない人の内向的な度合いは一緒ではないですよね。

それを考慮し、いろんな角度から見ている検査だということです。

 

内向的、外交的という観点もあるし、協調性の有無や活動的かどうかなんて言う指標もあります。

 

よくレーダーチャートで表されてる性格の図ですよね。

こんな感じの図です。

どこの性質が少ないかとか、多いかとか分かりやすくなっています。

 

ですが、ここにも落とし穴があるんですよね。

 

例えばこの結果を導くために答えた質問に

質問者
大勢の中に居る時に積極的に発言しますか?

とか言った質問があったとします。

そしてあなたは、

あなた
う~ん、仲がいい人となら良く発言するけどフォーマルな席なら発言しないから、真ん中を取って「どちらでもない」にしよう!

と答えたとします。

すると、結果は中間の人間として判定されます。

 

本当にその結果はあなたを表していますか?

そうではないですよね。

「状況によって、あなた自身が変化」し、

決して、「発言回数が平均的な人間」ではないはずです。

 

それらを踏まえて、あるいは、知って、判定を受け入れている人はどれくらいいるのでしょうか。

 

このような心理検査の盲点を考えて、就職試験などに活かしている会社は多くないといえます。

なぜなら、

そんな時間を割く余裕がないし、専門家がこんな答え(判定)を出したのだから、それが正しい。

とするバイアス(思考回路の短絡)が働いてしまうのです。

みんな、面倒くさいことは嫌がるのです。

もし、あなたが、就職試験の判定官だとして何百人もの結果を前にしたら、

1人1人の細部は気にすることなく、足切りのつもりで、不安要素のある人間を切り捨てますよね。

その人にどんな隠された能力があるとしても、です。

 

面白くないですよね。

 

クレペリン検査でしんどい思いをして20分間計算をしても、

評価者は気にもしないのです。

 

 

心理療法としての催眠

 

さて、ここで、心理療法としての催眠療法を振り返ってみましょう。

 

催眠療法はダイレクトに深層心理(無意識)にアクセスします。

だから、このような類型を気にする必要もないし、

特性も考える必要は大きくないのです。

 

なぜなら、催眠のカウンセラーは、

あなたの無意識の中から、必要な情報を引き出すテクニックを用いて

「今、必要な事」

を、あなたの中から、あなたの前に提示するのですから。

 

で、ここまで話してきた、心理検査ですが、

この引き出すテクニックを使うときの一手段として、

あなたのことを知っていた方が引き出しやすいということがあります。

 

だからこそ、催眠に入る前に必ず面接を行うのです。

 

催眠療法は、いきなりパチンと指を鳴らして、

あなたの悩みが霧散するわけではないのです。

 

その観点からすると、

催眠のカウンセラーが、あなたと考え方を同じくし、

心を一つにする必要があります。

 

ということは、

心理検査は行っていないより、行った方がいいと言えるのです。

 

ですが、面接で私とあなたが十分に情報を共有できる場合は、

そんな必要はありません。

 

ここで、一つ知っていて欲しいことがあります。

 

「心理検査は心に負担をかける」

ということです。

 

心理検査をした人なら、理解できるかもしれませんが、

YG検査のような質問紙法なら、

質問項目が山のようにあります。

YGの120項目でも多く疲れますが、

多ければ500項目以上の物もあります。

終わるころにはへとへとですよね。

 

クレペリンも、長時間の計算を強いられます。

とても、楽なものではありません。

 

これから考えれば、

採血して終わりとか、体温を計測して終わりのような、

西洋医学としての身体検査の方が、よっぽど簡単で楽で、結果が安定しています。

 

だから、むやみに検査をするものでもないのです。

 

だからこそ、

心療内科にかからなければならないほど重症でなければ、

検査を必須としない心理療法としての催眠療法は、

心の負担がとても少ないのです。

 

 

判定の難しい心理検査

 

さて、このように、つらつらと説明してきた心理検査ですが、

もう一つ、微妙な難点があります。

 

それは、解釈する人によって最終的な解釈が異なるということです。

 

本当は身長や体重を図るように誰が測っても同じ結果が出るようにしなければならないのですが、

活動的かどうかや協調的かどうか、攻撃性があるかどうかなど、

心理的な構成概念については、判断が難しいのです。

 

あなたが、内向性が強いと判定されたとしましょう。

ですが、あなたの大好きなものとは心の底から話すことができますよね。

決して、どんなものとも心を開かないということにはつながりません。

 

また、協調性があると判定されたとしましょう。

そんなあなたですが、

性格の合わない人と二人きりで同じ部屋で時間を過ごすのは苦痛ではないですか?

そう考えると、本当に協調性があると言っていいのか判断に迷いますよね。

 

だから、解釈、判定には注意が必要なのです。

結果が出たからと言って、それを鵜呑みにすると、

大きな誤解を生じ、回復に向けての方針を大きく誤る可能性があるのです。

 

 

おわりに

 

今時、簡単に行える性格検査があちこちに出回っています。

その検査は本当に心理学的に立証されたものなのでしょうか。

実は、血液型性格判断のように、科学として立証されていないものが混じっている可能性は否めません。

仮に、心理学的に立証されたものであったとしても、そのほとんどは機械が判断した結果です。

だから、一般的な傾向を示してはいますが、残念ながら、

「あなた自身をしっかりと分析した判定」

ではありません。

 

本当に、あなたの性格を知りたいのなら、

その経験を積んだ、専門家に行ってもらう必要があります。

 

簡単にできる「無料性格診断」などを頭から信用してはいけないのです。

 

と、きついことを書きましたが、

占いレベルとして、

あなた
「あは、こんな結果が出ちゃった(笑)

としてうけとめるなら、

全く問題はありません。

 

結果について判断に迷ったり、よくわからなかったりするなら、

あなたが信頼する専門家に聞くのが一番です。

 

より素晴らしい人生を得るために、

心理検査を利用するのは、間違いではありません。

 

孫子も言っているように、

「己を知り、敵を知れば百選危うからず」

です。

 

自分を知る手段として、

心理検査は十分に利用価値のあるものです。

 

あなたが、心理検査を利用して、

素晴らしい人生を切り開くことができる事を心より祈っています。

 

 ベレッツア 高橋

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