嫌な記憶がフラッシュバック!
そんな経験をしたことはありますか?
フラッシュバックが起こって過去を思い出してしまい、泣くほど辛い時、どうすればいいのでしょうか。
答えから言ってしまうと、実はフラッシュバックが起こってしまうほどの泣くほど辛い時の対処法とは、心を落ち着かせることが大事なのです。
フラッシュバックとは
フラッシュバックとは、思い出すのも嫌な記憶が思い出したくないのに雷に打たれたように突然頭の中で再現される現象。
まるでその場にいるかのように、その情景が見え、周りの音や声が聞こえる現象がフラッシュバック。
フラッシュバックはその時の感情がよみがえり、周囲の温度や痛み、時には味覚までも再現されることなのです。
フラッシュバックは過去に経験した記憶が再現されることなので、空想上の出来事はどれだけつらいことでもフラッシュバックではありません。
また、フラッシュバックは記憶なので再現されるたびにより激しく、より強烈で衝撃的な経験として何度も再現されてしまうというところがポイント。
だから、フラッシュバックが起きると泣くほど辛い気持ちになり、耐えられなくなってしまうのです。
嫌な記憶がフラッシュバックする理由
それでは、なぜ嫌な記憶がフラッシュバックしてしまうのでしょうか。
その理由は、心の中にある無意識が持っている特性がフラッシュバックを引き起こしているのです。
どういうことかというと、心に留めておくことが辛い記憶は、そのまま意識し続けると心が耐えられなくなってしまうので、普段は思いださずに済む場所に記憶されます。
その記憶される場所が、無意識とか潜在意識とかと呼ばれる心の中にある場所。
無意識の中に沈められた記憶は、その内容が刺激的で忘れられないことであるほど、無意識から出てこようとします。
軽いものなら、夢として再現され寝ている間に意識上に再現できないというストレスを解消してくれるのですが、フラッシュバックになるようなあまりにも影響の大きな記憶だと、夢では対処できなくなり、起きている時に再現してしまうのです。
ちょうど、コップに水を入れた状態を考えてみるとわかりやすいかもしれません。
ちょっとした辛い経験なら、嫌な記憶が意識上に登ってきたいというストレスがたまるスピードがゆっくりです。だから徐々にこぼしてコップが満タンにならないようにコントロールできる。
でも、フラッシュバックが起こるような泣くほど辛い体験では、コップの中に溜まるストレスのスピードも大きくなります。
つまり、意識が覚醒している時にコップの中のストレスがあふれてしまい、フラッシュバックとして泣くほど辛い場面を再現してしまうということ。
さらに、記憶は再現するほど強化されるという性質があります。テスト勉強で何度も書いたり声に出したりして覚えたことはしっかりと記憶できたという経験と照らし合わせても理解できるでしょう。
だから、フラッシュバックは泣くほど辛い経験ですが、フラッシュバックが起これば起こるほど強化されて忘れられなくなり、さらに心のコップに溜まるストレスのスピードを速めることになる。
そして、初恋の思い出が年齢を重ねるごとにより良い思い出になるように、記憶は思い出すたびにより刺激的により衝撃的に変化していくというのが記憶の性質。
フラッシュバックもこの記憶の性質を持っているので、フラッシュバックするたびに、より強烈な経験、より刺激的な体験として記憶され、再現されていくのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法
さて、それではフラッシュバックで泣くほど辛い体験が再現され続けてしまい耐えられない時はどうすればいいのでしょうか。
そのフラッシュバックの対処法は心を落ち着けること。具体的には次のようにフラッシュバックに対処する方法で対応していくようにするとよいでしょう。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法1:日常生活に戻り安心を得る
フラッシュバックで泣くほど辛い時には日常生活に戻り、対処する方法を取りましょう。
いつも通りの生活、いつも通りのあいさつ、いつも通りの楽しみ、いつも通りの通勤や通学、いつも通りの家族団らんで安心感を得ることができます。
フラッシュバックが起きる時は意識がその場面に集中しています。
人間の脳は同時に二つ以上のことを処理できないので、安心感に浸ることができれば、フラッシュバックが起きにくくなるのです。
また、安心感を得ることでこころの落ち着きを取り戻し、恐怖や不安感をおさえる効果が生まれます。
だから、日常生活に戻っていつも通りの生活を送ることがフラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法になるのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法2:リラックスする
フラッシュバックで泣くほど辛い時には、リラックスすることが対処法となります。
好きなことをしたり、身体を動かしたりして、身体と心をほぐすと良いでしょう。
ゆっくり深呼吸する「呼吸法」や身体の緊張をほぐす「筋弛緩法」が効果的。
信頼できる人に軽くたたいてもらったり、なでてもらったりすることでもリラックスできます。
寝る時など、そばに寄り沿ってくれる人がいることもリラックスして安心感を得ることにつながるということ。
信頼できる人との触れ合いはリラックスできる良い方法なのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法3:話をじっくり聞いてもらう
辛い想いは他の人に聞いてもらうだけでもストレスを緩和させることができるのです。
だから、フラッシュバックで泣くほど辛い時には、話しをじっくりと聞いてもらうことが対処法としてよいでしょう。
この時事実と違うことを言ってしまうのは厳禁です。
ウソを話したり、伝えられたりすると本当のこととの落差が生まれて頭の中が混乱します。それがさらにフラッシュバックを再現してしまうから、嘘ではなく本当のことを話すようにしましょう。
この話を聞いてもらうことは、心理療法でよく使われる手法で、精神分析の方法にもつながります。
怒りや悲しみ、不安や恐怖を感じるのは普通のこと。それを他の人に話すことで、心の中にため込んだトラウマによるストレスを開放できる。
話す相手は繰り返しでも同じことでも真剣に聞いてくれる人を選びましょう。
泣くほど辛い気持ちを受け止めてもらえることは、フラッシュバックで再現される泣くほど辛い体験を薄めていく作業なのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法4:のびのびと過ごせる場所を確保する
フラッシュバックで泣くほど辛い時は身も心も小さくなっています。
そんな時には、のびのびと過ごし、ゆったりと気持ちよく活動できる場所で過ごすことがフラッシュバックの対処法。
無理に活動する必要はありませんが、友人とのコミュニケーションやスポーツで気分転換することは楽しい気分と解放感や安心感を得ることにつながる。
だから、のびのびと過ごせる場所を持つことがフラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法になるのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法5:規則正しい生活をする
服装の乱れは心の乱れという言葉があるように、乱れた生活はあなたの心理状態を乱すことにつながります。
フラッシュバックが起きる時も同じことで、泣くほど辛い時は心の中が荒れているから、規則正しい生活をすることでその心の中の荒れた状態を平穏に戻すことができるので対処法になるということ。
泣くほど辛い出来事の後、不安や興奮から不眠に陥ることもあるし、そのために集中力を欠いて常にイライラするようにもなりがち。
そんな時は、無理をせず、しっかりと普段の生活のリズムを取り戻すように意識していきましょう。
規則正しい生活をすることでより健康的な生活を送ることができる。
だから、フラッシュバックで泣くほど辛い状況から抜け出すための対処法が規則正しい生活をすることなのです。
フラッシュバックで泣くほど辛い時の対処法6:自分を大切にする
フラッシュバックが起こって泣くほど辛い時は自暴自棄になりがちです。
自暴自棄になって乱れた生活、荒れた考え方、狂った行動をとっているとさらにフラッシュバックが強くなってしまう。
だから、ちょっとだけでもいいから、少しづつでいいから自分を大切にしてください。
フラッシュバックで泣くほど辛い時だからこそ、自分を大切にしていくことが重要。
睡眠時間を確保することが対処法になるし、食事をきちんととることも対処法。
何とかしようとひとりで頑張りすぎないことも対処法だし、相談したり手伝ってもらったりすることもフラッシュバックの対処法なのです。
参考:フロイトの精神分析における自由連想法とは、催眠療法が基本にある
まとめ
以上、「嫌な記憶がフラッシュバック!泣くほど辛い時の対処法とは」を神戸ヒプノセラピー、催眠療法ベレッツアがお伝えしました。
嫌な記憶がフラッシュバックすることは誰にでも起こりえることで特別なことではありません。
だからこそフラッシュバックで泣くほど辛いなら、心の中のコップに溜まるストレスのスピードを下げる対処法を取るように心がけましょう。
フラッシュバックを遠ざける方法はその事実から逃げることではありません。あなた自身がその起こった事実をしっかりと受け止めることが最高のフラッシュバックの対処法なのです。
参考:フラッシュバックは病気なのか?その症状と診断方法を徹底解説!
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