運動会で気付いた催眠現象 ~あなたの記憶が書き換えられる瞬間~

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こんにちは

催眠を心理学で科学する「催眠心理学」

神戸ヒプノセラピー、催眠療法ベレッツアです。

 

さて、先日、スーパーで買い物をしていた時に、

「この前、運動会で席が隣どおしになったのって奇跡だよね。」

とかいうのを聞きました。

 

実はこの会話、ちょっとおかしいところがあります

その答えを知りたいなら、ぜひ、続きをどうぞ。

・・・・・。

 

隣りどうしになることは奇跡なのか

さて、その隣どうしになった人は、運動会の時に休憩場所としてビニールシートを敷いてとった場所が隣どおしだったそうです。

全校生徒800人ほどの学校だから、隣になる確率は800分の1。

それから考えると、まあ、奇跡と呼べないにしても、確率は少ないように感じます。

 

でも実はここに落とし穴があり、数字のマジックに引っかかっているのです。

どういうことかというと、800分の1という確率はすごく低いので、隣り通しにならることが奇跡だと感じているというと心がおかしい。

 

実はこの状態は錯覚であり、自分に対してその錯覚はいかにも奇跡であるという自己暗示がかかっているから。

どういうことか説明しましょう。

 

錯覚に陥れる自己暗示、催眠はここのポイント

では、どこが錯覚で、暗示にかかっているかというと、隣りになる確率はビニールシートが四方あるとすると、4倍に膨れます。

で、例の人たちは、斜め隣りに座っていたそうなので、

それも含めると、8倍になります。

■■■
■※■
■■■

この図でよくわかりますよね。

つまり、800分の1ではなく、100分の1なのです。

 

さらに、子供は、運動場を囲むようにクラスごとに座っています。

こんな感じです。

 

で、親は子供の近くの席を取りたがるのものですよね。

同じ考えの人が多いので、真後ろに席を取れないものの、おおよそ、その子供の後ろに席を取るようになります。

 

1学年120人ほどで計算すると、赤と白で別れるので、60人ほどの子供の親が後ろにまとまると考えるのが妥当。

つまり、60家族が隣になる可能性は、

60÷8で約8分の1

8家族に1家族は隣になるのですね。

 

はたして、この状況って、奇跡でしょうか。

 

 

よくあることを奇跡だと思う自己暗示という催眠の罠

上のように、よくあることをほとんどないという錯覚に陥る、または催眠による暗示にかかってしまうことは現実でもよくあります。

一つのことに集中してしまうと、理性的に考えることができなくなるのが普通の人。

 

たとえば、買い物に出かけて、牛肉ステーキが本日限り1枚398円(200g)で売られていたとします。

まあまあ、安いですよね。

こんなステーキを外食すれば、どんなに安いところでも980円はくだらないでしょう。

 

で、おもわず、

あなた
安い!! 今、買わなくちゃ。

となってしまう。

 

でも、そのスーパーでは、1週間に1回くらい同じようなセールをしている事ってよくあります。

別に、今、買わなくてもいいんですよね。

 

安い牛肉ステーキを買いたい。

買うチャンスは今しかない。

という思い込み、これこそ、催眠&暗示なのです。

 

 

宝くじもまた催眠なり。

ところで、あなたは、宝くじを買いますか?

宝くじでなくても、夜店で、射的をしたり、くじ引きをしたりしたことはあるかもしれません。

 

でも、宝くじも、夜店の射的も、くじ引きも、ほとんど当たらない。

それでは、特に、高額なものなど、当たったためしがないのに、なぜ宝くじを買うのでしょうか

 

この宝くじを買う理由は、今まで小さな成功体験が周りにちりばめれているから。

宝くじなら、10枚に1枚は10分の1の金額があたりますよね。

 

1枚300円のジャンボ宝くじなら、10枚に1枚300円は当たるんです。

それに加えて、時々、(本当に時々ですが、)1000円や10000円が当たるときがやってくる。

 

その当たった金額と投資した金額を比べたら、比較にならない回収率だと思います。

ですが、実際に当たると、

あなた
当たった!当たった!

と、天にも昇るような喜びの気持ちで満たされてしまうのです。

 

300円で、天に昇らない人も、成功体験はあなたの潜在意識に焼き付けられますので、

「宝くじ」=「当たらない」

ではなく、

「宝くじ」=「当たる」

「宝くじ」=「高額もそのうち当たる」

として、焼き付けられてしまう、つまり、暗示を与えられてしまうのです。

 

恐ろしいですね。

これの罠にはまって、買い続けている人って、どれだけいるのでしょうか。

 

これは、理論的にわかっていても、抜けるのが苦しい心理的な状態にあります。

なぜなら、当たって嬉しい時に催眠状態になり、宝くじは当たるという暗示が無意識に組み込まれてしまうから。

 

 

認知心理学での潜在記憶の実験

認知心理学で、潜在記憶になってしまったものは、半年先、1年先でも残ってしまうのが事実。

どういうことか、わかりやすく説明をするために、少し、実験してしみましょう。

 

次のカードの言葉を読んでみてください。覚える必要はありません。3回ほど読むだけで結構です。

おいしそうですよね。

 

特に、このなかでも、クリームパンは小さいころから大好きでした。

柔らかいパンと中に広がるクリームとの絶妙なコントラストは最高です。

 

外から見ただけでは、なかなかそのおいしさがわからないのですが、いざ食べてみると甘くてとても柔らかくてとろけるような感触。

その裏表があるあたりも、人間性がにじみ出ているようで、とても素敵です。

 

この他の甘いものも大好きなので、おかげさまで体重は減らないのですが、そのかわり、大きな精神的な満足を得られます。

また、甘いものは、糖分という栄養素となって脳への大切な栄養の供給を果たしますから、悪いだけのものでもないでしょう。

 

特にクリームパンは、パンでもあることから、栄養にも事欠かないのではないでしょうか。

 

さて、ここであなたに問題です。

次の■の穴を埋めてください

 

さて、分かりましたか?

上は、クリームパンです。

もちろん、すぐ、思いつきますよね。

 

ところが、下は、ちょっと難しいのではないでしょうか。

じつは「がくえんさい」なのですが、分かりましたでしょうか。

 

さて、あなたは、何故上が簡単に答えられるのに、下がなかなか答えが思いつかず、難しいか、わかりますか?

 

何言ってるんだ。さっき出ただろ!

と言われそうですが、その通りです。

そうです。さっき出たから、覚えているのです。

 

覚える気が無くても、あなたの潜在記憶に「クリームパン」が焼き付けられてしまったのですね。

この潜在記憶とは大きな意味では潜在意識ですが、認知心理学上、潜在記憶と位置付けているもの。

 

今回の実験で用いた程度の刷り込みによる記憶なら短期記憶の部類に属するので、その記憶が残っている時間は数時間から数日しか持ちませんが、もしかすると、この効果が長期記憶として保存されたなら、もっと長く「クリームパン」という単語の記憶を保持できるかもしれません。

できるだけ、甘いものやお菓子などのイメージと結びつくように書きましたので、あなたも、長期記憶に「クリームパン」を焼きつけることができたかもしれませんね。

 

一度この潜在記憶に焼き付けられてしまうと、半年くらい先までは覚えていることが普通。

場合によっては、1年先まで覚えている人がいます。

 

つまり、半年後に同じテストをして、がくえんさいは答えられなくても、潜在記憶として認知することができたなら、「ク■ーム■ン」を答えられるようになっているのです。

面白いですよね。

 

もう少し違うお話をしてみましょう。

 

これからお見せするのは、もう一つカード。

今度は先ほどと少し違うカードです。

 

そして、紙と鉛筆など、メモをする準備してください。

それでは、はじめます。

 

先ほど出てきた単語があったら、それを見つけてメモをしてみて下さい。

ではどうぞ。

これも簡単ですね。

・・・

いかがでしたでしょうか。どんな答えが出てきましたか?

 

さて、ここであなたに質問です。

「水饅頭」を答えた人やちょっと迷った人はいませんか?

 

実は、水饅頭は前回のカードにはありません。

面白いですね。

 

今回のテストで、水饅頭を答える人は、全体の半数以上いるという実験結果があります。

なぜ、多くの人が、水饅頭があったと答えてしまうのでしょうか。

 

その答えは、記憶の書き換えが行われたから。

甘いもの、お菓子、などが最初に挙げられ、「甘いもの」というグルーピングがあなたの頭の中で行われています。

 

そして、次に見せられた物の中に甘いものがあると、つい、

あなた
あ、それもあったんじゃなかったっけ。

となるんです。

これがまさしく、記憶の書き換えなのです。

(関連記事:人為的に嫌な全ての記憶を消す方法!トラウマ克服方法ヒプノセラピー

 

 

記憶の書き換えが起こる催眠療法

催眠療法では、潜在意識にアプローチすることから、記憶の書き換えが起こることがあります。

というか、あなたの無意識の中にある記憶のとらえ方を変化させるのです。

 

人生が良くなるように、いい方向に

 

ですが、ヒプノセラピーを行うヒプノセラピストの中には、記憶の書き換えが行われ、来談者の未来の人生に影響を与えるところまで考えないセラピストがいるのです。

「あなたのトラウマは、親のせいだ」とか、「あなたが今、悩んでいるのは、隣の同僚のせいだ」とやってしまうセラピストが多いのも現実。

 

アメリカで実際に合った話ですが、女性の相談者にセラピストが「幼少期に父親から性的暴行を受けた」という記憶を作り上げられたことがあります。

もちろん、実際にはそんな事実はありませんでした。本当のところは、セラピストがセラピーを簡単に効果的な演出をするために行ったこと。

 

その結果、冤罪をかけられた父親の会もできているほどなのです。

心を扱うカウンセラーは、来てくれたお客さんの人生が良くなることを願うことが大切です。

 

特にダイレクトに心を扱う催眠療法は、セラピストを選ぶ必要が他のカウンセリング以上にあります。

催眠にかかるかからないとかいうのは、それ以前の問題で、催眠にかけられないようなセラピストなら、その後のアプローチの仕方もどうなるか明白です。

 

あなたが、最高のセラピスト、至高の催眠療法に出会えることを心から願っています。

 催眠療法ベレッツア

 

 

あとがき

 心の問題と、脳の働きは切っても切り離せない関係です。

 錯覚と、適応論的パラダイムも人間として最高のシステムです。

 

 心理学は、1+1=2のように割り切れるものでもないし、多くの学問の知識が必要な学問の集大成の学問です。

 その心理学は、多くの実験結果から帰納法的に導かれた結果や、ある推測を基にして導かれた演繹的手法により多くの理論が発見されています。

 

 ですが、歴史にしてもまだ100年少々の心理学は、まだまだ始まったばかりの学問。

 心理学と催眠を楽しんでいきましょうね

 

 

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