こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
ヒプノセラピーでは、催眠療法とも呼ばれるもので、催眠状態を利用するセラピーです。
それでは、そんな催眠状態に入るとはどんな感じなのか。また、催眠状態に入ると何ができるのか。
そんな疑問が沸き起こってくるのではないでしょうか。
心理療法としての催眠療法であるヒプノセラピーで行われるシンプルにできる催眠術の効果とはいったいどのようなものなのか見ていきましょう。
(関連記事:ヒプノセラピー後の変化とは。ヒプノセラピーで効果が生まれる理由)
催眠状態とは
ヒプノセラピーで催眠状態に入るときには、催眠誘導を利用します。
普通使われる催眠誘導は、目を閉じて呼吸をゆったりさせていく段階的リラクゼーション。
他にも、催眠誘導の方法はあり、じっとと何かを見つめるような方法で催眠誘導を行う古典的催眠や許容的に誘導していくエリクソン催眠があります。
黒板誘導法という顕在意識を混乱させていくやり方や、速攻系の驚愕法などがあります。
これらの催眠誘導法は、通常の起きている状態から、催眠状態に導くことが目的。
無意識にアクセスしやすい状態を作ることが目的なのです。
このように催眠誘導を受けると催眠状態に入っていきます。
この催眠状態とはどんな状態なのかというと、実は、催眠とは、期待している人にとって残念なのですが、催眠にかかっているという感覚はないのです。
催眠にかかっていることを期待しないでくださいというフレーズがあるくらい、催眠状態は極めて通常な状態。
催眠に入っているという感覚ではなく、リラックスした感覚があるのです。
この言葉だけで催眠状態をイメージしにくい人は、このように考えてみてください。
夜寝る前のうとうとした状態。この状態が深い催眠状態に入っていると言えます。
この状態が、イメージが必要な退行系の催眠や前世療法などに適した、催眠状態。
体験しなくても、実は毎日体験しているのが、催眠状態。
リラックスしているという感覚はあるのですが、催眠にかかっているという感覚は感じられないことが多いでしょう。
同じように、朝起きる前のうとうととまどろんでいる状態も深い催眠状態と同じような感覚。
だから、朝起きてすぐであれば、とても素晴らしい思い付きができたり、夢日記を書いたりすることができる。
これは、無意識とつながっている催眠状態だから可能なこと。
そして、顔を洗ったりご飯を食べたりして完全にこのうとうとした状態から抜け出してしまうと、夢のことなどすっかりと忘れているでしょう。
これが催眠状態から抜け出して覚醒した状態。
このように、日常でも、催眠状態に入っているのです。
また、道を歩きながら、ぼうっとしているときも軽く催眠状態に入っています。
車で高速を運転して考え事をしたように意識がぼうっとするときも催眠状態。
ぼうっとしすぎると降りるはずだったインターチェンジにも気づかずに通り過ぎることもあるかもしれません。
テレビを見ている時や映画を見ている時も催眠に入っています。
こんな状態でテレビを見ているのでコマーシャルなどから暗示を強烈に受けることも少なくありません。
視聴率の高い有名で人気のあるドラマなどは、ついつい感情移入してしまうほど没頭して観てしまうのではないでしょうか。
こんな状態はとても深い催眠に入っているので、ありえない話なのに、現実と非現実の境がわからなくなり、ドラマのキャラクターに惚れこんでしまったり、ドラマのシーンが現実であるかのように思い込んでしまったりするのです。
これは、無意識が現実と非現実の差を認識できないことによるのですが、意識レベルが低下して、無意識が表出している証拠。
この時、客観的に見ている人から。「こんなこと、ありえないよね」なんて言うと、ドラマの催眠にかかっている人は怒り出すくらい没頭しています。
こんな状態で、催眠トランスに入っているので、気持ちいい催眠状態から起こされることが嫌なのです。
気持ちいいドラマの世界から現実に引き戻されるから、気分を害して怒り出すのですね。
(関連記事:人為的に嫌な全ての記憶を消す方法!トラウマ克服方法ヒプノセラピー)
催眠状態に入ると何ができるのか
さて、催眠状態に入ると、このように、現実と非現実の区別がつかなくなります。
映画のスーパーマンでも本来は人間が空を飛ぶわけがありません。
ですが、あのような映画を見る時には、空を飛ぶこともあるとしてみようかと考えを変えてみるようになるから、面白く見ることができる。
人間も飛ぶことにしてみようかと考えてみることで、顕在意識という物事を判断するフィルターを通り超してしまいます。
だから、客観的に見て通常の感覚ではありえないことでも面白く観ることができるのが、映画やドラマ。
思い込むことで、その映画を楽しむことができるのです。
このように、通常あり得ない状況でも素直に受け取ることができて、その状況に入り込むことができるのが催眠状態。
それでは、そんな催眠状態に入ることがシンプルにできる催眠術の効果を見てみましょう。
(関連記事:ヒプノセラピーの効果とは!催眠術を使った心理カウンセリングの方法)
シンプルにできる催眠術の効果
このように、顕在意識を納得させて無意識にアクセスすることは、とても気持ちいい状態。
映画に集中して物語の中に入っている状態が催眠状態。
このように、催眠に入ることで、ヒーリング的にリラックスさせる効果があります。
ですが、ヒプノセラピーの催眠術による効果はこんなリラックスするためだけのものではありません。
映画を見る時のように、シンプルにできる催眠術の効果とは、どのようなものなのかヒプノセラピーという視点から見てみましょう。
催眠状態をセラピーという観点で見てみると、嘘でもいいから自部の人生がどんどん良くなっていくと思い込むことが大事であるということ。
スーパーマンはとりあえず飛ぶということにしておくと面白くなっていくのとおなじ。
自分は上手くやっていけるだろうと言い聞かせていくと潜在意識という無意識が本当のことだと思い込むので、だんだんと催眠に入っていき、暗示の効果が表れてくるのです。
ここで確認しておいて欲しいポイントは催眠状態に入ると被暗示性が高まるということ。
被暗示性が高まるというと難しく聞こえますが、実はとても簡単なことで、他の人が言っていることを素直に聞く能力が高まるということ。
他人の言うことを受け入れやすくなるということは、学びを吸収しやすくなるのです。
この時にヒプノセラピストからあなたのこころを励ますような言葉や、モチベーションをあげるような言葉をかけられたらどうでしょうか。
きっと、その言葉を素直に受け入れることができるはずです。
催眠状態に入ることで客観的な顕在意識のレベルを下げて、潜在意識、あなたの感情と記憶をつかさどる無意識が出てきているから、素直に聞き入れることができるのです。
このように、被暗示性を高めた催眠状態に持っていき、色々な暗示を無意識に忍ばせていくのがポイント。
被暗示性が高まっているから、幼いころにうけたトラウマですらもその通りに思い出すことができるし、トラウマのもとになっている過去や前世を出すように言うと素直に出せるようになる。
これは、催眠状態になることで、被暗示性が高まって言うことを聞く能力が高くなっているから。
催眠状態に入っていく目的は、リラックスすることは副次的については来るのですが、被暗示性が高まっている状態を作っていくことが大事。
この状態が催眠状態です。
催眠状態にかかっても、催眠にかかったという感覚はないのですが、催眠状態に入って被暗示性が高まった状態を作ることが大切なのです。
(関連記事:ヒプノセラピーの暗示文。実際に使う例文をあなたにかけるには)
まとめ
以上、「催眠状態に入ると何ができるのか。シンプルにできる催眠術の効果とは」ということでお伝えしてきました。
催眠状態とは、日常生活のどこにでも経験できる状態のこと。
その催眠状態になると、無意識につながることができ、同時にリラックスするのとともに、催眠状態に入ると被暗示性が高まります。
この被暗示性の高まりが生まれるがゆえに、あなたが他人の話を素直に聞き入れ受け取る能力が高まる。このことは、学びを吸収しやすい状態。
夢うつつの状態がとてもインスピレーションの働く状態であるのは、エジソンが寝起きの思い付きを書き留めるために枕元にメモ帳とペンを置いていたという有名な話でも分かること。
その状態をヒプノセラピストが作り出していくのがヒプノセラピーの催眠誘導で生まれる催眠状態なのです。
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