NLPで使う身体感覚はVAKモデルを言葉で語る優位表象システム

こんにちは。

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

NLPで使う言葉にVAKというものがあります。

このVAKとは、身体の感覚を表すもので、言葉として認識する重要なキーワードですが、個人によってそのとらえ方に差があるもの

 

一般にはVAKモデルで自分の優れた感覚を見つけ出し、その感覚を主とした言葉で語るのがNLPの効果を上げるポイントの一つです。

そのVAKモデルは、優位表象システムという理論がポイントになる考え方なのです。

(関連記事:表象とはわかりやすくいうとその意味は何か?哲学・心理学用語

 

NLPとは

NLPとは、Neuro Linguistic Programingの略語で、日本語に訳すと、神経言語プログラミングとなります。

言葉を扱うことで、相手の感情を導き、あなたの語る言葉をすんなりと聞き入れてもらうというコミュニケーションツールです。

 

人間は、もともと、興味のない相手の話を聞こうとしません

自分が興味を持てる事柄にしか注意を向けないのです。

 

その証拠に、カクテルパーティー効果と言うものがあります。

カクテルパーティー効果とは、周りの声が聞こえないほど騒がしい人ごみの中でも自分の名前を呼ばれると、しっかりと聞こえるという心理学の理論です。

 

このカクテルパーティー効果を裏返してみると静かなところでも自分の興味がないものは聞こえないということ。

例えば、ゲームに夢中になっている子供に勉強しなさいといっても全く聞く耳を持たないし、ひどいとうるさいと逆ギレされかねません。

 

このように、人は自分の興味のあることにしか注意を向けないのです。

だから、コミュニケーションを取るときには、相手の興味や関心をひくことができるようにしなければならない。

 

この方法がNLPという手法。

VAKの理論やダブルバインドの手法などを使って相手に自分の話を聞いてもらうコミュニケーション法がNLPなのです。

(関連記事:ダブルバインドとは心理学の理論。ポジティブダブルバインドの有効性

 

なぜ、NLPのVAKモデルを使うと話を聞いてもらえるのか

NLPのVAKモデルを使うと自分の話を聞いてもらいやすくなるのですが、なぜそうなるのでしょうか。

その答えは、NLPの成立過程にあります。

 

NLPはアメリカの言語学者ジョン・グリンダ―博士と臨床心理学のリチャード・バンドラー博士によって作られたもの

つまり、言葉と心理学の関係において密接な関係を研究するプロがタッグを組んで作ったものなのです。

 

そして、NLPの理論の基礎となったものは、3人の天才セラピストの心理療法のテクニック。

催眠療法家のミルトン・エリクソン博士、家族療法のバージニア・サティア氏、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ博士のたぐいまれな心理療法のテクニックを体系化したものなのです。

 

こんなに多くの心理学や言語学などの優秀な素材が集まって作り上げられたものがNLP

NLPに効果がないとか、怪しいという人もいますが、それは、真のNLPを知らないことを暴露しているだけなのです。

(関連記事:脳科学でのNLPの効果とは!わかりやすくいうとコミュニケーション法

 

NLPは身体の感覚、VAKモデルを使い相手の関心を得る

NLPで使われるVAKモデルとは、身体感覚を3つに分けてアプローチする方法。

人の行動はすべてに理由があり、その理由は感情によってコントロールされます

 

例えば、食後にアイスクリームを食べたくなったとしましょう。

あなたは、食べたくなる理由に、最後に締めをしたいからとか、区切りを付けたいからという理由を述べるかもしれません。

 

ですが、本当の理由は、食べたいからなのです。

アイスクリームを食べて満足したい、おいしいと感じたい、幸せな気分になりたいという感情が理由の根源であり、行動の原動力になるのです。

 

この感情は、外界からの刺激によって生み出されるものですが、その外界からの刺激はVAKの三つの感覚器官で受け取り、神経経路を通ってやってくるというのがNLPの考え方。

VAKとは、次の三つに分類されます。

NLPのVAK理論

  • V:visual(視覚情報)
  • A:auditory(聴覚情報)
  • K:Kinesthetic(体感覚)
    ※触覚、嗅覚、味覚は体感覚に区分されます

 

人は、それぞれ視覚、聴覚、体感覚のいずれかが優位になっているというのがNLPの考え方

視覚が優位な人には視覚情報、聴覚が優位な人には聴覚情報、体感覚が優位な人には感覚的な情報を与えると関心をひきやすくなるというのです。

 

例えば、催眠療法でイメージをしてもらう時、視覚優位な人には、どんなものが見えますかと聞くと、よりイメージしやすくなります。

聴覚優位な人には、「なにが聞こえるでしょうか」と聞けばいいし、体感覚が優位な人には「何か感じませんか?」と聞けばイメージが膨らみやすくなるというもの。

 

それでは、どうやって相手のVAKのうち、優位なVAKを見極めればよいのでしょうか

それは、次の優位表象システムという観点でとらえることで可能になるのです。

(関連記事:ミルトン話法とは心理的に会話を誘導する”答えを誘導する”方法

 

VAKを言葉で語る優位表象システム

VAKで得られた情報を表すには、通常は言葉をもって語られます。

その語る言葉の中に優位なVAKが現れてくるというのが優位表象システム。

 

表象とは哲学や心理学で使われる言葉で、イメージと捉えると簡単に理解できます。

その表象、イメージを語るとき、その人の優位なVAKは自然とその言葉の中に現れてくるということ。

 

例えば、視覚優位な人がイメージを伝える時には、山が見えるとか、若い男の人が見えるなどといったように、見えるということに重点が置かれるのです。

聴覚優位なら、聞こえるという言葉を多用しますし、体感覚優位なら、感じるという言葉が多いいでしょう。

 

催眠療法などの心理療法を始める前には、事前面談から始めます。

その時の話し方で、その相談に来た人が、VAKのどれが優位なのか知ることができるということ。

 

事前面談は、相談者の主訴、問題点やこうしたいという願いを聴くのも大切なことですが、相手のことを理解するということも大切。

事前面談で得られる情報は、とても重要で、その後行うヒプノセラピーを成功させるための入り口と言えるでしょう。

(関連記事:ヒプノセラピーのやり方はまず事前面談。本にも書かれる効果ある方法

 

まとめ

以上、「NLPで使う身体感覚はVAKモデルを言葉で語る優位表象システム」をお伝えしました。

コーチングやカウンセリング、セラピーを行う上で相談者のVAKを知り、活用することで、その後のコミュニケーションを円滑にすることができます。

 

人が一番興味や関心を持つことは自分のこと。

だからこそ、相手に合わせて言葉をかけていくNLPの手法が心理療法にとって重要な技術となるのです。

(関連記事:NLPとは臨床心理学から生まれたコーチング・カウンセリング技術

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