NLPとは臨床心理学から生まれたコーチング・カウンセリング技術

こんにちは。

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

NLPとは、臨床心理学が基礎となった、コーチング・カウンセリング技術です。

そんなNLPは言語について研究に研究を重ねて、自然な会話で相手に自分の意志を伝えることができるようになった技術。

 

あなたが、NLPの技術を使って会話をすれば、自然とあなたの伝えたいことが相手に伝わっているという仕組み。

そんな相手が自然に言語を処理してしまうNLPについて見ていくことにしましょう。

 

NLPとは

NLPとは、neuro linguistic programmingという単語の略で、神経言語プログラミングのこと。

NLPはアメリカの言語学者ジョン・グリンダ―博士と臨床心理学セラピストのリチャード・バンドラー博士によって1970年代中ごろに作られました。

 

NLPは心と身体と場はシステム的にとらえる手法

視覚、聴覚、体感覚の3つによって受け取る刺激により感情が生まれるのであれば、その受け取る刺激をコントロールすれば、感情や人間心理も自由に変化させることができるはずだという考えのもとに作られています。

 

NLPという手法が作り出された当時のアメリカは、ベトナム戦争後で多くの帰還兵がPTSDで苦しんでいた時期。

ベトナム戦争は、いつどこから現れるかわからないベトナム兵に悩まされ、人間を含む生態系を破壊した枯葉剤という化学薬品の散布など今までの戦争では考えられないような悲惨な戦争だったのです。

 

そんな時代だったから、こころの問題を劇的に解決するための手法を編み出す必要があったのです。

ジョン・グリンダ―博士とリチャード・バンドラー博士は、天才セラピストである3人、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ博士、家族療法のバージニア・サティア氏、催眠療法のミルトン・H・エリクソン博士の3人が行ったトップレベルの心理療法を研究して、精神的な治療効果を生み出す手法を見つけようとしました。

 

フリッツ・パールズ博士、バージニア・サティア氏、ミルトン・エリクソン博士は、3人とも全く異なる手法で心理療法を行っていましたが、この3人の中に共通点をいくつか見つけ出すことができたのです。

それが、NLP.神経言語プログラミング。

 

その後、ジョン・グリンダ―博士とリチャード・バンドラー博士はビジネスコンサルタントのロバート・ディルツ、エリクソンに師事したジュディス・ディロージャーと手を組んで「Neuro-linguistic Programming vol.1」を出版し、NLPを世に送り出したのです。

この4人はNLP開発、資格認定を行うNLPU(NLPuniversity)という団体を作って「NLP四天王」と呼ばれるようになりました。

(関連記事:一瞬で人の心を誘導する技術のミルトン話法とはミルトンモデルを引用した会話術

 

NLPが心理学生まれである理由

NLPはゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ博士、家族療法のバージニア・サティア氏、催眠療法のミルトン・H・エリクソン博士の3人の心理療法を研究して生まれた技術。

だから、心と身体と環境をシステム的にとらえている科学的ともいえるNLPは臨床心理学をもとにして成り立っているといえます。

 

人は、目や耳などの感覚器官を通じて視覚、聴覚、そして、味覚、嗅覚、触覚という体感覚などの外界からの刺激を受け取ります。

そして、神経回路を伝わって、脳でその刺激を処理して、その刺激の意味を理解したり、論理を考え判断したりと認知していくのです。

 

これが人の認知機能であり、心理学はこの認知機能などを研究している学問。

NLPはこの認知機能に入る刺激を操作することで、認知機能を制御しようとする技術です。

 

だから、NLPは心理学を基礎として成り立っているといえるのです。

NLPはその出自を臨床心理学に置き、世の中で認知されていく過程において心理学を吸収しながら大きくなったものなのです。

(関連記事:心理学が科学である理由とは

 

NLPのコーチング・カウンセリング技術

さて、それでは、なぜ、NLPがコーチングやカウンセリング技術になるかというと、あなたの視覚や聴覚などから入力される刺激としての言語を通して、感情を操作する技術だから

コーチングでは相手の気付きによって求めるゴールの達成へと導く手法であり、カウンセリングは相手の気付きにより問題を解決する手法。

 

ともに、言葉や視覚、時には嗅覚や味覚、触覚などの体感覚を使って相手に気づきや導きを行うのです。

その観点から見ても、特に、相手をあなたが求めるところへ導くための手段であるNLPはとても役に立つもの。

 

コーチングやカウンセリングは、アドバイスをしないところにその長所があります。

とすれば、直接相談者に答えを教えることができないので、自ら気付くための場を作る必要がある。

 

自分から気付くことってなかなかできないことなのですが、NLPを使うことで簡単にできるのです。

なぜなら、NLPは言葉を使うことで、無意識にある記憶にアクセスすることができる手法。

 

催眠療法では、催眠によって催眠状態を創り出しますが、NLPは催眠状態を言葉で創り出します。

そして、自然とあなたの話を集中して聞くという催眠状態のような状態に導き無意識にアクセスするのです。

 

催眠をかけるステップがない分、手順に従って行う必要がありますが、儀式のような催眠を使わずに無意識に手を伸ばし、その心をのぞき込むことができる手法がNLP。

NLPはゲシュタルト療法や催眠療法をもとにして、その良いところを取りながら作られたものだから、とっても効果的で効率を重視したテクニックなのです。

(関連記事:脳科学でのNLPの効果とは!わかりやすくいうとコミュニケーション法

 

まとめ

以上、「NLPとは臨床心理学から生まれたコーチング・カウンセリング技術」をお伝えしました。

NLPは催眠療法やゲシュタルト療法などの臨床心理にその基礎を置いています。

 

また、認知機能に踏み込んで認知に関する心理学のエッセンセンスも吸収している。

だから、NLPは言葉で相手の感情や気持ちにある問題を解決したり、目標に向かう力を強化したりするコーチングや、カウンセリングの技術なのです。

(関連記事:催眠誘導のトレーニング法。ダブルバインドで誘導する方法

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