こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
退行催眠の一つである前世療法を受けたら、涙があふれてとまらない。
前世療法を受けると、成人した男性であってもそんな体験をする人が多いことに驚かされます。
なぜ、前世療法を受けたら涙があふれるのか。
その答えは、前世の見え方が心を掴む理由なのですが、その秘密を見ていくことにしましょう。
前世療法とはブライアン・ワイス博士が広めた催眠療法
前世療法とはブライアン・ワイス博士というアメリカの精神科医が広めた催眠療法の一つです。
催眠療法とは、ヒプノセラピーのことで、催眠を使って相談者に催眠誘導を行い、相談者が催眠状態に入ることにより、相談者自身が持っている記憶に触れていく方法。
人の記憶がどこに記録されているのかというと、その部分はいまだ明確になっていません。
一般的には脳の中に記録されているようにとらえられがちですが、実は脳は処理機能を持っているだけで記憶の格納場所は、いまだに解明されていないのです。
その記憶の格納されている場所をフロイトやユングなどの心理学者たちが、潜在意識である無意識という領域に存在するとしました。
その無意識とは、普段は意識に囲まれている状態で他の人から簡単に影響を受けない状態にあります。
なぜなら、記憶の倉庫である無意識は、記録し、保存するために、疑いなく見たり聞いたりしたものをそのまま受け入れるという性質があるから。
その無意識がむきだしのままで外界にさらされると簡単に何でも本当のこととして記憶に留めてしまうため、あなた自身の防護策として意識というものがあるのです。
心理療法として、心の問題に触れる時、この意識がとても邪魔をしているから取り除く処理である心を開くという過程が必要になります。
今までの固定観念や先入観などで触れたい、トラウマなどの原因になっている記憶にアプローチするために、カウンセリングや絵画、音楽、詩歌、アロマなどを使って意識を取り除き、無意識の領域に触れていこうとするのが心理療法。
無意識を外界から隔離している意識を取り去るために催眠を使う方法が催眠療法であり、ヒプノセラピーです。
そして、この催眠療法で意識を取り除いて、相談者自身の無意識の中にある前世の記憶を思い出させる手法が前世療法という手法。
このようにしてみると、相談者自身が持っている記憶に触れる手段が前世療法なので、他の心理療法とその心の問題を解決する本質的な部分は同じ。
その上、他の心理療法と違い、催眠を使うので、相談者自身が自らその記憶を引き出し、その記憶の意味、その記憶のとらえ方を理解し、変えていくことになる。
だから、相談者自身の気づきがより深く、より具体的で、より鮮やかで、勝頼ストレートなイメージとしてとらえることができるのです。
自分の記憶について深く掘り下げていくために、催眠療法を使い、前世療法を使っていくのです。
そして、この自分が持っている記憶の時間軸を巻き戻していく手法を退行催眠と言いますが、その中でもさらに時間軸を戻して前世にまでたどり着く方法が前世療法。
言い換えると、相談者自身が持っている記憶を、前世のイメージと融合させることが前世療法。
つまり、問題となっている事象に関連する記憶について、その記憶がしまわれている倉庫である無意識から浮かび上がらせ表面化する手法が前世療法なのです。
(関連記事:前世の記憶を思い出す前世療法はブライアン・ワイス博士の効果ある心理療法)
なぜ、前世療法を受けたら涙があふれでるのか。
なぜ、前世療法を受けたら涙があふれるのか。
察しのいいあなたなら、もうすでに気付いているかもしれません。
前世療法を受けたら、涙があふれる理由は、その記憶が前世療法を受けた本人の無意識の奥底にある記憶だから。
無意識の奥にある記憶は、その記憶を持つ人の人格を創り出すほど強烈な影響を持っている記憶。
なぜなら、その人の根底にある記憶はその人の行動基準であり、考え方の規範であり、その人が持っているルールだから。
基準になるものが無意識にある記憶であるから、その記憶自体がその人の人格や性格を作り上げているものともいえるのです。
このような、人の無意識の奥深くにある記憶を物語として変換し表面化させる方法が前世療法。
子どもの頃の記憶って、ゆっくりとした時に思い出すと、懐かしく、心を揺さぶられる記憶が多いと思いませんか?
前世療法で見えてくる前世としての物語も子供の時の記憶と同じ。
なぜか懐かしく、感動を呼び、心を揺さぶられるものが多いのです。
それは、疑いを知らない無意識、あなたの純真な心に触れていくことだから。
だから、記憶の時間軸を巻き戻す退行催眠のひとつである前世療法で前世を見る時に、あなたの心をがっしりとつかむので、前世療法であなたの前世を見た時には涙があふれだし、止まらなくなるでしょう。
(関連記事:前世を見る方法は時間を退行する前世療法。前世の記憶に原因を探る)
前世の見え方が心を掴む理由
こんな、涙とともに語られる前世の記憶ですが、その理由は、前世の見え方にあります。
前世療法を行って、あなたのイメージの中に現れてくる前世の記憶は物語とともに浮かび上がります。
これは、ヒプノセラピストがそのように誘導するということもあるのですが、人の記憶自体、エピソードという物語としてとらえられることが多いから。
心理学的には、エピソード記憶という分類になり、物語として記憶に留められた時、その記憶は鮮明に焼き付きほかの覚え方よりも深く確実に覚えることができるようになります。
学術書や参考書のような文章がぎっしり詰まったものは読みづらく、子供向けの童話など、ストーリー性のある物語ならスラスラ読める。
そして、記憶に残るのももちろん物語。
だから、セラピストがあなたを分析して出した答えより、あなたの中で創り出したストーリーに感動できるのです。
つまり、前世療法というストーリーのあるあなたの記憶の中にあるあなたが主人公の物語を見ることだから、あなたの心をガッチリと掴むのです。
(関連記事:催眠術でコントロールする心の問題。無意識と意識の真実とは)
まとめ
以上、「なぜ、前世療法を受けたら涙があふれるのか。前世の見え方が心を掴む」をお伝えしました。
前世療法とは、あなたの記憶が作り出すストーリーをあなた自身を主人公とした前世として見ること。
他の誰でもないあなた自身の記憶による物語が、あなたの前世。
だから、前世療法で見る前世は、あなたの心をしっかりとつかみ、あなたの目から涙があふれることになるのです。
(関連記事:前世療法と前世占いとの違いとは!前世を透視しない前世療法の真実)
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