なぜユングやフロイトが提唱した無意識がヒプノセラピーに重要なのか

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こんにちは。

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

さて、無意識とは、ユングやフロイトが提唱した心の理論。

ヒプノセラピーでは、この無意識と呼ばれる潜在意識をとても重要視します

 

催眠誘導によって、変性意識状態と呼ばれる催眠トランス状態に入り無意識に接触していくことで、暗示療法やイメージ療法、退行催眠療法を行います。

無意識に触れることであなたのこころや身体、そして行動までも変えていくことができるのがヒプノセラピー。

 

それでは、無意識に触れることでこころや身体、行動まで変化させることができるのでしょうか。

そんなユングやフロイトが提唱した無意識についてみていき、それを上手く使っていくには、どうしたらいいのかを見ていくことにしましょう。

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ユングやフロイトが提唱した無意識とは

無意識とは、潜在意識とも呼ばれる部分で、通常あなたの意識の底に沈められて浮かび上がってこないもの。

しかし、この無意識の領域にあなたの記憶が保存されているため、全ての行動規範が無意識にあることになります。

 

ヒプノセラピーでは、無意識といったり、潜在意識といったりして、混乱する人がいるかもしれません。

ですが、ヒプノセラピーを行う上では、無意識も潜在意識も全く同じ意味としてとらえてもらえば大丈夫です。

 

確かにこの二つには若干の違いがあります。

英語では、この無意識をunconsciousといいまして、意識をしていない意識という意味になり、潜在意識は、英語でsubconsciousといいまして、意識の下に埋もれている意識という意味になります。

 

細かくは、派閥によってどちらを使うかという考え方が変わっており、アメリカの心理療法の組織NGHでは潜在意識という意味のsubconsciousを使い、ABHはunconsciousという無意識という言葉を使います。

日本では、若干潜在意識の方が一般に使われることが多いようですが、この2大派閥の両方に属している人も多く、この二つを使い分ける必要は特にないでしょう。

 

無意識と聞いて意識がない状態、つまり、気絶している状態と混同する人が多いのですが、実はそうではありません。

無意識とは、意識の反対という意味で使われ、意識がないのではなく、普段日常的にあなたが考えたり感じたりしている意識ではないということ。

 

無意識とはあなたの記憶そのもの。

無意識とは、あなたの性格や考え方、物事のとらえ方の癖など精神的な部分の基礎を作るものなのです。

 

この無意識は記憶という側面があるため、学んだことを保存する場所でもあります。

そのため、とても純真で疑うことを知らない、無意識の領域に入ってきた情報をすべて信じ込むという性質を持っているのです。

 

そして、この無意識という概念を提唱したフロイトやユングは同じ精神分析の立場にあり、師弟関係にありました。

フロイトが活躍していた時にユングがその考え方に賛同し同じ道を歩み始めたので、基本的にはユングもフロイトも同じ流れをくむ考え方。

 

しかしながら、最後は決別に至るほど、理論に食い違いが生まれました。

フロイト、ユングそれぞれの立場から、無意識に対するとらえ方の違いを見ていきましょう。

 

フロイトの無意識

フロイトのいう無意識とは、リビドーに代表される、性的な欲望や衝動という意味を持ちます。

人間の行動や感情の原点となるものは、この性衝動によるものとしているのです。

 

フロイトの著書、「夢判断」を見てみると、その夢の分析に性的な意味付けがとても多いことに圧倒されるでしょう。

このように、フロイトは人の感情や行動の裏には性的な欲望があり、それを満たすために人は動いているということになります。

 

性的な欲望は生命の誕生にもつながるものであり、死の欲動とされるタナトスと反対の意味を持つ言葉。

リビドーは様々な欲求に変換され、イドと呼ばれる無意識の領域から出てくるときに、性的で攻撃的な露出欲が名誉欲に変化されるなどといった現象がおこります。

 

フロイトは、無意識の世界が、性的な欲望で作られているので、その原点となるのが性的な衝動であるというのです。

決してあなたの頭の中がエロでいっぱいというわけではなく、考え方の基本となるものが性的欲望であるということなのです。

 

ユングの無意識

さて、そんなフロイトに対し、ユングは無意識を、すべての本能のエネルギーをリビドーと呼んでいます。

ユングは、フロイトが全ての無意識に潜むものの源泉は、性欲にあるとしていることに違和感を覚えていました。

 

そして、フロイトは無意識の領域を個人的的無意識と集合的無意識の2つの側面があるとしてきました。

ユングは分析心理学と呼ばれる分野を開拓し、分析を重視する傾向にあります。

 

それは、ユングの理論である、集合的無意識という概念に現れていると言えるでしょう。

またユングが生み出した他の概念も、元型、タイプ論やペルソナ、アニマ・アニムスの側面とか影(シャドウ)とよばれる人格の裏側にある側面や、コンプレックスを劣等感としての定義を創り出したことからも分析することに重点を置いていたことがわかります。

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無意識と呼ばれる潜在意識の性質

このような無意識と呼ばれる領域にアクセスするために、催眠というものを利用するのが催眠療法と呼ばれるヒプノセラピー。

そんなヒプノセラピーで催眠を利用して無意識にアクセスする理由は、学びを得るため。

 

無意識の領域とは、記憶を保存する場所です。

だから疑っていたら、入ってきた情報を記憶することができません。

 

そのため、無意識はとても純真で、入ってきた情報を素直に受け取り記憶として補完する機能があるところ。

一度無意識の中に入ってきたら無意識は、その情報を保存した加え、必要な時に思い出す役割を担っています。

 

この純真な無意識を守るために、疑うという処理をしている意識というものがあります。

あなたの意識は理性的に、判断し、ありえないことやあなたが傷つきそうなことを事前にフィルターにかける役割を担っています。

 

このように、あなたにとって害のある情報をはねのける性質を持ったものが無意識の前段階である意識。

意識にフィルターをかけるという性質があるから、無意識は入ってきた情報を疑う必要がなく、素直に物事を受け取ることができるのです。

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ヒプノセラピーが催眠を使って無意識にアクセスする理由

ヒプノセラピーは催眠を使って無意識に語りかけていきます

それでは、なぜヒプノセラピーはあなたの無意識に接していく方法として催眠を使っていくのでしょうか。

 

その答えは、無意識の無意識たる所以、その無意識というものの性格によるところが大きくあります。

少し次ように想像してみてください。

 

あなたは、一日のうちほとんど服を着ていますよね。

ですが、その服があなたの皮膚に触れているという感覚を一日中持ち続けている事ってあるでしょうか。

 

また、あなたの足の裏は、いま、地面に接していると思うのですが、この足の裏が地面に接している感覚を一日持ち続けて生活することってあるでしょうか。

恐らくあなたはそんなこと気にしていなくて、他のことが気になって普通に生活していると足が地についている事や服が肌に触れいていることなどまったく気にしていない。

 

でも、足が地面についている感覚はいつでもあるし、服に肌が振れている感覚もいつでも存在します。

ただあなたがそれのことに注意を向けていないだけ

 

これが無意識への入り口。

瞬きも意識しなくても勝手にやっているし、大切な心臓にしても死ぬまで動いているけれど、気にすることはありません。

 

このように、意識しない意識のことを無意識といいます。

小さい時に覚えた自分の家の電話番号や住所って、普段は気にも留めないけれど、聞かれたら、パッと出てきますよね。

 

どこか心の深いところからパッと出てくる感じがしますよね。

こういった普段意識していないけれど、意識の深いところにある記憶が無意識

 

なぜ、ヒプノセラピーで無意識に接触していくのかというと、無意識は、小さい時の家の電話番号のような、色々なことがプログラムされて、記憶としてセットされているから。

このようにこころの中にセットされたプログラムに沿ってあなたの人格が形成され、そしてそれに合うように行動しているのです。

 

もっとわかりやすく言うと、普段あなたが意識している意識は、無意識に沿った判断しかできない操り人形のようなもの。

普段意識している意識は無意識というプログラムをセットされたロボットなのです。

 

そこで、あなたが人生の目標としたものを達成するために無意識というプログラムをできるだけ最適化していくこと

それがヒプノセラピーで無意識に接触していく理由。

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無意識があなたの意識をコントロールする

無意識に完全にコントロールされているプログラムがあるため、あなたの意識は一度暴走してしまうとなかなか止めることができません

例えば傷つけられて怒りを覚えたら、その後数時間、あるいは数日、ひどければ一生、あなたの意識は無意識の暴走によって、理性を失ってその怒りを覚えたままになってしまう。

 

無意識にコントロールされっぱなしなのです。

だから、ヒプノセラピー。

 

ヒプノセラピーは無意識というプログラムを意識的に変えていくことができる。

無意識を意識的に扱っていこうというのがヒプノセラピーなのです。

 

また、無意識のもう一つの側面は、とても素直であるということ。

現実と非現実がわからなくて、何でも本当のことだと思い込んでしまうのです。

 

たとえば、アメリカで多重人格症の人がAの人格の時は、血糖値がすごく高いのですが、Bという人格の時は、血圧は普通になるのです。

このように、無意識は身体機能をもコントールすることができる能力を持っているうえに、あなたがAという人物であると信汁か、Bという人物であると信じるかによって、その身体をもコントロールしてしまうのです。

 

催眠術でよく見えないものが見えるようになる催眠をかけることがあります。

それでは、あなたの手の上に梅干しが載っていることを想像してください。

 

といってあなたに梅干しを想像してもらうと、おそらくあなたは、視覚的に梅干しを想像し、梅干しの匂いを想像し、梅干しの酸っぱさを想像するでしょう。

それも、あなたの目の前に梅干しがないにもかかわらず、身体が反応します

 

あなたの意識は目の前に梅干しがないことを理解します。

ですが、梅干しをイメージすることで無意識にアクセスした瞬間、一気に目の前に梅干しがあるのように感じられ、視覚的にも嗅覚的にも味覚的にも身体が反応してしまうのです。

 

これが、無意識が現実と非現実を区別できないという証拠。

だからヒプノセラピーでは無意識を利用するのです。

 

もし、あなたがスピーチが苦手だったとしましょう。

そんな時でも、「私はできる」と無意識に対して、あなたがどれだけスピーチが得意であるか語りかけ無意識にあなたはスピーチが得意だと信じさせてみてください

 

あなたはスピーチが得意であると無意識が納得した瞬間、現実にスピーチで堂々と話すことができるようになるのです。

反対にスピーチをする前に、「どうしよう」、「大変だ」、「とんでもない」といっていると実際にそうなってしまう。

 

アメリカにあるフォードという車のメーカーの創始者ヘンリー・フォードの言葉にこんな句があります。

あなたができると思っても正しい。できないと思っても正しい。

 

この言葉は、無意識に対する理解が深くなされているように感じます。

さすがに一流の人は、無意識をコントロールしていくことも心得ているようですね。

 

このように疑うことを知らず素直であり、思い込んだら命がけと暴走してしまうな無意識ですが、繰り返し同じことを言っているとそれを覚えてしまうのです。

学校のテスト前に暗記をする時に繰り返し言ったり、書いたりした思いではありませんか?

 

実はあの行動は、その試験の答えを無意識に焼き付ける作業だったのです。

このように、勉強するときは、催眠状態に入っている時のように集中して、繰り返して記憶としてインプットします。

 

1回やって忘れたら2回、3回と繰り返して無意識に焼き付け、記憶としていくのです。

このように無意識に対してのプログラミングは日常生活でもかなりの頻度で行われています

 

これは勉強だけではありません。

野球やゴルフをする時は、素振りという練習を集中して行うことで、正しい型を無意識で出来るよう体に覚え込ませます。

 

自転車の運転もそうだし、車の運転も同じように、繰り返して上手くなっていきます。

水の中で泳ぐことも、早く走ることも、ボールを蹴って遠くまで飛ばすことも、繰り返して無意識に型を覚えさせて上手くなっていくのです。

 

意識的にやってもできないことでも、無意識に覚え込ませれば、できることがあります。

無意識は一回覚えてしまうとその思考は現実化するのです。

 

私はビジネスで成功すると思っていれば、その通り行動するようになります。

このようなプログラムは、最近身につけたようなものもありますが、実は幼いころに身を付けたものに囚われることが多いのです。

 

もっとさかのぼっていくとあなたの子供の頃や幼いころの記憶からさらにさかのぼり、過去世、前世にまでたどり着くことがあります。

このようにあなたの無意識の中に、こうやって記憶として刻み込まれているのです。

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まとめ

 

以上、「なぜ、ユングやフロイトが提唱した無意識が重要なのか。」についてお伝えしました。

あなたは、無意識にコントロールされているし、その無意識が意識を動かし始めると猪突猛進、止められなくなります。

 

ヒプノセラピーは、今まで操られっぱなしだった無意識に対して、あなたが意図的に無意識をコントロールしていこうとする心理的なテクニック。

そして無意識を自在にコントロールすることであなたが望むような結果を出していきましょう

(関連記事:潜在意識とは。その仕組みと使い方

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