こんにちは
催眠を心理学で科学する「催眠心理学」
神戸・大阪のヒプノセラピー、ベレッツアの高橋です。
この休日に各サイトのチェックをしていたら、
「ヒプノセラピーって何ですか」
という質問が来ていました。
ということで、ヒプノセラピー、催眠療法について少しお話ししてみたいと思います。
はじめに
あなたはヒプノセラピーと聞いて何を想像しますか?
なんて声が聞こえてきそうですね。
とかいう人もいるかもしれません。
さあ、そんなよくわからない、「ヒプノセラピー」についてこれからお話ししていきますね。
ヒプノセラピーって一体、何者?
まず、「ヒプノ」っていう言葉を聞きますが、この「ヒプノ」って言葉っていったいどんな意味なのでしょうか。
ヒプノって言葉は、英語では接頭語で、元の語源を辿ると、「ヒプノーシス(hypnosis)」となり、日本語では「催眠」となります。(hipnosis:出典:Wikipedia)
次にセラピーですが、英語では(therapy)となり、日本語では「療法・治療」となります。(therapy:出典weblio)
つまり、日本語に直訳すると、「催眠による療法・治療」、だから、催眠療法ってなるのです。therapyは心理的な治療を主とすることからphycoterapy、サイコセラピー、心理療法と言われることも多いですね。
ところで、あなたが「セラピー」って聞いた時のイメージはどんなものでしょうか?
セラピーの名前を使っているものに、アロマセラピーであるだとか、音楽セラピーなど、多くあると思います。イメージとしては、リラックス、リフレッシュ、といった感が強いのではないでしょうか。
確かに、ヒプノセラピーにはリラックスの側面もあるのですが、それはヒプノセラピーの表面的な部分です。
セラピーの本質はそのリラックスから導き出される自己の内面の吐露です。自分の中にためられた毒、膿、不要物のデトックスがあって初めて成果につながるのです。
マッサージを思い出してみてください。マッサージもただ単に押されるだけでは痛いだけです。ツボや気の流れを押さえるからこそ、マッサージの成果が上がります。
サウナもどうでしょうか。だだ単に暑いサウナに行っても汗をかいて老廃物を出さなければただ単に暑い部屋にいるだけです。汗をかいて不要物を出すからこそ、すっきりとして、暑い部屋から出てくることができるのです。
セラピーもこれと同じで、リラックスはするのが当たり前。その上で、何をするか、がセラピストの技量にかかってくるのです。
だから、ヒプノセラピー、催眠療法は、クライアント(依頼者)がリラックスし、催眠に入って後、そこからが本番になります。
ピプノセラピー、催眠療法でデトックスされるのものとは?
では、ヒプノセラピー、催眠療法で何をデトックスするのでしょうか。
実はヒプノセラピーで何をできるのかというと、心の内をデトックスするのです。あなたの心の中に鬱積している澱、心労、悩み、問題をデトックスするのです。
どうやってデトックスするかというと、普段はあなたの心の奥(無意識と言います。)の中にしまわれているトラウマ(心的外傷のこと。詳しくはこちら)、をセラピーという場、カウンセリングの俎上に載せることにより、あなたの心の負担を軽くします。
とかいう話を聴いたことはありませんか?そうなんです。あなたがあなたの問題をセラピストに話すことによって、悩みを軽くする。これがまず第一のステップであり、ヒプノセラピー、催眠療法でデトックスする対象物なのです。
心をデトックスする手法が、「催眠」なのですね。
なぜ催眠に入る必要があるのか。
ヒプノセラピー、催眠療法は今まで述べた理由から心理カウンセリングの一種と言えます。しかしながら、ヒプノセラピーはその他の心理カウンセリングとは一線を画した手法であるということも事実です。
どういうことかというと、ただ単にクライアント(依頼者)であるあなたが、話すだけで心が軽くなるなら、親、兄弟、友人でも構わないということになります。
実際にそういうこともあるのですが、ですが、果たして、あなたは自分の秘密を親兄弟に打ち明けることは出来ますか?
おそらく、今まであなたが築き上げてきた彼らとの関係や作り上げられたあなたの人格、性格を崩されかねない恐怖に囚われることになるのではないでしょうか。それを考えると、あなたの心の中に溜まった、澱、不満、不都合、問題、心労、など、あなたがかかえきれない心の痛みを彼らに話すことは出来ないことになってしまいます。また、それができるのであれば、すでにあなたはそれを行っていてその問題から解放されているはずなのです。できないからこそ、クライアントは、いま悩んで、扱いに困る事象を抱えたままでいるのでしょう。
だからこそ、我々のようなセラピストが必要となるのですね。
で、単なるセラピスト、カウンセラーでよいかというとそうではありません。
抱えきれない問題をセラピーの場、カウンセリングの俎上に載せようとすると、それなりの信頼関係が必要となります。この信頼関係をラポールと言いますが、こんな信頼関係は簡単には出来ません。それなりに、セラピストとクライアントがお互いの気持ちを通じ合わせ、その話をできる場を作り上げていくことが必要となります。
ここにおいて、ヒプノセラピー、催眠療法が他のセラピー手法、心理カウンセリングと異なる点が優位になってくるところ。「催眠」を利用するというところで大きな差が生まれるのです。
催眠は、クライアントのクリティカルファキュリティを下げる、つまり心のガードを下げる効果があります。心のガードが下がれば、普通では話しにくいことも簡単に話すことができます。ここが、普通の人には話せなくてもヒプノセラピスト、催眠療法士には話すことができるようになるというポイント。
一般的な心理カウンセリングでは、抱えきれない心の問題を話すことができるまで10年以上の歳月を要したことがあることをユングが明らかにしています。彼は、偉大なる心理療法の専門家ですが、彼にしてもそんなことも生じるのです。
でも、催眠を使えば、その10年を一気に短くして、1回のカウンセリングもしくは数回のカウンセリングの場に抱えきれない心の問題を表面に出してくることができる。
ここが、他の心理カウンセリングやセラピーと異なる、ヒプノセラピー、催眠療法の優れた点なのです。
さらなるヒプノセラピー、催眠療法の優位点
ヒプノセラピー催眠療法の優位な点はこれだけではありません。
セラピーの途中であなた自身の気づきを再確認し、心の中に焼き付けることができるのです。
どういうことかというと、あなたが抱えきれない心の問題について話しはじめ、その原因(もしくはあなた自身が原因だと感じていること)に気づくことができたとします。
そこから、催眠療法では、その気づきをあなた自身の心の中でさらに整理し、学びに変えていきます。これを「フューチャーページング」といいます。
フューチャーペーシングでは、この場で、過去の毒、不要な考え、まとわりついた思考を捨て、これから輝かしく明るい未来を創るクライアントに対してその気づきを学びに変えて自分の物にするといったステージです。
よくわからない? もう少しわかりやすくどういうことかというと、ヒプノセラピーを受けたあなた自身の中でセラピーの中で得た経験、思い出した記憶を、復習すること。そして、そこからあなたが気付いた部分をさらに鮮明にして、コアの部分の気付きを明確にします。復習して、知識を明確化するんですね。
そしてそれに対して自分がこれからどうすればよいかを自分で導き出すという、予習することです。その導き出したことを、より自分の物とする復習と予習のステージなのです。
なぜこのような復習と予習ができるのかというと、クライアントが催眠状態に入っているとすると、意識の半分は覚醒していますが、その半分は夢見心地です。クリティカルファキュリティのガードが下がっている分、意識と無意識が混在している状態になっています。もっとわかりやすく言うと、夢うつつの状態です。
そんな状態で学んだことは起き上がると忘れてしまいます。朝、夢を見ながら起床したとしましょう。その時には細部まで夢のことを覚えているつもりでも、歯を磨いて、顔を洗って、トイレに行って、朝ご飯を食べるころには、夢のことなど、ほとんど忘れています。
ざっくりと「海の夢を見たな」といった程度まで夢の記憶が薄れています。電車に乗り、会社や学校につく頃には、全くと言っていいほど夢のことを忘れているのではないでしょうか。もしかすると、夢を見たこと自体も忘れてしまっているかもしれません。
だからこそ、夢の中で、覚醒レベルを少し上げて、復習をするのです。そして、クライアントの記憶に夢の甘い状態と共に、その気づきを焼き付けるのです。だからこそ、その気づきを自分の物として、これからのクライアントの生活、人生に活用していくことができるのです。
催眠はリラックスした状態ではありますが、意識が極度に集中した状態でもあります。その状態を活用し、クライアントの意識付けができる、優れた心理カウンセリングがヒプノセラピー、催眠療法なのです。
ヒプノセラピー、催眠療法の原理
ヒプノセラピー、催眠療法は意識の意味ネットワークを活用した技術です。意味ネットワークとは認知心理学によって解明された記憶のメカニズムです。(詳しくはこちら)
簡単に述べますと、車という言葉を聞いた時に、トラックやバス、消防車を想像するかもしれません。そこから、今の話の流れ(文脈)に一番合った消防車に焦点が当てられ、赤色を連想します。そしてそこから、リンゴだったり緑だったりを連想するというメカニズムです。
我々の記憶はこのような連想ゲーム、意味ネットワークで成り立っています。このネットワークが複雑で、連想し思い出せるエリアが広いほど思考の枠が広がることになります。
ヒプノセラピー、催眠療法はこれを利用しています。
催眠に入ると、意識と無意識とが連接されます。そこでセラピストからある言葉が投げかけられます。すると、普段以上にこの意味ネットワークが活性化され、無意識の奥深く、記憶の奥底に隠していた、心の問題の根底に触れることができるようになるのです。
素晴らしい技術ですよね。他の心理療法、他の心理カウンセリング、他のセラピーがやっとのことでラポール(信頼関係)を築き上げ、問題を俎上に載せて、クライアント自身が自分の無限に広がる心の中の探索に出かける。そんな無謀な航海に出かけているのが他の方法です。
ヒプノセラピー、催眠療法は、こんな障害を簡単に乗り越え、いとも簡単にゴールにたどり着き、さらに学びというお土産まで持って帰ってこれるのです。
これ以上の方法があるのでしょうか。少なくとも私は知りません。
セラピスト選びの注意点
これまで、ヒプノセラピーの優位点、優れた点を紹介してきましたが、ヒプノセラピー、催眠療法を含め、すべてのセラピスト、カウンセラーが最低限の技量を持ち合わせているとは限りません。
そんな似非セラピストやモンスターカウンセラーに出会わないように、良いセラピストの選び方を伝えておきます。
- あなたの話をしっかりと聞く態勢にある
- あなたとフィーリングが合う
- 相性が良いと感じる
- あなたの話しを遮らない
- 否定しない
- カウンセラー自身の意見を押し付けない
今抱えている問題を乗り越えて生きていこうとするクライアントはお金と時間を使って、セラピストの元へヒプノセラピー、催眠療法を受けようとやってきます。
しかしながら、結果を出せないセラピストなら、意味がなくなってしまいます。それどころかクライアントの症状を悪化させてしまいます。
だから、どんなセラピストにでもあなたが抱えきれない問題を話していいかというと、そうではありません。対処法を心得ていない素人に話すと、解決をするどころか、責任を他人に擦り付けてその人との関係を悪化させたり、自己嫌悪の渦にセラピストとクライアントが二人してどっぷりとつかって抜け出せなくなったりします。
だからこそ、相談者に対して家族、友人に相談を持ち掛けるのではなく、良きヒプノセラピストを頼ることを薦めているのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ヒプノセラピスト、催眠療法についてすこしでも認識が深まり、誤解が無くなりましたでしょうか。
未だに、
とか
とか、心理学のしの字も知らない人たちの誤った認識やウェブ上でのバッシングでヒプノセラピー、催眠療法を貶めている事実があります。
そのような捻じ曲げられた解釈を少しでも正し、ヒプノセラピー、催眠療法の素晴らしさに気づいてもらえればと思います。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
神戸ヒプノセラピー 催眠療法ベレッツア 高橋
【ご報告】
神戸ヒプノセラピー 催眠療法ベレッツアはこの度、売り上げの一部を国連の難民救援活動に寄付することを決定しました。自分が助かることが他の困っている人を助けられるって素晴らしことだと思いませんか?自分の喜びが他の人の喜びにつながることっていいですよね。みんなで助け合える世界にしたく、今回このような活動に参加することにしました。あなたの心の快復が無垢の人々の命の快復につながっています。これからも神戸ヒプノセラピー、催眠療法ベレッツアをよろしくお願いします。
追伸
さて、自分の仕事がすごくきつい、
もっとできるんだけど、これじゃない、
今していることを辞めたいんだ!
という人へ。
辞めたいなら、辞めていいんです。
辞めたら次の仕事、生活を手に入れることができます。
本当にやりたい仕事、好きな生活をすればいいんです。
自分の心、自分の才能、自分の得意なことにフォーカスしてそれで仕事をする、生活をする
そうして自分のライフスタイルを作っていけばいいんです。
好きな事、愛せる事を自分のライフスタイルにした方がいいと思いませんか。
人生は好きなことをして生きていても、嫌なことをして生きていてもどっちでもきついんです。
両方きついなら、好きなこと、愛せることをして生きていくのがいいと思いませんか?
ヒプノセラピーならそれを手に入れることができます。
そんな生活を手に入れたいなら、ぜひ、ヒプノセラピーの門をたたいてくださいね。
あなたと出会える日を心よりお待ちしております。
神戸ヒプノセラピー ベレッツア 高橋
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