催眠術は本当にあるのか。催眠術を簡単にかける秘密の方法

こんにちは。

催眠を心理学で科学する「催眠心理学」

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

さて、「催眠術は本当にあるのか。」という問い。

あなたはどう答えますか?

 

テレビでよく見かけるので、本当かもしれないと思いますか?

それとも、他人の言葉をあんなに簡単に聞くわけがないと思いますか?

 

もしもあなたが、催眠術の存在に興味があるなら、催眠術を簡単にかける秘密の方法をちょっと見ていきませんか?

 

 

催眠術は本当にあるのか。

さて、催眠術は本当にあるのでしょうか。

いきなりですが、答えから言ってしまうと、催眠術の存在は本当です。

 

とはいえ、テレビで行われているようなショー的な催眠術では、エンターテイメントの要素があるので、やらせではないと言い切れるかというとそうではありません。

また、中には、催眠術にかかりやすい人とかかりにくい人がいるので、時間が足りずにかからないこともあります。

 

また、全く同じことをしていてもかかることもあれば、かからないこともあります。

その日の体調によっても催眠術にかかるかどうかの結果が変わることもある。

 

じつは、催眠術は相手の様子を見ながら呼吸を合わせて、その状況に応じた対応をとることがとても大事なのです。

 

催眠術とは。その定義について

催眠術とは、相手を催眠状態に導く方法。

多くは、言葉によって相手の意識レベルを低下させて催眠状態にします。

 

この催眠状態を利用して、病気の治療や精神病理を調べる心理療法があります。(「催眠術」goo辞書より)

その催眠術を利用して行う心理療法はベレッツアが行っている催眠療法であり、ヒプノセラピー。

 

ここからわかるように、催眠術というものも臨床心理の世界でも一つの方法として認められています。

つまり、催眠術の存在を疑うこと自体、現在の心理学や心理臨床の世界に対して反論すること。

 

あなたが分別のある人間であるなら、催眠術の存在を疑うことはどれだけばかげている事かわかりますよね。

これで、催眠術の存在が確かなものであることは証明されました。

 

この催眠術を使った心理療法、催眠療法は精神分析の祖であり夢判断を書いたフロイトや、類型論のユングなどの精神科医も利用して精神の病を癒してきた方法。

過去からの実績も十分な催眠術。もはや、あなたが催眠術の存在を疑う余地はないでしょう。

 

ここで、催眠について少しふれておきましょう。

催眠術は意識レベルを低下して催眠状態に引き入れ、無意識というあなたの知識や観念の世界に触れていく方法です。

 

意識レベルの低下という点から見ると、朝起きる前のまどろんだ状態が催眠とよく似た状態。

あなたは、まどろんだ状態でありながら、今日することを考えたり、今問題になっていることを考えたりしたことはありませんか?

 

そんなまどろんだ状態にあった時のことを、少し思い出してみてください。

その時、あなたの意識活動が活発になって頭が冴えわたり、素晴らしい思い付きをした経験はありますよね。

 

この状態が催眠状態。つまり、とてもリラックスしているし、とても集中しているし、とても頭が働く状態が催眠状態。

だから、催眠状態に入ることはあなたのこころの中を整理して問題を片付けるのによい環境になるのです。

 

そんな時に、あなたのこころの中に、暗示の声が入ってきますと、こころはその暗示を受け入れます。

なぜなら、その暗示が正しい間違っているかという判断が行われず、あなたが受け入れたいか拒否したいかという判断に変わるから。

 

こころの問題を片付けたい、できないと思っているけれど本当はやりたい、悩みごとを片付けてスッキリしたい。

そうやって、あなたが受け入れたいと思っていることが暗示として伝えられるからこそ、催眠術が成功します

 

反対に、あなたが拒否したい内容が暗示として与えられると、その催眠は一気に覚醒してしまいます。

なぜなら、催眠状態はあなたのこころがコントロールしているから。

 

ここが、催眠が強制的に思想を植え付けられ、人格まで変えられてしまうような洗脳と異なるポイント。

もし、あなたが

あなた
催眠って催眠術師の言ったとおりにコントロールされてしまうことでしょ」

と思っているなら、それは洗脳であって、催眠ではないのです。

 

催眠は、あなたがあなたのこころを自由に操ることができる状態のこと。

そんな催眠に相手を導く方法、「催眠術」を簡単にかける秘密の方法をお伝えしましょう。

 

催眠術を簡単にかける秘密の方法

さて、催眠術を簡単にかける方法というものがあるのでしょうか。

じつは、その方法があります。

 

それは、「催眠術にかかりやすい人にかける」「催眠術に抵抗を持たない人にかける」「あなたと息が合う人に催眠術をかける」ということ。

それぞれの方法を見ていきましょう。

 

あなたの催眠術に簡単にかかりやすい人を見つける

あなたの催眠術にかかりやすい人を見つけるとはどういうことかというと、あなたの話をしっかりと聞いてくれる人を見つけること。

話しを半分しか聞かない人には催眠術はかかりませんし、あなたを下に見ている人にもかかりません。

 

こころが純真な人ほど、催眠術にかかりやすいですし、あなたの存在に一目置いている人ほど催眠術にかけやすい。

もし、あなたが催眠術にかけたいと思うなら、このような人を見つけることが大切です。

 

あなたの催眠に抵抗を持たない人に催眠術をかける

催眠術は、自分のこころの中に催眠術師の存在を受け入れること。

だから、自分の内面に触れられたくない人はあなたの催眠術に抵抗します

 

つまり、催眠に抵抗を持つ人や最初から疑ったりバカにしたりする人にはかかりません。

催眠に関心があり催眠術がどんなものなのかを知りたい、今までに催眠にかかったことがあるなど催眠に抵抗がない人に催眠術をかけると良いでしょう。

 

あなたと呼吸を合わせることができる人に催眠術をかける

次に催眠術をかけるにあたって大切なポイントは、あなたと呼吸を合わせることができる人に催眠術をかけること

催眠術とはあなたの言葉などの誘導によって相手をリラックスさせ、深い意識の奥にダイブする方法なので、息を合わせることがとても大事。

 

慣れてくると、あなた自身が相手とうまく呼吸、波長、意識を合わせていくことができます。

催眠術をかけることにあなたが慣れるまでは、あなたに合わせてくれる人を選ぶと簡単に催眠術がかけることができます。そこが大切です。

 

初めての催眠術!簡単に催眠術をかける方法

初心者でも簡単にかけることができる催眠術の方法をお伝えしましょう。

今からあなたにお伝えする催眠術は、催眠療法で使う催眠術です。

 

今まで催眠にかかったことのない人を催眠状態に誘導するときに使われる最初の催眠なので初めての人でもかけやすい催眠術。

催眠を初めて体験する人やヒプノセラピーを初めて受ける人に行う方法で、リラックスすることで催眠に導く催眠術です。

 

まず、前提として、催眠術をかける相手にリラックスしてもらうこと。これが大事。

落ち着く場所ですることも必要ですし、話しかける声のトーンも落ち着いた調子にすること。

 

あなたは、ちょっと明かりを落としたマッサージ店に行ったことはありますか?

あの状況、あの感じがとても落ち着く状況。

 

なので、そのマッサージ店のあの雰囲気を利用すると、催眠術がかかる可能性が高くなります。

あの落ち着いて少しけだるく眠たくなるような状況で催眠術をかけるのです。それが催眠術を簡単にかけるためにとても効果的。

 

さて、相手をリラックスした状態で座らせた後、目を閉じてもらいます

そして、閉じた目から頭、体、手、足と順に力を抜いていくように誘います。

 

これは、人間は情報の70%を視覚から得ているからその情報を遮断してあなたの催眠術に集中してもらうため。

あなたが催眠術をかける人が、目を閉じた瞬間、その70%の集中力をリラックスすることに傾けることができるようになるので、催眠状態に導きやすくなるのです。

 

順番に身体から力を抜いていってもらうのですが、その時に相手の様子を見ておきましょう。

力が抜けていないなとか、リラックスできていないなと思うなら、その前の部位に戻って力を抜くように誘導します。

 

例えば、手に力が入っているようなら、もっと前の段階、例えば首や肩の力に戻ってゆっくり力が抜けるイメージを相手に与えてみましょう。

そして、体全体から力が抜け、完全に脱力した状態を作り上げていきます。

 

こうやって、相手が、完全にリラックスしたら、そのままさらに深くこころと身体から力を抜くように、雲の上、天国にいるような状態を想像できるように話しかけます。

身体が軽くなるだとか、雲の上にいるとか、とても綺麗で明るい場所などといった想像です。

 

ここは、あくまでも想像してもらうことを強く押し出します。

なぜなら、催眠術にかけられていると思うとそれだけでも抵抗が生まれることがあるから。

 

ここで相手が想像できないということになれば、相手の想像力が極端に乏しいか、催眠状態に入ることを拒否しています。

この場合は、一回中止するのが無難。違う催眠術の方法を試すか、催眠とはどんなものか、催眠は危険ではないことを相手に納得させることが必要になるでしょう。

 

もし、相手が上手く想像できれば、(想像するだけなので、普通の人ならできるはずなのですが、)そのまま、さらに深くこころの中に潜っていくよう、話しかけていきます。

よく使われるのは、階段を一段づつ降りていく想像をさせて心の中、無意識に達する方法ですが、中には暗闇に囚われてしまう人もいるので、様子を見ながら、より深い催眠状態に導くことが必要でしょう。

 

そうして、深く、深く、催眠に入ることを促して、相手に暗示を与えます。

この時、相手の信念や道徳観に反することを言うと、一気に催眠が冷めてしまうので、要注意。

 

そして、催眠を解く時は、「催眠が解けると気持ちよく目を覚ます」、「あなたにとって不要な暗示はすべて忘れる」と、後催眠暗示をかけることを忘れないこと。

催眠から元の状態に戻す、解催眠は、だんだんと力が戻ってくる想像をさせることで元気を与えて、催眠を解くことができます。

 

脚に力が戻ってくる、体に力が戻ってくる、そして頭の中がすっきりとして気持ちよく目覚めます。といったフレーズとともにカウントダウン(アップ)しながら催眠を解く手法がよく使われますね。

解催眠は催眠をかける以上、絶対に必要なもの。これを行わないと、相手に頭痛や吐き気、こころの中に違和感を持ってしまうことがありますので、必ず行うようにしましょう。

(関連記事:催眠術のかけ方は簡単?催眠にかかりやすい人、かかりにくい人

 

まとめ

以上、「催眠術は本当にあるのか。催眠術を簡単にかける秘密の方法」をお伝えしました。

催眠をかける方法を書いておきましたが、催眠をかける以上は、後催眠暗示でしっかりと不要な暗示を取り去ること、は催眠術師としての最低限のマナー。

 

そして、解催眠で気持ちよく目覚めてもらうことが、つぎに再びあなたの催眠術を受けたくなる方法にもつながります。

それでは、催眠術の世界をお楽しみください。

 

ベレッツア 高橋

(関連記事:催眠と暗示で潜在意識にアプローチ!ヒプノセラピーで使う催眠術とは

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