アスペルガー症候群とは。その特徴や見分け方と大人の対応の説明

こんにちは。

催眠を心理学で科学する「催眠心理学」

神戸ヒプノセラピー 催眠療法のベレッツアです。

 

最近、よく聞くようになったアスペルガー症候群ですが、このアスペルガー症候群の見分け方を調べるには、ある秘密があります。

アスペルガー症候群とはいったいどんなものなのか。そして、アスペルガー症候群の特徴と、大人の対応について説明していきます。

 

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群とは、発達障害に分類される症状で自閉症と同じ区分の一つ。アメリカ精神医学会が出版しているDSMで定義されている精神症状です。

オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーという医者が発表したのでその名前にちなんで名づけられました。

 

アスペルガー症候群は自閉症の特徴を持っていますが、コミュニケーションにおいては、障害がなく、定型発達(自閉症ではない人)と同じ。

聞いたり話したりすることには特に問題がありません。

 

知的な発達については全くといっていいほど問題がないので、定型発達の人と見分けがつかずに生活している人も多いのが、アスペルガー症候群。

そして、自閉症スペクトラム障害に含まれるようになったため、障害という扱いではなく、症候群となっています。

 

このようなアスペルガー症候群ですが、次のような特徴の症状を持ち合わせています。

 

アスペルガー症候群はDSM-5で障害から症候群になった

国際的な精神疾患の診断基準である「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」が2013年にDSM-5に改定された時に、アスペルガー症候群は障害から症候群になりました

どういうことかというと、1つの区分をなす精神病としての扱いから広汎性発達障害というカテゴリーの一部となって、発達障害の一つとなったということ。

 

つまり、定型発達(多くの人の発達)に比べてちょっと問題があるけれど、人によって幅があるから、それに応じた対応が必要、ということ。

これは、自閉症スペクトラムと同じように、スペクトラム性という強弱があるということになったのです。

 

これによって、今までアスペルガー障害とされていた人が、厳密に診断基準を適用したらアスペルガー症候群の基準を下回る、つまり、病気ではなく普通の人と同じという扱いになる人が出てきたのです。

さらに、今までの臨床現場ではアスペルガー症候群を多用されていた傾向があったので、このような「以前にアスペルガー障害と言われたが実は定型発達だった」という事例も多く出てくる可能性があります。

 

アスペルガー症候群の特徴

精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)というアメリカ精神医学会によって出版された本によると、にはアスペルガー症候群の特徴は、次のようなものがあります。

  • 表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特
  • 親しい友人関係を作れない
  • 習慣的な暗黙のルールがわからない
  • 冗談やたとえ話、皮肉が分からない
  • 興味を持つ対象が変わっている
  • 身体の使い方がぎこちない
  • 概して不器用

 

特徴を抑えたところで、アスペルガー症候群の見分け方を見ていきましょう。

 

アスペルガー症候群の見分け方

アスペルガー症候群の見分け方を紹介しましょう。

この見分け方は、ケンブリッジ大学自閉症研究チームが大人向けに作成したテストに少し手を加えています。

 

この診断テストでは、質問に当てはまる項目がいくつあるかで判断します

それでは、さっそく始めましょう。

次の50問に答えてみてください。

 

  1. 何かをする時は、一人でするよりも他の人と一緒にする方が好きではない。
  2. 同じやり方を何度も繰り返し用いることが好きだ。
  3. 何かを想像するとき、映像(イメージ)を簡単に思い浮かべることができない。
  4. 他のことが全然気にならなくなったり、目に入らなくなったりするくらい、何かに没頭してしまうことがよくある。
  5. 他の人が気付かないような小さい物音に気づくことがある。
  6. 車のナンバーや時刻表の数字などの連続した数字や、意味をよく理解できない情報に注目したり、こだわったりすることがよくある。
  7. 自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周りの人から言われることがよくある。
  8. 小説などの物語を読んでいる時、登場人物の外見などがどのような人かについて簡単にイメージすることができない。
  9. 日付についてこだわりがある。
  10. パーティーや会合などでいろいろな人の会話についていくことが簡単にできない。
  11. 自分がおかれている立場は、すぐにわからない。
  12. 他の人が気付かないような小さい事柄に、すぐに気づくことが多い。
  13. パーティなどよりも、図書館に行く方が好きだ。
  14. 作り話に、すぐに気づかない。
  15. 人間よりもモノの方が魅力的だ。
  16. 混乱してパニックになってそれができなくなるくらい、何かに強い興味を持つことがある。
  17. 他の人と、雑談などのような社交的な会話を楽しむことが苦手だ。
  18. 自分が話しをしている時には、他の人に横から口を挟ませたくない。
  19. 数字に対してこだわりがある。
  20. 小説などの本を読んだり、テレビでドラマなどを見たり、映画を見たりした時、登場人物の意図をよく理解できないことがある。
  21. 小説のようなフィクションを読むのは、あまり好きではない。
  22. 新しい友達を作ることは、むずかしいと思う。
  23. ものごとの中にある形や決まりなどのパターンに気づくことが多い。
  24. 劇場に行くよりも博物館に行く方が好きだ。
  25. 自分の日課が妨害されることが苦手で混乱することがある。
  26. 会話をどのように進めたらよいのか、わからなくなってしまうことがよくある。
  27. 誰かと話している時に、相手の話の裏に隠された「言外の意味」を理解することは難しい。
  28. 全体的なものよりも細部に注意が向くことが多い。
  29. 電話番号を覚えるのが得意だ。
  30. 部屋の様子や物の状態などや服装や髪形といった人間の外見などがいつもとちょっと違っていることにすぐに気づくことが多い。
  31. 自分の話を聞いている相手が退屈している時に、どうやって話をすればいいかすぐにわからない。
  32. 同時に2つ以上のことをするのは、むつかしい。
  33. 電話で話をしていると、自分が話をするタイミングが分からないことがある。
  34. 自分から進んで何かをすることは楽しくない。
  35. 冗談が分からないことがよくある。
  36. 相手の顔を見ても、その人が考えている事や感じていることなど分からない。
  37. 邪魔が入って何かを中断されても、すぐにそれまでやっていたことに戻ることができない。
  38. 人と雑談のような社交的な会話をするのが苦手だ。
  39. 同じことを何度も繰り返していると、周りの人から言われることが多い。
  40. 子供の頃、友達と一緒に、”○○ごっこ(ごっこ遊び)”をして遊んだことは少ない。
  41. 車について、鳥について、植物についてなど特定の種類のモノについての情報を集めることが好きだ。
  42. あることやあるものを、他の人がどのように感じているのかを想像することが苦手だ。
  43. 自分がすることは、どんなことでも慎重に計画することが好きだ。
  44. 社交的な場面や機会は楽しいと思わない。
  45. 他人の考えや意図を理解することは苦手だ。
  46. 新しい場面や状況に不安を感じる。
  47. 初対面の人と会うことは楽しくない。
  48. 社交的でない。
  49. 人の誕生日を覚えるのが得意だ。
  50. 子供と”○○ごっこ”をして遊ぶのが苦手だ

 

お疲れさまでした。

あなたはいくつの質問に”はい”と答えましたか?

 

この質問に対する”はい”という答えが多いほど、アスペルガー症候群と診断されることが多くなります。

14個までなら特に問題なく、35点以下なら隠れアスペルガー症候群の可能性があり、36点以上でアスペルガー症候群と診断される可能性が非常に高い状態です。

 

ただし、この質問の中には、定型発達でも起こり得るものも多くあり、アスペルガー症候群であるとはんだすることは危険。

そもそも、アスペルガー症候群とはスペクトラム性を持っているので、14点なら清浄で15点で可能性があるということ自体、スペクトラム性が反映されていません。

 

あくまでもこのテストは参考程度にとどめておき、点数が高いとちょっとアスペルガー症候群を疑った方が良いという判断基準にするべきです。

実際には、このアスペルガー症候群のチェックだけに頼らず、専門医に見てもらうことをおすすめします。

 

アスペルガー症候群の大人の対応

アスペルガー症候群は軽度から重度まで幅広いスペクトラム型の症候群

アスペルガー症候群だからといって、必ずしも、症状全てに当てはまるわけではありませんし、全くコミュニケーションが取れないわけでもありません。

 

ただ、ラジオ体操など、ちょっとした運動がぎこちなかったり、他人との会話が難しかったりと、アスペルガー症候群ではないかとんの疑いをもつときは、大人の対応を心掛ける必要があります。

アスペルガー症候群だから、自閉症だから、仕事が全くできないわけでもないし、勉強ができないわけでもない。

 

むしろ、定型発達の人々の方が、客観的事実に気づくことが少なく、観察力に劣っていると言えるくらいです。

そのアスペルガー症候群のひとや自閉症の人とうまく付き合っていく大人の対応をするには、今までお話してきたような違いを認識しておいて、偏見を持たずに受け入れ、コミュニケーションを図っていくことが大切でしょう。

 

まとめ

以上、「アスペルガー症候群とは。その特徴や見分け方と大人の対応の説明」をお話してきました。

アスペルガー症候群は自閉症の一種であるのですが、DSM-5になって障害から症候群に変わったように、病気としての性格が薄められて、精神疾患に近い傾向があるという程度の症候群として扱われています。

 

また、今までアスペルガー障害として判定を受けていた人でも、新しい基準では、「問題なし」との結果になることも。

今までは、精神疾患だと思っていた人でも、これから新しい自分の未来が開けるかもしれません

 

また、スペクトラム性であることから、そのアスペルガー症候群の段階を少しづつでも正常に近づけていけば、症状が緩和こともあり得るでしょう。

アスペルガー症候群は回復することができるのです。

 

ベレッツア 高橋

(関連記事:自閉症の真実とは

 

 

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