催眠心理学から見たジョギング

こんにちは!

催眠を心理学で科学する「催眠心理学」

ヒプノセラピー、催眠療法ベレッツアの高橋です。

 

最近の気持ちいい気候のおかげで、熟睡できるようでして、今朝、朝、5時半に目が覚めました。

まだ、若干明るくなりかけくらいでしたが、とても気持ち良い目覚めです。

 

で、その素敵な気分とともに、ジョギングに出かけたわけですが、ジョギングの走り方や、きつくなった時の走り方などは、とても、心理的なメンタル面に結びつくところが大きいことに気づきました。

それでは走っている時に気づいた、メンタル的な見地からのジョギングについてお話してみます。

 

ジョギングのランナーズハイは催眠状態

走っている時って、なぜだか、意識が澄み渡りますよね。

何故だかわかりますか?

 

ランナーズハイだから?

他にすることが無いから?

 

答えを聞く前に、ちょっと走っている時のその状態を思い出してみましょう。

 

ジョギングをしている時って、いろんなことを考えていませんか?

 

  • 昨日、みんなと遊んで楽しかったこと。
  • これから出かけてしないといけない買い物のこと。
  • 明日会議で発表する企画のこと。

ジョギングは、考え事をするのにとても適しています。

 

では先ほどの質問に戻って、「なぜ、意識が澄み渡るか。」ということですが、答えから言ってしまうと、ジョギングをするとあなたの身体、神経、意識が走ることに集中するからなのです。

意識を集中するということは、他の情報がほぼ、シャットアウトされます。

 

実は、ヒプノセラピーで使う催眠術による催眠状態に入るときもジョギングと同じ。

他の情報をできる限りシャットアウトし、催眠をかける側の声だけに集中するように誘導します。

 

催眠の場合はそこで、リラックスに導いていくのですが、ジョギングの場合はそこから、あなたの身体を走らせることに集中するよう導いていくのです。

走ることとリラックスすることは、一見正反対のように聞こえますが、実はその根本は同じもの。

 

リラックスもジョギングも、自分の身体のことと自分の精神とをお互いに分離し、あなたの思考、精神に集中していくことという観点で見ると同一なのです。

正反対の物が実は同一であるというのは、まるで、メビウスの輪、ウロボロスの蛇ですね。天才と〇〇は紙一重とか、流行の最先端は最後尾と同で流行は繰り返すとか、と同じです。

少々、脱線してしまいましたが、ジョギングの疲れは精神の統一を導き出し、一種の催眠状態にしてしまうのです。

ついで、ドーパミンが出るという現象もそれを助長します。

 

ご存知かと思いますが、ドーパミンは「脳内麻薬」ともいわれ、これが出ると、快楽状態に導かれます。

つまり、ランナーズハイですね。運動から得られる、動の快楽です。

 

振り返って催眠を見てみると、催眠状態に入っている時は極限のリラックス状態に入ることから、α波が出まくります。

リラックスから得られる静の快楽です。

 

動と静、二つは正反対ですが、究極的には同じなのです。

言い換えると、ジョギングをしていると、催眠状態に入ると言ってもおかしくはないのです。

(関連記事:ヒプノセラピー ~催眠療法のススメ~ あなたの脳と心に働きかける最強の心理カウンセリングとは

 

催眠状態のジョギングは究極の思考の場

ジョギングをしていると、催眠状態に入るとするならば、考え事をするのに、もってこいの状態になります。

なぜなら、ジョギングは集中できるということだけでなく、あなたに対して外界からの干渉がないので、自分の考えを深くし、広げ、かつ、伸ばすことができるからです。

 

ちょっと心理学観点から見てみましょう。

人は記憶を呼び出し考え事をするときは記憶ネットワークモデルを利用しています。

記憶ネットワークモデルとは

心理学
何か一つを考えた時、それに紐づけられている記憶が活性化する

というモデル(理論)。

 

例えば、「リンゴ」と言われた時に、「赤い」「丸い」「果物」「食べ物」「シャキシャキした食感」「冷蔵庫に入れてい置いたら消臭剤になる」などといった記憶が活性化され、呼び起こされます。

で次にその周りの記憶が活性化され呼び起こされます。

 

もう少し具体的に考えてみましょう。例えば、「赤い」にまつわる記憶「信号」「止まれ」「採点時のペン」「赤点」などが活性化されるということです。

で次々に思い出すのですが、人間の意識に関する資源は有限であるため、7個ぐらいしか顕在意識に残すことができません。

 

その7個の記憶と、本題であった「最初に考えていたこと」(この場合はリンゴ)とリンクさせ、思考を深めることになります。

でも時々暴走して、

いつの間にか「信号」と「食べ物」について考えてる~!

とかなります。

 

この記憶ネットワークシステムをより活性化させるためには、あなたが処理している最中の意識の中に他の情報が入らないようにすることが望ましいのです。

だから、ジョギングは記憶の活性化に適しているといえるのです。

 

また、認知心理学の観点から見ると、ジョギング時はあなたが持っている注意資源をより多く、あなたが考えている事に使えるようになります。

ここでいう注意資源とは、簡単に言うと、自分の思考能力の容量のこと。

 

考える量が思考能力の容量を超えると、頭がパンクし、思考が停止して考えるスピードが極端に遅くなります。

ジョギングしている時は、まずは、走ることに専念し他の思考が真っ白になります。

 

走り出したら、何かその時、気になっていることが思い出され、思考が始まりますが、他の思考はジョギングしていることにより、シャットアウトされます。

だから、一つのことに注意資源を振り分けられるので、集中してそのことだけを深く考えられるのです。

 

そんな、こんなで、ジョギングしている時は究極の思考の場と言えるのです。

(関連記事:心が身体をコントロールする「実行機能」の真実

 

考えに集中できるジョギングの方法

ところで、今日、走っていると、ものすごい形相で前から突進してくるお兄さんがいました。

そのお兄さんは、あご前にを突き出して、大きく開いた唇を突き出して、あえぐようにハアハアいって、手はバラバラに振り、足取りも重そうで、リズム感が全くない走りです。

 

とても辛そうで、頑張っているんだけど結果が出ない典型のタイプに見えます。

←こんな感じで前から来た。

 

その形相にも驚いたのですが、それだけ、リズム感なく走れることにもビックリしたのですが、きっとそのお兄さんは

お兄さん
うお~!おれってがんばってる~!すげ~!

って思っていたのでしょう。

ですが、周囲から見たらとてもそうは見えず、かっこ悪いんですね。

 

これでは、せっかくの思考にふさわしい場が台無しです。

思考を進めるにあたって、走ることを2次的な作業にしなければ、思考自体に影響が出てきてしまう。

 

余りにもしんどかったら、考えるどころではないということです。

ヒプノセラピーで言うと、ヘロヘロ状態で催眠に入ると、暗示もヘロヘロになります。

 

今日出会ったお兄さんのように頑張りすぎてもダメなんですね。

では、どうすればよいかというと、「基本スタイル」を維持するのです。

 

基本が一番疲れないのです。

今回走った目的は、気分転換とデトックス。

 

だから、早く走る必要もなければ、一生懸命走る必要もない。

結果、汗が出てスッキリと気分転換できればいいんですね。

 

人それぞれ走る理由があると思います。

例えば、マラソン大会に出るとか、失恋を乗り越えるためとか、色々でしょう。

 

ただ、デトックスに限らず、どの理由にしても、川沿いを走ることは手段であって、目的ではないということです。

走って疲れて苦しいことを愛している人以外は走って苦しむことは、目的ではないのです。

 

そう考えると、基本をしっかり押さえて走ることで、走力のアップにもなるし、楽に走れるし、考え事もできるようになる。

そんなことを考えながら、今日同じ道を走っている人をたくさん見ていて、気付いたことがあります。

 

それは、「手を振れていない」ということ。

 

こんな感じで、手を振れたら、勝手に足が前に進みます。

いつの間にかたくさん走っているようになります。

とても楽に走れるようになるのです。

 

「走る」には、脚を使いますが、手の動きもとても重要ですよね。

あなたが次に、走るときに一度次のようにやってみてください。

bellezza
肘をまっすぐ後ろに振り上げる

それと、

bellezza
肘の角度は90度

これだけです。

 

写真のように、肘を90度に保ち、まっすぐストレートに後ろに上げるのです。

一見走るのと関係ないように思えるのですが、実際やってみると、勝手に足が動くのです。

 

肘を後ろに振り上げると、前にまっすぐ振れる。

そうすると身体が前に行こうとする力が働くようになる。

 

ということで、手を振ることで脚が、勝手に前に出ることになりますし、副次的な効果として、ランニング姿勢が良くなります

この上の写真の女性のように、とてもスマートで綺麗にかっこよく走ることができるようになります。

(関連記事:運動会で感じたこと。催眠術にハマっている生徒たちの真実とは

 

リラックスしながら走る楽なジョギングで得られる効果

今日、走る人を見ていると、腕が下に落ち、全く腕が動いていない人、上下に振っている人、体の左右に振っている人がほとんどです。

 

みんな、走るのは早いのですが、基本通りに手を触れていないのです。

手をまっすぐ振ることができれば、力が他に逃げることもなく、分散してしまうこともありません。

 

もっと楽に速く走れるはずなんです。

苦痛を受けて快感を得る人なら別ですが、普通の人なら、楽なのがいいですよね。

 

走り方を修正しないのは、もったいないですよね。

このまっすぐ腕を振るという基本の振り方だと、肩の筋肉、骨が大きく動かすことになります。

 

だから、日頃、パソコンやスマホで凝り固まった肩をバキバキにほぐすことができます。

実際、週末ランナーの私は、走り始めの土曜日に肩をボキボキ言わせながら走っています。

 

これはこれでとっても気持ちいいのです。

そして、腕を90度に保っているので、力が分散しません。

 

真ん中にくねくね動く関節がある振り子とふつうのまっすぐの棒の先に球を付けた振り子を想像してみてください。

どっちのほうが、上手く振れるでしょうか。

 

関節がある振り子は、そこで力のベクトルが違う方向を向いてしまうため、大きくエネルギーをロスします。

でも、まっすぐの棒の振り子はしっかりの振れのモーメントを伝えることができて、とても綺麗に振れる事でしょう。

 

力の分散しない手の振り方は、走りを楽に変えていきます。

そして、姿勢よく綺麗なスタイルは、血液の循環もよくします。

 

頭と体の間の肩、首の血管が開いて、詰まっているアーマ(アーユルヴェーダ的老廃物)を押し流してくれるのです。

※アーユルヴェーダについてはこちらを参照

想像しただけでもスッキリして気持ちいいですね。

 

疲れないんですが、血流が良くなるので、

え、これだけで、この量!?

と、いうほど、汗が尋常ではないほど出てきます。

デトックスですねぇ。

 

そして「疲れない。」というところに焦点を当ててみますと、確かに腕を振るので、肩、腕は疲れますが、体全体はリズムに乗って自然と走っているので、疲れません。

走る道の途中には心臓破りの坂があるのですが、そこも、「肘を後ろにまっすぐ引き上げる」ことに専念したら、いつの間にか登り切っているのですね。

 

全く疲れません。

 

他のメリットとして、肘を後ろに引き上げることによって、顔が起こされ、胸が自然と張ります。

すると、空気をたっぷりと吸い込めるのです。

 

朝の冷たく澄んだ空気を胸いっぱいに呼吸しながら走る川辺は爽快です。

これだけでも、精神的にデトックスができることでしょう。

 

そして姿勢が良いため、周りが見渡せるから、周囲の人や障害物を自然と避けることができます。

走っている時、姿勢が悪いと対下を向きがちになります。

 

そうなると、周りが見えず、人にぶつかりそうになったり、ポールや段差、犬の糞を見つけるのが遅くなり

runner
「あぅ」

ってことが起きやすくなります。

 

周りが見えていればいるほど、障害物を「避ける」行動をとる必要がなくなるから、その分、あなたの注意資源を減らすことはなくなるのです。

前を見ずに盲目のまま走るよりは、周りをよく見て、走る方がいいですよね。

(関連記事:心理カウンセリングやセラピーと心療内科(病院)との違いとは

 

まとめ

いろいろ書いてきましたが、まとめると、走るとき、肘をまっすぐ後ろに引き上げるように走ると、とても良い感じで気持ちよく走れるということです。

つまり、程よく、身体と精神を分離させることができるので、簡単に催眠状態と同じ状態になるのです。

 

その状態は、精神が集中し、研ぎ澄まされているから、考えに没頭できるのは当たり前。

是非とも気持ちのいい汗をランニングでかけるといいですよね。

(関連記事:ベレッツアのヒプノセラピーで前世療法の資格が取れる催眠療法を体験

 

追伸

今日も朝日を見ながら走ることができて、よいスタートでした。

気持ち良いスタートは、良い気をチャージします。

 

良い気は良い流れを呼び寄せます。

今日のランニングでは腕を思いっきり振ってみました。

 

そうすると、スタートして10分後くらいに身体が温まり、ランナーズハイに入ったので、体中のデトックスをイメージしながら、浄化される暗示をかけていったのです。

途中、川辺はすべて上り坂なのですが、できるだけ姿勢よく、ランナーズハイ状態と催眠状態を維持しながら、デトックスに集中していると、心臓破りの坂もいつの間にか過ぎていました。

 

あなたは、このような体験をしたことがありますか?

催眠と暗示のテクニックが使えると、自分の気持ちをコントロールしやすくなるので、とても生活が楽になります。

 

今日のランニングで私が得たのは「基本に忠実に」ということでした。

あなたは、

あなた
基本って面白くないし、やっぱり応用が好き

と考えるかもしれません。

 

でも、基本を怠って応用に進むのは砂場の上に家を立てるようなものです。

誰かにツンツンと、つつかれれば、一気に崩壊してしまいますよね。

 

だから、この、基本に忠実にフォームを整えることは、ジョギングだけではないのでしょう。

仕事でも、遊びでも一気に追うように進まず、まずは、基本を押さえてみるとよいでしょう。

 

どんなにつらい事でも、基本ができていれば、今やっているそのことが楽しく、面白くなっていくはずです。

(関連記事:快適な生活を手に入れることができる「過ごし方」リストの秘密

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