記憶を忘れることって人間の素晴らしい機能!嫌な記憶を忘れる方法

こんにちは。

神戸ヒプノセラピー 催眠療法ベレッツアです。

記憶を忘れることって、実は、記憶を忘れることは人間の素晴らしい機能って、知っていましたか?いつまでも嫌なこと、覚えていると、いつまでも心が痛いですよね。

そんな嫌な記憶を忘れる方法ってあれば、最高。あなたの記憶が、きれいで美しく、気持ちの良い記憶ばかりになるのですから。

それでは記憶を忘れることについて、お話ししましょう。

 

記憶を忘れることの是非

 

あなたは、物事を「忘れる」ことについてどのようにとらえていますか?「能力の低下」?それとも「年齢のせい」ですか?

じつは、「忘れる」ことは人間の脳の記憶にかかわる能力の一つなのです。つい最近わたしも、「忘れる」という、人間の脳の記憶システムの偉大さに触れることができました。

 

テストや、今日しなければならないことを忘れてしまうことは、できたら、避けたいことですよね。

でも、記憶を忘れることで、あなたの生活や人生、そして毎日が楽になることもあります。そんな記憶を忘れる事について、ちょっとした出来事があったので、お話ししましょう。

 

カレーが食べたいって記憶がなくなる!?

 

それでは、記憶を忘れてしまうことですが、少し前にこんな体験をしたので、紹介しますね。

 

先日、家族との昼御飯の前に、神戸三宮の商店街を歩いていると、何やら、スパイシーなにおいが漂っていました。クミンやオールスパイスなどのカレーのスパイスの匂いがあたり一面の空気をカレー一色に変えています。

匂いの強くなる方向をみると、そこには湯気が立ってスパイスの香りが漂ってきそうなカレーのイラストともに手書きではあるけれど、とても読みやすい字で書かれた看板が。

 

「今日のような暑い日には辛いものを食べて暑気払い」

 

そう言われると、カレーが食べたくなってきたな。
でも、これから、家族で、昼食会だし・・・。
よし、今晩はカレーにしよう。

そう決めて、家族の集まる小龍包の有名な店に行くためにミント神戸へ向かいました。

 

その後、家族での散策後、仕事の勉強会に行くため、新大阪に向かいました。その勉強会はとても素晴らしく、若いながらも、説得力を持った講師で、深い識見をもらったのですが、それはまた今度の機会に。

さて、そんな、こんなで、夕刻となり、帰路に就いたのですが、勉強会がとても有意義で楽しかったので、昼間見たカレーのことはすっかり忘れていたのです。

 

帰りついた時間が19時半と遅かったせいもあり、家に戻ってすぐに晩御飯。こんな状態なので、カレーのことを思い出す事もありません。

そんなこんなで、食べた夕食は沖縄料理、沖縄ラーメン。麺はインスタントだったのですが、自家製ラフティ入りの沖縄ラーメンでとても良い仕上りです。

 

そして、島唐辛子の泡盛漬けを振りかけようとした途端、雷が襲うように頭の中に思い浮かんだ「カレー」。

「そうだった。カレーが食べたかったんだ。」

 

記憶を忘れる事とは

 

あなたも今回経験したような、記憶を忘れる経験をしたことがありませんか

実は、結構多くの人が、よく物事を忘れます。覚えようと意識していないことはもちろんのこと、覚えておきたいことまでも忘れてしまいます。

 

なぜなのでしょうか。

 

実は、忘れる事とは2種類あります。その2つとは、

  1. 物理的に脳細胞がすっかり忘れてしまっていること。
  2. 脳細胞は覚えているのだけれど意識野にその記憶を引き出せないこと。

 

この一つ目の脳細胞が記憶できずに忘れることは、何があっても思い出すことはありません。ですが、2つ目の脳細胞が覚えているけれども、意識に現れず、記憶を引き出せないという場合は、普段は忘れていますが、ふとした瞬間に思い出すことができるのです。

どういうことかというと、小学校の入学式に親に喜ばれながら入学したことや、初恋の人を思いながらベットに横たわったこと、勉強のために音楽を聴きながら夜遅くまで机に向かっていたことなど、普段は忘れているけれど、ふとした瞬間に思い出す記憶のこと。

 

実は、この記憶は、あなたの無意識の領域に普段は格納されているのですが、神経回路がつながった時に、あなたの記憶から呼び起こすことができるのです。

カレーを作るときのことを思い出してみてください。普段は、カレーのルーのことなど記憶の端っこにも思い浮かびませんが、カレーを作ることを考えた瞬間、辛さはどうしようか、銘柄はどうしようかと、考えた瞬間に、カレーのルーがありありと思い出されます。

 

食材のジャガイモやニンジン、玉ねぎや肉にしてもそう。集中して仕事や勉強している時には、思い出すことなんて全くありませんが、カレーを作ろうと思った瞬間、まるで目の前にあるかのように思い出すことができます。

これが、脳細胞は覚えているけれど、意識野にそれが出てこないという忘れ方。それではなぜこんな忘れ方をしてしまうのでしょうか。

 

あなたの脳はとても高性能にできています。その能力は神戸にあるスーパーコンピューター「京」の能力と比較してみると、とても面白い結果が出ています。

その結果とは、人間の脳が1秒間で判断する事をスーパーコンピューター「京」にさせると、40分もかかったのです。ということは人間の脳は、スーパーコンピューター「京」の2400倍の処理能力があるということ。

 

つまり、あなたの脳は、いろいろな情報、膨大な量の情報を処理し、思考し、記憶することができるすぐれた情報処理機能を持った器官なのです。

でも、その能力をフルに発揮させるためには、不要な情報をいつまでも保っていることは非常に脳の能力の無駄遣い。不要な情報は引き出せるところにしまっておくこと方が、あなたの脳を有効に活用する事が出来るということですよね。

 

だから、その脳が持っている能力の最大化のために、人間は「忘れる」という能力を身につけているのです。

 

記憶を忘れることの心理学的アプローチ

 

ここで記憶について認知心理学の観点から少しアプローチしてみます。

まず、目の前に、そうですね、iPhone-6sがあるとしましょう。

 

そうすると、目や指などから視覚情報、触覚情報などとして、感覚器を通して情報があなたのもとに入ってきます。LINEの着信音が鳴れば、耳からの聴覚情報も得られるかもしれません。

人はこの情報の波に常にさらされています。一説には、毎秒200万byteの情報にさらされているらしいです。でも、あなたが受け取れるのは134bit/secだけしかない。

 

まあ、髪の毛1本1本まで覚える必要はないし、さっき話した人がどんな声色であったか完全に記憶にとどめる必要はありませんよね。全部受け取っても仕方がない情報だから、あなたの脳は大部分をスルーしているのです。

話しを元に戻しますが、スマホを見ただけ、触れただけ、聞いただけでは、ただの光、色、感覚や音の情報でしかありません。

 

これだけではゴミ情報。

だから、そこから一歩進んでその機械がiPhoneであると理解すること(これを「符号化」と呼びます。)が必要。長方形の形を認識し、操作ガラスを認識し、「ピロン」というライン着信音を認識します。

 

この情報処理が、自分が認知するための第一段階「符号化」という処理がなされます。そこから、得た情報と過去の自分の形、色、ガラス、音の記憶と照らし合わせて

「ああ、これは、iPhone-6sだ。」

と理解することができるのです。

 

つまり、あなたの目の前のものが、「スマホである」ということを認識できるようになります。ちょっとややこしいですが、要するに目の前のiPhoneをiPhoneとして認識しするということです。

この出来事を通じて、「目の前にiPhoneがあった。」という情報があなたの脳に貯蔵されます。

 

ですが、ちょっと考えてみてください。いま、iPhoneを利用する必要がなければ、かばんの中にしまってしまいますよね。

これと同じように、iPhoneがあったという事実も、あなたにとって今すぐ必要ではない情報であるのなら、自分の脳の奥深く、潜在意識の中に思考の邪魔をしないようにしまってしまうのです。

 

全てのことを自分の意識の中に留めておこうとすると、莫大な処理能力と記憶能力が必要だから、潜在意識という、記憶の貯蔵庫に格納するです。

これが、2番目の「忘れた」状態

 

これは、人間の素晴らしい能力です。このしまうことができるから、次の情報処理が楽に行われるんですよ。本当に素敵ですよね。人間の脳の能力って。

そんなあなたの心の奥深くにしまわれた記憶も、あなたが、そのiPhoneの着信音を一度聞けば、かばんの中にiPhoneがあったという記憶を即座に引き出すことができるので、iPhoneを持っていること思い出し、iPhoneを取り出して電話に出ますよね。

 

そうやって、あなたは、必要な時に、必要な情報を取り出す事が出来る状態になるのです。

「音が聞こえる」

「電話の呼び出し音だ」

「自分のiPhoneの呼び出し音だ」

「自分のiPhoneはかばんの中だ」

と順番に思い出すことができます。

 

カレーの例だと、

「辛い調味料を使う」

「辛い食べ物」

「カレー」

「食べたかったもの」

となります。

 

記憶のメカニズムは伝言ゲーム

 

これが記憶のメカニズムです。そうです。記憶は伝言ゲームの様につながりや関連のある記憶どうしがつながっていることなのです。

 

iPhoneなら他にも思い出す要素、色であるとか、振動、など多くの要素がありますね。

そのうちの一つが何かの拍子に意識に上ると廻りの要素が活性化され、順次伝播して、iPhoneにたどり着きます。

 

活性化、伝播の方向性がずれると、

「振動」

「マッサージ器」

「家に帰って休みたい」

とかになることもあります。

 

答えに近い方向に意識を向ける必要がある流れを作る作業、いわゆる連想ゲームですね。

 

記憶は忘れても思い出せる

 

ここで、答えに導くため、寄り道を防ぐナビゲーターがいればどうなるでしょうか?

一人で考えるよりも、より早く、より正確にたどり着くことができるのがわかりますよね。

 

先日のセッションで、

「話していると、悩んでいたことに整理がついた」

とお話しいただけたことがあります。

 

その人のことを100%知っているわけでもないし、自分の思う方向に誘導したわけでもありません。しかし、その人は、自分で悩みを整理できたのです。

悩み事も一人で考えるより、誰かに話した方が解決しやすいというのもこのあたりにあるのでしょう。

 

最後に

 

催眠療法は、心の奥底をのぞくことができる技術です。自分の眠っている記憶をあぶり出すのには、もってこいのテクニック。

悩みの根本は自分の中にあります。そんな悩みをより正確に、より早く、よりダイレクトに解決する方法が催眠療法、ヒプノセラピー。

気になることがあれば、なんでもご相談くださいね。

 

神戸ヒプノセラピー 催眠療法ベレッツア 

(関連記事:記憶のメカニズムを心理学で解明する。~記憶の種類とは~

 

追伸

 

先日、雑草抜きをしていると、地下で根がつながって、あたり一面の草がネットワークを構築していました。

ところどころ、切れているところもありましたが、脳内ネットワークを見ているようで、とても面白い体験でした。

倒れそうなほど暑かったけど、草抜き、楽しかった!

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