こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
「やる気を起こして、行動を変えていきたい。」
そう思ったことはありませんか?
実はそのやる気を起こす方法、行動変容を生みだす技術は、自己効力感を高める4つの方法にあったのです。
それでは、アルバート・バンデューラという心理学者が見つけた、自己効力感を高める4つ方法を見ていくことにしましょう。
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やる気で改革!行動変容とは
行動変容とは、フロイトやスキナーと並ぶ、有名な心理学者アルバート・バンデューラが提唱した理論。
この行動変容を起こすきっかけは、あなたの自信とその行動をすることで得られる利益。
例えば、ダイエットをしようと考えたとします。
その時、食事制限で体重を落とすことにしたとしましょう。
その食事制限をすることをあなた自身ができると思うことで、今までの食事とは違う、ダイエットに向けた制限された食事という行動をとることができます。
また、ダイエットでスタイルがよくなり、みんなから羨望のまなざしで見られることに興味があるから、ダイエットすることができるのであって、スタイルを変えることに全く興味がなければ、ダイエットなんていいや、とやる気がでないため行動変容は起こらないのです。
これが、やる気で行動を変えていく、行動変容法のポイント。
ダイエットをする自信とダイエットをして得られる嬉しいことがあるから、今までより食事を制限するという行動変容が起こるのです。
(関連記事:5秒の法則 ~やる気が出ない時に行動できる方法~)
自己効力感とは
自己効力感とは、同じくアルバート・バンデューラというカナダの心理学者が提唱したもの。
この自己効力感の理論はこの行動変容とよく似ているのです。
自己効力感とは、その行動をとることが可能なのか、ということと、その行動をとった後、結果がついてくるのかという2つを感じられるかどうかで、とった行動の結果が変わるというもの。
自信がない状態でダイエットをしても、「やっぱり、無理だ」と続きません。
ダイエットのため食事制限をしたものの、本当に痩せることができるのかどうか疑問があると、「少しくらいいいかな」とまじめに取り組むことができなくなります。
つまり、できると思えるかどうかの行動予期とその行動で効果が出ると思えるかどうかの効果予期の二つ要素で自己効力感が高まるか、低くなるか決まってくるのです。
そしてその人の自己効力感が高いと、同じ行動をとったとしてもやる気が起きているので、身が入った行動となり、結果が良いものになる。
反対に自己効力感が低いと、同じ行動をとったとしても、気が乗らず、結果、失敗が続くのです。
(関連記事:自己効力感とは、簡単にわかりやすく言うとどうなるのか?)
やる気を起こすことが行動変容につながる
はじめに述べたように、やる気を起こすと、行動変容につながります。
そのやる気を起こすためには、自己効力感を高めることが最短の道程であり、効果が大きい方法。
やる気を起こして、行動を変えていきたいと思うなら、まずは自己効力感を高めることが必要。
その自己効力感を高める方法について、アルバートバンデューラは、次のように4つの方法があるといっています。
やる気を起こして行動変容を起こす!自己効力感を高める4つ方法
やる気を起こして行動変容を起こす。
言葉でいうだけなら簡単に見えるのですが、実際にどうすればよいかわからないと、困りますよね。
実は、自己効力感を高める方法は、達成体験の積み重ね、誰かの成功を見て学ぶ代理体験、自分は成功すると信じるために言葉での説得、そして、生理的・情緒的高揚。
それでは、それぞれの自己効力感を高める方法を見ていきましょう。
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達成体験
達成すると、それを踏まえて次もできると思うもの。
たとえば、10kgのダイエットを目標にするなら、100gのダイエットをマイルストーンにしていくのです。
100gくらいならダイエットできそうですよね。
そして成功したら、次の100gに挑戦する。
積み重ねると、あなた自身のこころと身体がダイエットすることができると思うようになって、自己効力感が高まる。
すると、食事制限もやる気になって、自分から進んでダイエットするという行動変容が起こるのです。
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代理体験
代理体験は他の人が行ったことを追体験することで自己効力感を高める方法。
ダイエットサプリを飲んでいて、ダイエット後のスマートな身体を映すCMを見て、自分もこうなるのではないかと思うこと。
そして、CMで宣伝しているダイエットサプリを購入し、ダイエットに挑戦するのです。
これがCMのモデルを見て代理体験して自己効力感をあげている状態になります。
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言語的説得
言語的説得とは、あなたに言葉で説得し、それをあなたが信じることで自己効力感が高まる方法。
あなたのスリムな友達が、「晩御飯を抜いて、早く寝れば、ダイエットできるよ!」といったとしましょう。
そして、その言葉をあなたが信じ、「晩御飯を抜けばダイエットできる」と思い込んだら、それが立派な自己効力感のアップ。
プチ断食でのダイエットの挑戦が始まり、目標体重に達してダイエットが完了するまで、晩ご飯を食べなくなるでしょう。
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生理的・情緒的高揚
生理的・情緒的高揚とは、身体がその行動に対して興奮して乗り気な状態を示します。
例えば、お酒を飲んで気分が乗っている時などは、気が大きくなり、自己効力感が増して、ダイエットするぞ~、とか発言してしまうのです。
お酒や薬に頼らなくても、気分が高揚していれば、生理的・情緒的高揚となります。
この方法で気分を高めて自己効力感が増せば、結果、行動変容につながりやすくなるでしょう。
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まとめ
以上、「やる気を起こす行動変容の秘密は自己効力感を高める4つの方法にあり」についてお伝えしました。
自己効力感を高める方法は4つの視点からアプローチすること。
いってみると、この4つの方法を使いこなすことが行動変容を生み出すカギ。
自信をもって、その結果得られる嬉しい未来を想像することができれば、やる気が起こり、自己効力感が増し、行動変容が生まれるのです。
(関連記事:アルバート・バンデューラの自己効力感を高める4つの方法)
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