このデータは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査レポート「企業規模・業種・職種別にみる働き方の変化と課題」より抜粋したもの。調査対象は学生を除いた全国の20歳~69歳の方々で、調査実施期間は2020年5月5日~5月6日の二日間に1万人を対象として調査されたものです。
このデータから見てもわかるように、働き方改革や最近の緊急事態宣言で、都心部の会社において、テレワークが急激に増大しています。
その影響を受けて、在宅で勤務するようになった人や家でインターネットを使って仕事をする人が急激に増えてきました。その影響は6割以上の方々に及んでいます。
テレワーク、リモートワークにストレスを感じて早く元の出勤に戻ってほしいと願っている人もいる半面、出勤することが苦しいことに気づき始めた人も出てきたのです。
出勤したい人としたくない人
テレワークをし始めて、家に閉じ込められたという感じを受けた人が多くなってきています。
いつになったら元に戻るのか、いつまで我慢していたらいいのか、先の見えない忍耐は耐えられない。そんな声があちこちから聞こえてきます。
その一方、始発で出勤して終電で帰るという生活を強いられていた人は、会社の鎖から解放されて多くの自由を手にすることができたため、もう出勤したくないとか、普通に電車に乗って出勤することが苦痛になりそうだ。そう感じている人も出てきました。
会社内の人間関係、得意先や仕入れ先とのやりたくない付き合いが苦痛に感じていなかったとしても、それがなくなった今、違う生活を知ってしまって、元の生活に戻れるのだろうか、そんな不安を感じたとしても全く不思議ありません。
事実、テレワークが始まった会社では月に2~3回の出勤をすることが多いようですが、そのときに、うんざりするほどの抵抗感を感じ、出勤することにとても大きな壁を感じてしまう人もいます。
会社に出勤しなければ、と思えば思うほど、家の椅子から立ち上がることができなくなって、営業時間が始まる9時にまだ家の椅子を座っている苦しみを味わっている人も出てきました。
テレワークは働きがいが明確に現れる
テレワークを成功させるためには、「働きがい」が明確に現れてくると言います。
働いて楽しいなら、テレワークにしろ、実際に会社へ出勤するにしろ、どちらでも苦労なく働くことができるでしょう。
ですが、就いている仕事が楽しくなければ、どうなるでしょうか。
今までは、小学校のころからのみんなが集まるところに行くという習慣が功を奏し、会社に出勤することが体に染みついていたから、無理やりにでも出勤して働くことができたのです。ですが、一度その習慣が打ち破られてしまうと、出勤しないことに対する習慣がなくなり、会社に向かって歩き出すことができなくなるのです。
出勤したくない裏には、働きがいがないという気持ちがあります。やっても評価されなかったり、ミスを強烈に指摘されたり、得意先からクレームを受けて解決できなかったり、そんな状況に戻るのかと思うと、当たり前に嫌になります。
そんな出勤しなければ、と思う裏腹に、出勤したくない、と思う時、きっとすごくつらい。二つの感情の板挟みになり、耐えられないほど心が苦しくなるはずです。
出社したくないあなたにおススメの3つの方法
出社したくないと思うこころのうしろには、「働きがい」を感じられるかどうか、ということが大きく関係します。働きがいを感じなさい、と言ってもそう簡単に手に入れることはできないかもしれません。
なので、出社したくないあなたにおススメの3つの方法をお伝えします。
つながりを保つためのコミュニケーションを
仕事に対して、コミットすることで働きがいが向上します。その意味において、同じ会社の人や関係者の人とコミュニケーションをとり続けていることが重要になってきます。
パソコンでデータ入力や書類作成しているだけなら、機械相手にカタカタやっているだけなので、どうしても相手が見えず、人間との付き合いという意識が薄れます。
そこで、書類仕事や事務的な連絡だけでなく、ちょっとしたことでもいいから、実際にコミュニケーションをとっていくことで、自分のいる場所はここだ、自分はここにいるのだという自分の中の会社に対する所属意識が大きくなり、自分のコミットメントが大きく変わってきます。
仕事に対してコミットすればするほど、信頼感が作られていくとともに、自分の世界が仕事に対して同一化されていき、より近い場所へ行くこと、つまり出勤することに苦痛を感じることが無くなるのです。
心理的安全性の確保がカギ
ここにおいて、コミットするにしてもこころが安定していなければ、その感情はすぐにぐらついてしまい、うわべだけの対応になります。
実は、この状態が一番危険。
なぜなら、言っていること、やっていることと、自分の感情や価値観が真逆の方向にあるから。
この状態にあると、向かっているベクトルが正反対なので、心が張り裂けてしまう可能性があります。
一方は右に、一方は左に。当たり前に苦痛しか感じられません。
そうならないようにするには、心理的に安定できるかどうか、心理的安全性がカギになります。
「心理的安全性」とは、他の人からの反応に怯えたり、羞恥心を感じたりすることなく、ありのままの自分、自然体の自分をさらけ出すことができる状態を意味します。この言葉は、グーグルが2015年に「心理的安全性は、成功するチームの構築に最も重要なものである」と発表してから、有名になったキーワードです。
自分が正しいことをやっている、あるべき姿をたどっている、本当の自分の人生を歩んでいる、そう思うことができるようになれば、どんな苦痛でも乗り越えることができる。
ある意味、熱狂的ともいえる宗教的な価値観ではありますが、信じるものは、強くなれる、ということなのです。
好きなことを仕事にする
仕事にコミットするために、しっかりと心理的安全性を保ちながらコミュニケーションをとること。これが大切になりますが、そうはいっても、やりたくないこと、したくない仕事を続けていた人にとって、何をどう言ってもつらいことには変わりありません。
そんなときどうすればいいのか。
その答えは、その仕事をやめて自分の好きなこと、やりたいことを仕事にすればいいのです。
そうすれば嫌な会社に行く必要もないし、嫌いな人間関係を無理やり修復する必要もありません。あなたの好きなようにビジネスを展開して、あなたの好きな人と取引して、ビジネスしていけばいい。
好きなことをビジネスにするなら、出社したくないと思う人にとって、根本的な解決になる方法。
嫌いなことで生きる人生を捨てて、やりたいことで生きる素敵な人生を手に入れられる、幸せな方法になります。
まとめ
「テレワークで在宅勤務!出社したくないあなたにおススメの3つの方法」について、お伝えしました。
テレワークで在宅勤務していると、強制的にコミュニケーションがとりづらくなることから、今までの人間関係から解放されることになります。そのため今まで見えていなかった自分の心の中の感情が見えるようになるかもしれません。
もし、あなたの心の中に、出社したくない、という感情が芽生えるようならば、人生における一大事。そこから回復するには、心理的安全性を保ちながらコミュニケーションをとり、会社や仕事へコミットを続けて、強化していきましょう。
それでもダメな時は、あきらめるのも一つの方法。自分の好きなことで働き、自分のやりたいことで生きていく、そんな人生に切り替えていくのも幸せな一つの人生ではないでしょうか。
コメントを残す