恒常性とは簡単にわかりやすくいうと?心の恒常性とバイアスの心理学

Pocket

こんにちは。

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

一目見ただけではわかりづらい、恒常性。恒常性とは、いったいどのようなものなのでしょうか

イメージ的にもつかみにくい恒常性ですが、その恒常性を簡単にわかりやすくいうとどうなるのでしょうか?

 

この恒常性とは、多くの分野で使われており、それぞれニュアンスが若干異なります。

そんな、恒常性について心理学の観点から心の恒常性とそこからバイアスが生まれる理由について考えていきます。

 

恒常性を簡単にわかりやすくいうと?

恒常性とは、簡単にわかりやすくいうと、元に戻ろうとすることです。

いつものところ、常にあるところ、普段の通り、いつもながら、この状況が恒常性が現れている状態。

 

もともと、恒常性とは、医学用語でした。

生き物が持つ元に戻ろうとするチカラ、健康な状態に戻ろうとする復元力のことのことです。

 

たとえば、夏場、周りが熱くて体温が上昇してしまいます。

その状況から元の状況に戻ろうと、つまり、体温を下げようとして汗が出ることが恒常性。

 

病気にかかると、悪い菌を追い出して元の健康的な身体に戻ろうと熱を出したりぐだっとして休んだりするのが恒常性が働いている証拠。

けがをして血が出た時に血小板がかさぶたになり、白血球が雑菌を殺して元の状態に修復しようとするのも恒常性が働いているのです。

 

このように、元の健康な状態に戻ろうとすることが恒常性

この元に戻ろうとする作用を負のフィードバック作用ともいい、脳の一部である間脳視床下部から出た恒常性発動の指令を自律神経や内分泌系が伝えるのです。

 

この原理は1860年頃に、生理学者クロード・ベルナールが内部環境の固定性として提唱したことが始まり。

よく知られた恒常性に、体温を一定に保とうとする体温の恒常性、血糖値を一定に保とうとする血糖値の恒常性、外部の病原体から守る免疫とアレルギーなどの免疫の過剰反応の調和を取る免疫の恒常性などがあります。

(関連記事:運動会に見る催眠心理学 恒常性がもりだくさん

 

恒常性とホメオスタシス

この恒常性とは、ホメオスタシスと呼ばれることもあります

ホメオスタシスとは、アメリカの生理学者キャノン(W.B.Cannon)が1932年に提唱したもの。

 

恒常性を意味するものとして、同じという意味のギリシア語homeoと平衡状態にあるという意味のギリシア語stasisをくっつけた言葉。

まったく固定されて動かないという意味ではなく、変化しながらも安定した定常的な状態のこととしています。

(関連記事:快適な生活を手に入れることができる「過ごし方」リストの秘密

 

心理学での心の恒常性

この恒常性、ホメオスタシスという言葉は、生理学の世界だけでなく、社会学や心理学の世界にも応用されていきます

社会学では、社会が一定の基準、規範を守ろうとする恒常性を持っているとされます。

 

それでは、心理学の世界ではどうなるのでしょうか。

その答え、心理学での恒常性とは、ある一定の行動や考え方を維持する働きや、その意識から抜け出せない状態のことを指します。

 

代表的なものとして知覚の恒常性をあげてみましょう。

知覚の恒常性とは、ものを見る角度や方向によって網膜に映る映像は異なるはずなのに、同じものとして認知されるというもの。

 

たとえば、目の前にいる人が倍の距離に遠ざかったとしたら、半分の大きさとして網膜に映っているはずです。

ですが、実際には、それほど大きさが変わったようには感じません。

 

このことを大きさの恒常性というのですが、これを利用したのが神社の参道。

手前の鳥居や参道はとても大きいですが、神社内部に行くほど小さく狭くなっていき、奥行きがあるように見せているのです。

 

ほかにも、見る角度が違っても同じ形に見えてしまう形の恒常性や、明るさに関係なく対象が白っぽいのか黒っぽいのかを知ることができる明るさの恒常性、照明によって異なるはずの色を正しく認知できる色の恒常性があります。

このように、心理学において恒常性は錯覚や思い込みといった現象に使われることが多い言葉になりました。

(関連記事:目の錯覚を起こす画像や写真。おもしろいだまし絵アートたち。

 

恒常性のバイアスとコンフォートゾーン

バイアスとは、思考のショートカットのことです。

つまり、恒常性のバイアスとは、変化をしようと思ってもいつの間にか元の行動に戻ってしまうこと

 

たとえば、新しい自分になって、明るい人間になるのだと思って行動しても、いつの間にか一人で読書をしていたり、窓の外を見ていたりする状態。

このように、人間の思考には、元の状態に戻ろうとする意識が潜在意識の中で常に働いているのです。

 

よく言えば、適応している環境からわざわざ出る必要はないということ。

今の状況が安全なら危険を冒してまで冒険する必要はないのです。

 

行動することで得られるものはとてもたくさんありますが、失うこともあるでしょう。

人は、今持っているものを取られたり失ったりすることを極度に嫌います。

 

こうやって、今の場所が安全で動きたくないという状態を快適な空間、コンフォートゾーンと言います。

このコンフォートゾーンを脱して、次のステップに進むには、潜在意識に植え込まれたあなたの意識を変えていくことが必要でしょう。

(関連記事:運動会で気付いた催眠現象 ~あなたの記憶が書き換えられる瞬間~

 

まとめ

以上、「恒常性とは簡単にわかりやすくいうと?心の恒常性とバイアスの心理学」をお伝えしました。

恒常性とはもともと、生理学用語で健康な体を維持しようという働き。

 

しかし、心理学に転用され使われると、肯定的な意味が薄れ、錯覚や思い込み、コンフォートゾーンへの執着などという少し否定的なイメージが定着しています。

この心理学的恒常性を打破するには、あなたの潜在意識を変えていくことが必要。

 

見えないうえに意識できない潜在意識を変えることは簡単にはいきませんが、催眠を使ったヒプノセラピーならそれが簡単にできる。

ヒプノセラピーという催眠療法がこころの変容を生み出しやすいという根拠はここにあるのです。

(関連記事:ヒプノセラピー ~催眠療法のススメ~ あなたの脳と心に働きかける最強の心理カウンセリングとは

Pocket

ブログランキング参加中。この記事が良かったら応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングルームへ

アンケートにご協力お願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です