こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
あなたの過去にも楽しい過去や辛い過去、笑いがこぼれるほどの愉快な過去ことか、泣きたくなるような過去のなど多くの過去があるのではないでしょうか。
そんな相談者の過去の一つである、前世。
催眠療法の一つである前世療法行った時に、怖い前世の世界が出てくることがあると思いますか?
その問いに、答えるために、思わず涙が出てしまった前世の記憶の体験談をお話ししましょう。
ヒプノセラピー、催眠療法とは
まず、前世療法に入る前に、和名を催眠療法というヒプノセラピーについておはなししましょう。
ヒプノセラピーとは、あなたの潜在意識という無意識の中に眠る記憶に対してアプローチしていく心理療法です。
ヒプノセラピーでは、催眠療法との名前のごとく、催眠を使います。
相談者に対して催眠誘導を行い、相談者が催眠状態に入ったのちに暗示を与えて意志を強化したり、イメージを強化したりして心理的な問題の解決を促す手法です。
人は、催眠状態に入ると、普段の意識レベルが低下し、記憶が格納されている場所である無意識が表に出てきます。
この状態の時に現れる無意識は、あなたのむき出しの良心であり疑うことを全く知らず、いわれたことを本当のことだとして受け取ります。
この関係はパソコンの中のハードディスクとウイルス対策ソフトとして考えればよいでしょう。
ウイルス対策ソフトである日常の意識が低下するということは、記憶というデータが貯蔵されているハードディスクがいろいろなところからアクセスしやすくなります。
そして、外からのハードディスクに対する書き換えにも素直に応じて記憶というデータを書き換えることができるのです。
つまり、催眠誘導で、意識レベルを下げることにより相談者の意識による記憶へのガードが緩み、記憶にアクセスしやすくなり、記憶の意味付けを変えることでネガティブな記憶からポジティブな記憶へと変わるのです。
(関連記事:ネガティブな感情や否定的な感情を持つあなたへ。5大ネガティブ感情の真実)
前世療法とは、ヒプノセラピーの一つの手法
前世療法とは、こんな記憶に触れる心理的手段としてのヒプノセラピーの一つ。
つまり、前世療法とは、ヒプノセラピーで引き出された記憶がよみがえり、前世という形を作っているにすぎないのです。
ここに、前世があるのかないのか、輪廻転生の有無がどうなのかなんて宗教的観念も不要になる。
相談者が、相談者自身の前世だと思っている記憶が現れたら、それは相談者にとって疑いようのない記憶なのです。
その記憶の意味付けを変えるのだから、前世療法で効果が現れないということはまずありません。
前世療法で効果が現れないという時には、相談者自身の心の状態に問題があります。
催眠に入るだけのこころの準備ができていなかったり、イメージするように伝えてもイメージしようとしなかったり、セラピストの話すことを聴かなかったりする人は前世療法にしても、ヒプノセラピーにしても効果が現れないことがあるのです。
ですが、普通の人にとっては問題なくヒプノセラピーで求める記憶しっかりと思い出し、イメージすることは可能。
前世療法で見える過去の世界は相談者自身の記憶を前世というキーワードでイメージ化した世界。
だから、相談者の本当の前世であってもなくても問題ではなく、ヒプノセラピーの前世療法で現れる前世は、相談者の記憶が思い出し、生み出した前世の世界なのです。
このように前世療法で見える前世についても相談者の感情がくっついています。
その前世について感じている感情に触れていくことが前世療法の神髄です。
ここで、振り返ってみると、相談者の記憶が生み出すものなら、前世療法で怖い過去が出てくる可能性もあるのではないかと思いませんか?
催眠療法でそんな怖い過去が出てくるのかどうかということについて考えてみましょう。
(関連記事:ゲシュタルト療法で感情を探るのは怖い?意味ネットワークでつながる感情の連鎖)
前世療法で怖い過去が出てくる可能性
前世療法で、怖いと思う過去が出る可能性は、いったいどのくらいあるのでしょうか。
それは、全くゼロではありません。むしろ問題のある感情や思いから導かれる前世なので怖いと思う過去の方が多いかもしれません。
ですが、そこをヒプノセラピストはコントロールしていきます。
相談者自身が怖いと思う時には、ヒプノセラピストがそのイメージから離れるように誘導していくので、客観的に見ることが可能になるのです。
ホラー映画でもその映画に入り込んでみていると確かに怖くなる。
ですが、一歩引いて客観的見ることができればどうでしょうか。
映画館の中でホラー映画を見ている自分に気づいた時、感じている怖さは一気に薄れます。
だからこそ、ヒプノセラピストがいる。
相談者の心の状態をうまく誘導することがヒプノセラピストの役割なのです。
前世療法を受けて実際に思わず涙が込み上げてきた時の、前世の記憶の体験談についておはなししましょう。
(関連記事:ヒプノセラピーは危険なのか。過去や前世のトラウマが再発した人へ)
前世療法で思わず涙が出た前世の記憶の体験談
前世療法を受けて思わず涙が出るような前世の記憶。
これは、男の大人でも、実際に起こった体験談です。
前世療法で着地した世界は子供のころから夢に見ることが多かった砂浜。
その奥に行くと、海賊たちが大勢集まっている、海賊たちの隠れ家でした。
そして、そこで楽しく酒を飲みながら語り合っていた時、襲撃を受けたのです。
それは、海の治安を守る海軍の襲撃。
海賊であるから、海軍の攻撃から身を守るため、船を出して反撃に出ます。
ここで疑問が一つ出ます。
バレるはずのなかったこの隠れ家、なぜバレたのか、ということ。
この問題をいぶかしげに思いながら戦いますが、相手の戦力が多すぎて、仲間の船が沈み、海賊仲間がつぎつぎと殺されていき、次第に押されていきます。
起死回生を狙うため、相手の旗艦を狙い突っ込むと、そこには、普段から不可侵を誓い合っていた提督の顔がありました。
つまり、信じていた相手に裏切られたから、これだけの急襲を受けたのです。
自分が信じた相手の裏切りにより、仲間がやられ、殺されていく。
そんな相手を目前にして、自分は海軍の兵隊に囲まれて串刺しにされてしまうのです。
その時に見た提督の顔は、いやらしい笑いでにや付きながらこちらを見ていました。
その提督の顔をよく見てみると、・・・。
自分のとてもよく知っている顔、自分の父親の顔でした。
その時、驚きと悲しみ、後悔と悔しさの感情とともに、涙が止まりませんでした。
その時に広がっていた場面と突き刺された自分、そしてわき上がった感情はいまだに忘れることができません。
その時の止まらなかった涙は今でも覚えています。
人が殺され、次第に追い詰められていく様は、恐怖を呼び起こし、それを打ち消すために、怒りを持って対応しました。
イエスキリストのようにマストに尖った棒で張り付けられ、突き刺された時のあの感覚は「死ぬのだ」というあきらめにも似た感覚。
そして、その後のフューチャーページングでこの前世の記憶について「たとえ父親に殺されるようなことが起こっても、それはキリストに近づける道であり、死ぬことで自由を得る道なのだ」という気付きを得ることができました。
この時の解釈はあっているかどうかは分かりませんが、父親を恨んでいる自分にとって新しい一歩を踏み出すために一番しっくりとくる意味付けになったのです。
このように、前世の記憶は、とても感情が激しく動く記憶の世界。
ですが、このような怖い前世の記憶を見ていても、最終的にポジティブで肯定的な学びに替えることができる。
だから、怖い前世の記憶がよみがえるような体験をしたとしても、大丈夫。
ヒプノセラピストによって激しい恐怖やコントロール不能な怒りに達する前に少し引くように自然と誘導されながら、いくら怖い前世であったとしてもそれを別の意味の前世に書き換えるようになるのですから。
(関連記事:前世の記憶を思い出す前世療法はブライアン・ワイス博士の効果ある心理療法)
まとめ
以上、「前世療法で怖い過去が出ることは?思わず涙が出る前世の記憶の体験談」をお伝えしました。
前世療法で、相談者に怖い過去が出ることは少なくありません。
ですが、その後の催眠療法の核心である未来へ踏み出すための新しい気付き、フューチャーページングで怖い前世の記憶が別の意味付けに返ることができる。
思わず涙が出るような前世の記憶でもこの体験談のように、違う意味付けにかえて新しい記憶へと変えていくことができるようになるのです。
(関連記事:ヒプノセラピーの前世療法で見る前世の記憶は本当なのか)
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