こんにちは。
催眠を心理学で科学する「催眠心理学」
神戸ヒプノセラピー、催眠療法ベレッツアです。
さて、生きていくことってとっても大変。しんどいし、辛いし、苦しいことがいっぱい。
だから、こんなふうに思うことも。
また、
なんて思うことも少なくないでしょう。
本当に、この先、自分が生きていく意味があるのか、苦しいことを乗り越える必要があるのか。
そんな風に思うこともあるかもしれません。
生きていくことにどんな意味があり、あなたが生きていくことにどんな価値があるのでしょうか。
その答えは、どこを探せばいいのでしょうか。
生きている意味が分からない。
生きている意味がわからない。
本当にこの通りです。
生きていることに意味なんて、あるわけがない。
なぜなら、こう考えるときは、生きる価値を捨ててしまっているから。
どういうことかというと、生きる意味がわからないと思うとき、自分の命を維持することが生きることのすべてとなり、自分の幸せがすべてであり、自分の利益がすべてであるから。
だから、幸せを手に入れられない、自分にとって利益がない、そう思うと、生きていることに意味がないことになってしまうのです。
でも、もし、あなたに、生きるための理由があれば、この状況は全く違うものになります。
さて、全く違うものになるとは、どういうことでしょうか。
どう変わって、どう違うものになるのか。この「変わること」についてどう理解すればいいのでしょう。
その変わることについて、これからおはなしすることをあなたの豊かな想像力をフルにはたらかせて、聞いてもらえますか?
あなたのそばに、かわいいペットがいたとしましょう。
かりに、そのペットの名前をベレちゃんとしましょうか。
ベレちゃんは、見た目がとても優しそうでちょっとしたことで死んでしまいそうな繊細さを持っています。
さわるとふわふわで、匂いをかぐととてもいいにおい。
そして、あなたが外出をして家に帰ると狂ったように喜んで嬉しさを全身で表現しています。
そんなベレちゃんは、あなたがいなければ、大好きな甘いお菓子も食べる元気が湧きません。
あなたがベレちゃんの生きがい。ベレちゃんはあなたが喜んでいる姿が大好きで、悲しんでいるとあなたの近くにきて慰めるように寄り沿ってくれます。
そんなベレちゃんがあなたのそばにいてくれます。
ベレちゃんはあなたといることが望みで、あなたと一緒にいるだけでしあわせなのです。
そうしたら、あなたは「生きる意味がわからない」、そう思うことができますか?
ここで、現実を振り返ってみると、ベレちゃんの面倒を見るためには、ご飯も必要だし、お風呂も必要。
時にはペットショップでスタイリッシュなヘアスタイルにしてあげたいし、色々なところに散歩も連れて行ってあげたいと思うでしょう。
そうすると、仕事をして、お金を稼ぐことが必要ですよね。それがあなたの生きる意味とすることもできるのではないでしょうか。
そうやって、ベレちゃんの面倒を見てあげることで、あなたがベレちゃんに癒してもらうことができるのです。
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なぜ、仕事をして生きる必要があるのか
さて、なぜ仕事をして生きる必要があるのか、ということですが、自分の命をつなぐだけ、そのためだけに仕事をするなら、それはとても苦しいいばらの道でしょう。
なぜ、仕事をして生きる必要があるのか、そう、感じても当たり前のことなのです。
そして、仕事をしている時間は、8時間以上。8時間寝るとすると、人生の半分を会社で仕事をして過ごすことになる。
あなたの人生の半分以上を占める仕事が思い通りにならなければ、仕事のために生きているのか、生きていくために仕事をするのか、という疑問が湧いてきても当然のことでしょう。
そのうえ、やりたい仕事をしている人の割合は、4割。残りの60%の人は、やりたくない仕事をしているのが現実です。
やりたくない仕事をしていると、嫌なところが目につくようになり、改善しようという気持ちも起こりません。
「どうせ・・・」、「だって・・・」、「でも・・・」、このような気持ちになっても当たり前。
そして、仕事をする上ではこれは大きなマイナスポイント。
なぜなら、どんなに憧れている職業でもこんなネガティブイメージを持ったらその瞬間にこころが折れてしまうから。
小さい頃に夢を見ていたパイロットや看護婦さん、首相やお医者さんなどあこがれの職業でも、ダークサイドに目を当てるとキラキラしたイメージが一気にはがれて、真っ黒でドロドロしてきます。
そうなると、一気になぜ仕事をして生きる必要があるのかという問題があなたのこころいっぱいに広がっていく。
こんな仕事をして生きていく価値があるのか、仕事をすることが自分の人生ではない、なぜ仕事をして生きる必要があるのかという結論にたどり着いてしまうのです。
人生の半分以上を過ごすことになる仕事。あなたの生きていく意味の半分以上は、仕事が占める。
その仕事に対して失望感や絶望感がみえると、何のために生きているのか、生きている意味がないと思えるのです。
この生きるということに絶望感が生まれると、その対極にある死ぬことに目が向けられます。
生きていくことに意味が見つけられなくなると、「死」があなたの目の前にスッと姿を現すのです。
(関連記事:いつか死ぬと思うと怖い。死ぬのが怖い、とパニックになる理由とは)
生きることと死ぬこと
生きることは、陽の世界。死ぬことは、陰の世界。
生きるからこそ死がある。明るい光があれば、暗い影もできる。
全ては対をなしていて、バランスをとっているのがこの世界なのです。
そして、一方を考える上では、もう一方のものも考えないと全体が見えないのも事実。
だから、自然と一方を考える時に、もう一方の正反対のものに目が向くのです。
たとえば、仕事を続けることに対して仕事をしないこと、仕事をしたいことに対して、仕事をしたくないこと、のように。
意味があると思い続けていたことに疑問が生まれたら、意味がないということに目が向いてしまうのは当然なのです。
そもそも、何のために生きているのか意味がわからないと思うこと、その生きるための意味を見つけるということはあなた自身の使命を見つけるということ。
この使命を見つけるには、自分をしっかりと見つめ、何が大切で、何が不要なのか、何があなたで、何があなたでないのか、それを見つめていく内観が必要。
この内観とは、自分の気持ちを見つめなおしていく方法で、形を変えると、瞑想や座禅などの、こころの奥を見つめていく作業と同じです。
そして、そこから見つけられるのが死生観。
死生観とは、生きるために死を思うこと。
死を考えなければ、生きることすらままならないのが人間なのです。
生きている意味がわからないと思うこと自体、死を思うことにつながります。
ただし、この「死」を思うこと、死生観を考えることは、それを考えるあなたにバックグラウンドがないと非常に危険。
欧米のように、その背景に、宗教観があれば、死を思うからこそ生きることにつながるのですが、こころのよりどころになる精神的な規範がなければ、あなたの思考は暴走し、「死」を現実化するしか道がなくなるのです。
(関連記事:死生観の意味とは!生死観ではなく死生観であることには理由があった)
死生観
死生観とは、生きるために死を考えて、生きる意味を確かにしていく考え方。
ですが、もし、あなたのバックグラウンドにその精神的な規範がないなら、この死生観を得ることは非常に厳しくなります。
宗教を拒否し、精神的なものを疎んじ、直接的な利益、現実的な方法、目の前に見えているものしか、事実として信じられない人には、死生観を得ることはまず無理でしょう。
自分の欲望を満たすこと、目の前の利益に執着すること、その場の損得勘定に固執すること。
これらのことに心を奪われ、生きていくなら、それも一つの生き方です。
ですが、あなたは、そうではない。こんなことにあなたの人生をささげることに違和感を持っているのではないでしょうか。
それならば、死を思いながら生きることの意味を見つけ出すことができるはず。
死生観を持つ資格がある証拠です。
ただ、おそらくあなたの精神的な背景には、なにもない。
尊敬する人、頼れる人、人生訓、教え、など、生きていくための教科書がちかくにないのではないでしょうか。
もし、そうなら、生きていくための教科書を手に入れてみてください。
それは、あなたの近くにある。
あなたの手のとどく、すぐそこにあるはずです。
そして、すでにあなたは、それに気づいている。
なぜなら、いままで、生きる意味を考え続けたあなただから。
そして、あなたの意識は、あなたがコントロールしきたのだから。
(関連記事:死生観とは何なのか。日本人の死生観の歴史とその真実の意味とは)
まとめ
以上、「生きている意味が分からない。なぜ、仕事をして生きる必要があるのか」についてお伝えしてきました。
仕事をするということにつなげて、あなたが生きていく意味とはどういうことなのか、という答えに、あなたはもう答えを持つことができるのではないでしょうか。
その答えがたとえ、今、具体的に表現できなくても大丈夫。
その考え方がわかれば、自然と答えは、あなたの前にやってくるのですから。
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