こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
さて、カナダの心理学者アルバート・バンデューラは、子供に対するボボ人形の実験で得た知識を社会的学習の理論で深め、自己効力感という言葉を生み出しました。
この自己効力感とは、考え方をポジティブに変え、活動的な性格に変えてしまう方法。
だから、自己効力感を高めることは、あなたがあなたの人生を自ら切り開くための活力を得ることになる。
前向きに生きることができたら、人生が幸せになりそうですよね。
わたしならやれる、自分だからできる、とポジティブに取り組むことができるようになる自己効力感。
そんな、素晴らしい自己効力感を高めることができる4つの方法を見ていきましょう。
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アルバート・バンデューラとは
アルバート・バンデューラとはアメリカの大学で活躍するカナダ人の心理学者。
スキナーやフロイト、ピアジェと肩を並べるくらいの知名度と理論を持っています。
これからお伝えする自己効力感を提唱した心理学者であり、模倣学習や社会的学習理論も作り上げてきました。
なかでも、アルバート・バンデューラのボボ人形という子供たちに対する実験は有名。
バンデューラはこの実験で模倣学習というマネをする行為においては必ずしも過程において強化というものは必要ないことを見つけ出したのです。
この理論が、社会的学習理論といい、その後、自己効力感という理論に発展していきます。
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アルバート・バンデューラの自己効力感
アルバート・バンデューラの提唱した自己効力感とは、バンデューラの言葉其のままで言うと、「観察学習を含む多様な学習を統一的に理解するために、行動によって得られる結果の予期とその行動を実現できるという反応に対する予期が必要だ」ということ。
この自己効力感の定義を分かりやすく言うと、これからあなたがとる行動がどうなるのかということと、その行動ができるのかという2面から予測し、その予測の結果、あなたのその後の行動が変わるということ。
もう少し深く知るために、大学受験を例に取ってみましょう。
入学試験を受けるためには勉強して学力をあげますよね。
その時に自分の偏差値や得意分野などを考えて、受ける大学や学部を決めるのではないでしょうか。
その時に、自分が受けようと思った大学に対して、合格できそうだと思うことで、受験勉強に励むことができます。
反対に、その受験が自分の学力に合っていないと思っていると、合格に向けての勉強すらやる気が失せてしまうでしょう。
周囲の人間が、勉強すれば受かりそうなのに、と思っても、受験生自身が受かると思えない時には、勉強に身が入らず、やる気が失せ、まったく手につかなくなるのです。
この感覚が自己効力感。
自己効力感が高くなると、自分ができると思えるようになり、行動に現れてくる。
反対に自己効力感が低くなると、何をしても無駄だと思い込み、行動をとれなくなってしまうのです。
だから、自己効力感が高いほど、「私はできる」と思うことで行動できるようになり、結果、そのことに成功する確率が高くなる。
自己効力感が高まる → モチベーションが上がる → 行動できるようになる →結果がついてくる → さらに自己効力感が高まる
そして、成功すれば、よりあなた自身が「私はできる」と思えるようになるので、より行動できるようになるという好循環に入っていきます。
だから、自己効力感を高めることで、ビジネスを成功させたり、素晴らしいパートナーと出会ったりすることが簡単にできるようになるのです。
ちなみに、アルバート・バンデューラが提唱した自己効力感は英語ではself-efficacyといいます。
それでは、高ければ幸せな人生を送ることができる自己効力感の高める方法を見ていきましょう。
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バンデューラの自己効力感を高める4つの方法
アルバート・バンデューラの提唱する自己効力感を高める方法は4つ。
この4つの方法で、あなたの未来を切り開く力を得ることができるのです。
それでは、アルバート・バンデューラの自己効力感を高揚させる方法をお伝えしましょう。
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達成体験をする
達成体験をするということは、あなたに「できる」感を作り上げることができます。
これは大きなプロジェクトを成功させる必要はありません。
小さな事でいいのです。
例えば、仕事で頼まれたコピーでもパッとやって「ありがとう」の一言をもらえたらいいのです。
コピーの仕事を成功したら、ソートでコピーをする技術を手に入れたり、両面コピー、と進み、製本できるコピーまで成功させることができたら素晴らしいですよね。
一歩づつすすむことで、「私はコピーができる」という意識を持つことができるのです。
すると、自然に、進んでコピーを取るようになるし、コピー用紙を無駄にしないコピーの仕方や、コピーに適している紙の質なども編み出すでしょう。
そうすると、管理の分野やマネジメントの世界にも飛び出すことができる。
だから最初は、小さな成功体験でいい。
それが積み重なることで、「私はできる」という自己効力感が高まっていくのです。
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代理経験をする
周りの人がしていることで自分もそれを経験するのと同じだけの知識を得ることを代理体験といいます。
例えば、サンプルを配ることで、新規見込み客を獲得している人がいたら、「自分もサンプルを配れば、新しい見込み客と出会うことができるのではないか」と思うこと。
人の行動を見て、「自分もできそうだ」とか、「これならやれそう」とか思うことで、やる気が向上し、行動に現れるようになります。
これが、代理経験という自己効力感を高める方法。
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言語的説得を行う
言語的説得とは、いわゆる暗示。自分ならできると思い込むことで自己効力感が高まります。
子供に対して、「やったらできるんだね」とか、「すごいね、できたね。」とほめてあげるとさらにできるようになるのがこの方法。
これは、周りの人から言われる方法以外にも、自分で自分に言い聞かせる自己暗示をかけるのも一つです。
何度も、何度も、「できる、できる」と繰り返し言っていると、それが実現するように行動をあなたから始めるようになるのです。
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生理的情緒的高揚を使う
生理的情緒的高揚とは気分が高まったら、自己効力感も高まるということ。
お酒を飲んでやたら気が大きくなったり態度が大きくなったりする人もいますよね。
戦争に行くときに、ヘロインなどの麻薬を使って、戦闘に勝利するよう自己効力感を高めることもありました。
いまでも、アーティストなどが落ち込んでいる時に、麻薬を使ってつかまっている事件が起こりますよね。
このように、身体が高揚すると、心も引きづられて「私はできる」と思うようなる。
これが生理的情緒的高揚という自己効力感を高める方法です。
(関連記事:自己効力感とは、簡単にわかりやすく言うとどうなるのか?)
まとめ
以上、「アルバート・バンデューラの自己効力感を高める4つの方法」をお伝えしました。
自己効力感を高める好循環に入るためには、まず、根拠のない自信を持つこと。
他人がどう思っても、あなたがあなた自身を信じて、あなた自身に自信を持てばいいのです。
あなたにもできる、あなたならできる、あなただからできるのです。
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