催眠術をかけられた状態での犯罪は有罪?催眠術師は罪に問われるのか。

催眠術をかけられた状態とは、顕在意識を低下させ、記憶が格納されている潜在意識につながっている状態であり、この状態自体に良いも悪いもありません。

ただし、催眠術によって、暗示が与えられて完全なコントロール下に置かれた状態だと、責任能力があるのかないのか、判定が問われるところ。

 

このように、催眠を利用した人が犯罪を犯した場合、罪に問われることがあるのでしょうか。

もしかすると、ヒプノセラピストも気を付けておかないと、いつのまにか犯罪者になってしまうかもしれません。

 

催眠術をかけられた状態とは

催眠術をかけられた状態、つまり、ヒプノセラピーで使う催眠は顕在意識レベルを低下させ、潜在意識にアプローチした状態。

つまり相談に来たクライアントの心の奥にアクセスできる状態です。

 

この状態で暗示をインストールしたり、イメージの世界を広げたりするために使わる道具でしかありません。

ただし、潜在意識にコンタクトしていくヒプノセラピーは、過去に手に入れたクライアントの記憶にも触れていく作業です。

 

だからこそ、ヒプノセラピーは過去に起きた事実に対しての意味付けを変えて、より前向きな記憶に変えて感情に変化を与えていく作業になるといえるのです。

このとき、前向きに、エコロジカルに変化できるようにリードする必要があるのですが、もしここで、例えば、「あなたの悩みはAさんのせいだ。」といった気付きを持ってしまうと、○○さんのことを恨むことになる。

 

この感情がクライアントの中で大きくなったらどうなると思いますか。

そうです、怒りが爆発して、犯罪に結びつく恐れがあるのです。

 

催眠状態で犯したクライアントの犯罪は罪に問われるか

催眠状態で犯したクライアントの犯罪はクライアント自身の話とセラピスト側の話に分かれます。

その両者の観点から見てみると、起こる事態がはっきり見えてくるはずです。

そうしたとき、その犯罪は罪に問われてしまうのでしょうか。

弁護士の意見を参考にセラピストとして考えてみましょう。

参考リンク:催眠術をかけられて犯罪を犯した場合、罪に問われてしまう?(シェアしたくなる法律相談所(外部リンク))

 

催眠状態でのクライアントの責任能力

結論から言うと、催眠状態でのクライアントの責任能力有無、つまり罪に問われるかどうかはその催眠の深さにあるといえます。

責任能力の有無は、その犯罪を犯した者が心神喪失状態にあるかどうかということに帰結します。

 

つまり、責任能力のがない状態とは、物ごとの善悪や、是非が判断できない状態や判断できてもそのように行動できない状態のことを指します。

なので、クライアントの顕在意識が完全に残っている状態で善悪の判別がつくぐらいの催眠の深さなら、クライアントに責任能力がある、つまり罪に問われると判断されるでしょう。

 

反対に、深い催眠状態、クライアントの自意識が喪失している状態なら、責任能力がない、つまり罪に問われないことになると考えられます。

ヒプノセラピーの場合、解催眠までが一連の流れなので、催眠状態のままセラピーを終わらせることは、まずありえないませんが、万が一にも、催眠を解除することを忘れないようにしましょう。

 

暗示をかけられた状態でのクライアントの責任能力

 

ヒプノセラピーでは暗示を使うことがありますが、その暗示が原因でクライアントが犯罪を犯してしまうと、どうなるのでしょうか。

結論から言うと、暗示によって心神喪失状態になってしまうなら、責任能力はないとなります。

 

ここで、どんな暗示が与えられたかはそのセッション中に起こったことにつながります。

心神喪失状態になるような教示が行われてどのような精神状態であったのかで責任能力の有無が判断される、つまり罪に問われるか問われないかがわかれているといえるでしょう。

 

催眠術師、ヒプノセラピストは罪に問われるのか。

結論から言うと、どんな催眠、暗示、セラピーを行ったのかによるのですが、完全に白となるには、犯罪につながるような気付きを与えていなことが必要になります。

あなたのクライアントがあなたの催眠、ヒプノセラピーによって相談に来たクライアントがどんな暗示を得たのか、どんな世界観を持ってしまったのか、どんな気付きを得たのかがポイントになるでしょう。

 

つまり、催眠術師、ヒプノセラピストが罪に問われるかどうかは意図して犯罪を犯させたのであれば確実に罪に問われるでしょう。

ただし、意図せずに行った行為でも、犯罪につながる教唆を行ってしまった場合、つまり、犯罪につながるような感情を持たせてしまった場合は罪に問われる可能性もあるということになります。

 

ヒプノセラピストがセラピーで気を付けておくこと

 

結論から言うと、クライアントに寄り添って、クライアントが立ち直るために行っていれば、犯罪につながることはありません。

セラピーを終わらせたいからといって、安易に悩みの原因を誰かのせいにしたり、会社悪い、世間が悪いと、他者責任を持ちだしたりすると、あなたが、その人が犯罪を犯す原因となります。

 

なので、ヒプノセラピストがセラピーで気を付けておかなければならないことは、エコロジカルであるということ。

つまり、すべてがよくなる方向に前進する気付きをクライアントに持ってもらうことです。

 

それは決して、悩みや原因を他人や他の物事に求めることではありません。

クライアント自身が前向きに、自分の人生を自分の責任において歩み始めた時にはじめてエコロジカルな状態になり、すべてが良い方向に進みだすのです。

 

まとめ

今回は、「催眠術をかけられた状態での犯罪は有罪?催眠術師は罪に問われるのか。」についてお伝えしました。

犯罪自体、何をどうしても、人間社会で生きていく上では、守るべきルールを破っていることであり、決して良いことではありません。

 

ただし、そのルールを守るか守らないかはその本人、つまりあなたのクライアントの価値観に従うことになります。

あなたのクライアントを犯罪者にさせないためにも、そして、あなた自身が犯罪者にならないためにも、エコロジカルな観点を忘れないこと。

 

そして、他者責任にとらわれたクライアントを自分の力で改善していける自分の責任で自分の人生を切り開いていけるように導いてあげること。

それがヒプノセラピストにとって、大切になるのではないでしょうか。

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