過去に命にかかわるような出来事がいきなり再現するフラッシュバック。
そんなことが起こったら眠れないのはあたりまえです。
そんな時に、過去に起こった衝撃的な出来事に関する嫌な記憶を消す技術があったらいいと思いませんか?
フラッシュバックのもとになる嫌な記憶を消す3つの技術をお伝えします。
フラッシュバックで眠れない人へ
フラッシュバックが起こると眠れないのは当然です。
なぜなら、フラッシュバックはとてもリアルにその情景を再現するので、脳が活性化しているということ。
好きな人と一緒にいたり、ゲームに熱中したり、仕事や勉強に集中している時と同じ状態に脳が活性化しているのです。
活発に脳が動いているのに、眠れるようになろうとする方が無理というもの。
とは言え、眠れないと体も心も疲れてしまい、身体的にも精神的にも参ってしまう。
そうなってしまうと、健康な状態なら耐えられることでももろく崩れ去ってしまうのです。
参考: フラッシュバックの意味とは!心が耐えられない時に起きる心理現象
人はフラッシュバックで眠れないとどうなるのか
フラッシュバックが起きるような状態になると不眠やイライラなどが起こります。
つまり、眠りにつける状態から遠ざかってしまうということ。
人は眠らなければ、激しく能力の低下を引き起こします。
健康な大学生を3つのグループに分け、1日に8時間、6時間、4時間の睡眠を取るグループの作業効率を測定した実験があります。
その実験では、8時間睡眠をとったグループはまったく能力の低下を引き起こさなかったのですが、4時間のグループは2~3日ほどで能力の低下を引き起こしています。
さらに興味深いことに6時間睡眠のグループは1~2週間ほどで4時間睡眠と同じ程度の作業効率になったのです。
つまり、人は、8時間程度は睡眠が無ければ肉体的にも精神的にも健康な状態を保つことができないということ。
だから、フラッシュバックが起きて眠れないからと言ってそのまま眠らないことは余計に神経をすり減らし、フラッシュバックを拡大させることになるのです。
それでは、眠れない状況をどう改善していくのかという問題に突き当たるでしょう。
実は、嫌な記憶を消す技術がその解決策。嫌な記憶を消すことができれば、フラッシュバックの原因になったトラウマが消え去って眠れるようになると思いませんか?
参考:人為的に嫌な全ての記憶を消す方法!トラウマ克服方法ヒプノセラピー
嫌な記憶を消す技術1:人に話す
嫌な記憶を人に話すことは大変な勇気と精神力がいることです。
ですが、この人に話すということで、嫌な記憶を緩めていく効果があります。
心理臨床的なカウンセリングにおいて話すことが大きな解決策になるとされ、精神分析においてもクライアントがセラピストに対して語ることで抑圧をほどいていきます。
ヒプノセラピーにおいても無意識の中に沈めこまれた嫌な記憶を意識に呼び戻し、そして、嫌な記憶を学びに変えていく作業を行います。
つまり、嫌な記憶だからこそ、人に話すことが嫌な記憶としての存在を無意識の中から消す技術になるのです。
ただし、トラウマが噴出することもありますので、嫌な記憶を消すために話す相手は緊急時に対応できる技術をもった人を選ぶことが大切です。
参考:ジークムント・フロイトの精神分析学の基礎となる無意識の発見とは
嫌な記憶を消す技術2:安心する
嫌な記憶を消すには、安心することが大きな癒しとなり、その癒しを得る方法が嫌な記憶を消す技術になります。
そもそも、フラッシュバックやトラウマ体験は、恐怖や悲しみなど命を脅かされるような体験が原因。
その原因に触れると不安感でこころが満たさてしまう。
ですが、強制的に不安感を安心感に置き換えると不安感が起こらなくなるのでフラッシュバックなどが起こらなくなるのです。
これは、認知行動療法にも見られる技術であり、認知と感情、行動と身体反応の連鎖を断ち切る技術。
負のスパイラルを崩すことが嫌な記憶を消す技術なのです。
参考:嫌なことばかり思い出す原因とは!フラッシュバックの原因を徹底究明
嫌な記憶を消す技術3:リラックスする
最後にお伝えしたい、嫌な記憶を消す技術は、心の底からリラックスすること。
温泉にゆったりと浸かってのんびり過ごしてみるのもいいでしょう。
幸福感を得ることで不安感を一掃することができるのです。
失恋した時に、気分転換するつもりで行う行動も同じようにリラックスすることで痛みを和らげる行動。
同じように、旅行や散髪、部屋の片づけや不用品の廃棄もリラックスにつながります。
初期の軽い状態で状況がひどくなければ、リラックス法は一人でも十分に嫌な記憶を断ち切って消し去る技術でしょう。
参考:嫌な記憶がフラッシュバック!泣くほど辛い時の対処法とは
まとめ
以上、「フラッシュバックで眠れない!嫌な記憶を消す技術とは」について、神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアがお伝えしました。
フラッシュバックは長引けば長引くほど状況は悪化します。
認知行動療法の技術や精神分析の技術を応用し、抑圧された嫌な記憶を書き換えて、消し去ることで解放されるということ。
起こった事実を消し去ることはできませんが、嫌な記憶をよき学びに変えることは可能なのです。
参考:フラッシュバックは病気なのか?その症状と診断方法を徹底解説!
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