こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
さて、催眠にかかると到達する意識の状態を変性意識といいますが、催眠療法では、セラピスト側と患者側の2者が必要になります。
ですが、一人で変性意識に到達することもでき、その方法とは、瞑想法。
じつは、瞑想は変性意識に到達することができるマインドフルネスな自己催眠です。
このマインドフルネス瞑想法とは、アップルやグーグル、フォードなどのアメリカの有力な企業で取り入れられた瞑想法。
それでは、変性意識に到達する簡単な瞑想のやり方をご紹介しましょう。
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変性意識とは
変性意識とは、日常的な意識状態ではない意識のこと。
この状態になったら、変性意識状態といいます。
変性意識状態とは、催眠がかかっている状態つまり、催眠状態と同じです。
具体的に言うと、日常的な意識レベルを極度に引き下げ、無意識と呼ばれるあなたのこころの奥底にしまわれた記憶に触れることができる状態のこと。
この変性意識状態になると、普段あなたのこころを奪っている日常的なことから離れて純真な気持ちであなた自身の中に眠っている記憶と向かい合うことができます。
このあなた自身の中の記憶とは、ちょっと前に起こったことから、思春期の記憶、小さいころの記憶、生まれた時にの記憶、そして、生まれる前の記憶、人間という生命の本能としての記憶に至るまでの遥かなる記憶であり、それは膨大な量。
あなたが過ごす日常活動においては、これらのことは、あなたの行動規範、つまり性格を作るリソースになるのですが、表面の意識上には出てきません。
思わず口走った言葉、思いがけずとった行動など、今から考えても、無意識で動いた経験がありますよね。
このように、あなたのこころの奥底の記憶、を無意識といい、普段はあなたの意識がその無意識の実態を包み隠しています。
ですが、変性意識状態に入ると、一条的に活動している意識レベルが低下しているので相対的に無意識対する接触度合いがおおきくなり、無意識にコンタクトを取ることができる状態になるのです。
この変性意識状態に入ると、あなたの記憶に触れることができることから、無意識に対する語りかけができるようになります。
どういうことかというと、変性意識状態に入ることで、あなたの性格や人格、行動規範や思い込みに対して接触し、あなたの望まないものから、あなたが望むように変化させることができるということ。
マインドフルネス瞑想もヒプノセラピーも他の心理療法も結局のところ、同じもの。
変性意識状態に導き、無意識に対して働きかけを行うという原則的なところは変わらない。ただ、そのアプローチが異なるということなのです。
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変性意識に到達する瞑想法
変性意識に到達するための瞑想法は、集中し心を落ち着かせることによりあなたの意識レベルを低下させて無になること。
自分の考え、思い込み、人格、性格など、あなたという枠を壊すことから始まります。
自分の意識を捨て無になるからこそ、自分の無意識に到達し、変性意識状態になる。
自分のために行う瞑想ですが、自分のためにと思っている限りは、変性意識に到達しません。
- 始まりも無ければ終わりもない。
- 無意識を考えないから無意識が現れる。
- 変性意識状態を求めないから変性意識状態になる
仏教の経典に般若心経というものがありますが、その一説に照見五蘊皆空、度一切苦厄という言葉があります。
五蘊(肉体、感覚、想像、心の作用、意識)という物質界と精神界のすべてを空にすると、全ての苦しみが取り除かれるということ。
聖書にも「貧しきものは幸いである。天国は彼らの物である」「富んだものが神の国に入るのは、ラクダがありの穴を通るよりも難しい」とあります。
この二つの流れを見ても、瞑想で変性意識状態に到達する過程のヒントが書かれているという見方もできるのではないでしょうか。
だから、変性意識状態に到達する瞑想法とは、全てを捨てて無になること。
あなたの周りの人間関係や金銭的な悩み、財産や名誉、損得勘定など、瞑想をするために切り離すことで変性意識状態になります。
決して、瞑想をしたら心が落ち着き、空になり、変性意識状態になるのではないということに注意してください。
あなたが、この世のしがらみを捨て、無になることが瞑想であり、心が落ち着いて無意識の世界を漂うことができるのです。
それでは、実際に瞑想するためにはどうすればよいのでしょうか。
その答えとは、マインドフルネスというものを活用すること。これが簡単な瞑想法なので、その方法をお伝えします。
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マインドフルネスで簡単な瞑想のやり方
マインドフルネスとは、あなたが何か物事をする時に、集中してその行為から得られるものを感じること。
この時あなたは、五感をフルに活動させ、感じ取りながらその物事をすることになります。
例えば、マインドフルネスで歯を磨くとするならば、全ての感覚を歯を磨くことに集中させるのです。
丁寧に磨きながら、磨かれている歯のこと、落ちていく汚れ、キレイになっていく様、歯ブラシの力の当たり方、ブラシの角度や感覚など、全てを感じ取っていくのです。
洗濯物をたたむことでマインドフルネスなたたみ方をすることもできます。
スマートフォンを綺麗に磨き上げることでも、マインドフルネスな掃除の仕方ができるでしょう。
このように、1つの行動について他のことを一切遮断しながら五感をフルに活用して、意識を集中させることができれば、簡単な瞑想法となります。
変性意識状態に一度でもなったことがあれば、さらにその感覚は研ぎ澄まされやすくなり、もっと簡単に、日常の行動をマインドフルネスな行動に替えて瞑想法として取り入れることができます。
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まとめ
以上、「変性意識に到達する瞑想法は、マインドフルネスで簡単な瞑想のやり方」についてお伝えしました。
マインドフルネスで変性意識状態になることはとても簡単な方法です。
ただし、変性意識状態というものを体感しないと、どうなる問い良いのかという目標がわからないのではないでしょうか。
その上、これでいいのかどうかも分からないということになってしまうかもしれません。
そんなときは、一度、ヒプノセラピーなどの心理療法で、無意識にアプローチする変性意識状態を体験してみてはいかがでしょうか。
きっとあなたの、瞑想法のやり方が上手くなって、しっかりと変性意識状態へと入ることができるようになるでしょう。
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