ヒプノセラピーとは。第三世代の認知行動療法との相似性

こんにちは。

神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。

 

ヒプノセラピーとは催眠療法のことで、催眠を使った心理的なセラピーのこと。

このヒプノセラピーは古代エジプトから続く歴史ある心理療法

 

ですが、最新の心理カウンセリングである第三世代の認知行動療法ととても似ているのです。

ACTやマインドフルネスとも通じ合うところを持ったヒプノセラピーを見ていくことにしましょう。

 

 

ヒプノセラピーとは

ヒプノセラピーとは催眠という技法を使ったセラピーです。

セラピーというとぼんやりは分かるもののなんとなく具体的に説明するとなるとよくわからないもの。

 

そんなセラピーとは、療とか療法のことで、薬や手術などによらない心理療法とか物理療法のこと。

言い換えると、薬や手術といった西洋医学に頼らずに病気を癒すこととか治すことやその方法のことを指します。

 

ヒプノとは、ヒプノーシスの略であり、催眠のこと。

つまりヒプノセラピーとは、日本語に訳すと催眠療法となり、薬や手術を頼らずに催眠を使って病気を癒す心理療法や物理療法のことなのです。

 

第三世代の認知行動療法

第三世代の認知行動療法とは、認知療法と行動療法の良いところをミックスした心理療法、物理療法のこと。

行動療法とは、例えばパブロフの犬のように犬に餌を与える前にある音を聞かせることを繰り返していると、その音を聞いただけでよだれが出るといった自然に身体が反応することを利用した心理療法です。

 

また、認知療法とは、信念、理念、固定観念や思い込み、先入観を利用した心理療法。

騒がしいところでも自分の名前を呼ばれたらその声に気付くというカクテルパーティー効果のように、気にしているものには自然と集中して情報を集めるといったような人間の認知行為の特性に合わせて行う心理療法です。

 

そして、認知行動療法とは、人間の行動が認知し、感情が生まれ、生理に体が反応して、行動につながることを利用した心理療法。

認知的なサイクルが滞りなく循環し成立してしまうとその流れが強化され、さらに、より強い信念としての認知につながるという認知と行動のシステムの輪を利用する心理療法で、その循環の輪を断ち切ったり強化して利用したりする心理療法です。

 

認知行動療法は、認知と行動、つまり、頭で考えることと身体を動かすことという人間の活動全般にわたることから、心理学のみならず、行動学や経済学、社会学や芸術、文化に至るまでありとあらゆるリソース、学問的な見地からアプローチします。

そんな認知行動療法で使われている方法の一つに、第三世代の手法、ACTと呼ばれるマインドフルネス的な手法があります。

 

ACTとは

ACTとは、2000年頃から米国で始まった心理療法。

行動的療法の流れをくみ、認知療法の影響をも受けてそれらに続く第三世代の認知行動療法と言われています。

 

ACTとは、Acceptance and Commitment Therapyの頭文字を取ったもので、そのままアクトと呼ばれているもの。

日本語に訳すと、現状を受け入れて、その現状を乗り越えるための目標を定めて宣言しその目標に向かって実行していくこととなるでしょう。

 

一説にACTをAccept ∔ Choice ∔ Take actionとするとらえ方もあります。

この方がしっくりくるという人もいる解釈であり、なんとなくACTの意味をとらえられる和訳です。

 

受容というと、カール・ロジャースの来談者中心療法に結びつきやすいですが、それをクライアント側にも言えることとしてとらえてみるとうまく理解できるかもしれません。

つまり、相談者自身が良いことも悪いことも目の前の現実をあるがままにとらえて、それを価値あるものとしてとらえなおし、その価値あるものを実行するということがACTなのです。

 

認知行動療法の一つとしてとらえられているACTですが、決定的に違うところは、行動や思考を変えようというアクティブな動きではなく、行動や認知を受け入れるというところ。

このACTが成立していく過程で大きな影響を与えたのが、マインドフルネスなのです。

 

マインドフルネスとは

ACTの原型ともいえるマインドフルネス

マインドフルネスとは、今この瞬間を大切にすることであり、あなたの周りで起こることに対して最大限の愛情、心配りを持って接することです。

 

マインドフルネスは、マサチューセッツ大学でジョン・カバッと・ジンという人が宗教色を取り除いて現代風にアレンジされたマインドフルネスストレス低減法を教えたことがその起源。

2000年代にアメリカが東洋の思想実践への興味が高まったこともあり、「今に集中する」というマインドフルネスの考え方が広まったのです。

 

このマインドフルネスはその後のACTへと続いていきますが、その起源は仏教。

つまり、最新の心理療法は、その起源を紀元前に持つ心理療法であり、マインドフルネスとは全てを受け入れてありのまま受容しその意味付けを変えていくという手法なのです。

(関連記事:変性意識に到達する瞑想法は、マインドフルネスで簡単な瞑想のやり方

 

ヒプノセラピーと認知行動療法との相似性

ヒプノセラピーは、人類の発展とともに歩んできた心理療法。

認知行動療法は、行動療法、認知療法とその姿を変えながらも最終的に、ACTという手法にたどり着きます。

 

この認知行動療法は、認知的な活動と条件付けのような行動パターンを融合させて問題を解決しようという心理療法

認知という心理的な枠組みをつかって日常生活に支障をきたすような問題を解決していこうというものです。

 

ここで、ヒプノセラピーはどうなのかというと、潜在意識に眠るあなたに認知された記憶の枠組みを変えていこうという手法。

認知され、記憶として潜在意識の中に眠っているもので無意識的にあなたの判断基準、行動基準となっているもの枠組み、意味付けを変えていこうという心理療法。

 

つまりヒプノセラピーも最新のACTに代表される認知行動療法も、あなたの認知の過程、あなたの思考パターンとして敷かれたレールの分岐点の方向が切り替わるという手法。

思考の線路のポイントが切りかわることであなたの人生が自然と変わっていくというものでどちらのドアを選んでも同じ部屋にたどり着くものなのです。

(関連記事:潜在意識に働きかける効果とは!潜在意識を書き換えて簡単に新しい自分になる

 

まとめ

以上、「ヒプノセラピーとは。第三世代の認知行動療法との相似性」をお伝えしました。

人類の歴史とともに歩んできたヒプノセラピーと、実験的かつ理論的に導かれた認知行動療法。

 

その生まれてきた過程は違うものの、心理療法としての存在価値は同じであり、その具体的な理論や方法もほとんど同じ。

結局のところ、本物の心理療法は、あなたの考え方のルートを今までの八方ふさがりの方向から新しいステップへつながる望む方向へと変えることなのです。

(関連記事:最古参「ヒプノセラピー(催眠療法)」と最先端「認知行動療法」の共通点とは

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