こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
近所の川で花を咲かせる変わったハイビスカスが自生しているのを見かけました。
ハイビスカスといえば、夏の花で、南国のイメージが強い植物。
冬を越すことができないので、沖縄や九州、四国で自生するのが通常のハイビスカス。
ですが、この変わったハイビスカスは、自分は南国にいると信じて神戸で自生しているのでしょう。
思い込みが真実になる瞬間とは、この変わったハイビスカスが自分は南国にいると思い込み、神戸で花を咲かせた瞬間だったのです。
それでは、なぜ思い込みでも真実になるのか見ていくことにしましょう。
近所の川で花を咲かせる変わったハイビスカス
近所の川とは、神戸市の川。
神戸はとても南国といえないので、ここ神戸で花を咲かせる変わったハイビスカスが自生していることはとても不思議。
そもそも、ハイビスカスは寒さに弱く、冬を越すことができないため、南国でしか自生できません。
それなのに、なぜ、この変わったハイビスカスは、神戸の川で自生することができたのでしょうか。
その答えは、この変わったハイビスカスが自分は南国にいると思い込んでいるから。
地球温暖化で、気温が高くなっているため、この変わったハイビスカスは、自分は南国にいると思い込み、花を咲かせるという勘違いをしてしまったのでしょう。
これは、思い込みが真実になった一例。
実は、しっかりと思い込むことができたなら、それは真実へと変わっていくのです。
それでは、思い込みが真実に変わっていく理由についてみていくことにしましょう。
思い込みが真実になる理由
思い込みとは、そうだと信じ切っていることや、自分でしっかりと決めていること。
この思い込みは、実は、どんなことにでも当てはまります。
例えば、あなたの名前。
あなたの名前は、親から決められた物であって、あなたがその名前である必要はありません。
その証拠に、芸能人は芸名を持っていますし、水商売をしている人は源氏名を持っています。
あなたが、あなたの名前であるというのは、思い込みなのです。
全ての記憶は思い込み
こうやって考えていくと、あなたのこころの中、無意識の中にある記憶はすべて思い込みということになります。
卒業アルバムで昔の恋人を見つけ、幻滅した記憶はないでしょうか。
また、初恋の人の写真が出てきたときに、「あれ、こんな人だったっけ」と、自分が恋した相手を美化していたことに気付くこともあるでしょう。
このように、記憶とは曖昧であり、あなたにとって都合よく変えられている思い込みなのです。
記憶は真実になる
冒頭の変わったハイビスカスが自分は南国にいると思い込み自生できたのは、冬が暖かかったから。
その暖かい冬という記憶が、南国にいると思い込むきっかけ。
だから、実際に南国の気温と変わらない場所で自生することで自分は南国にいるという思い込みを真実へと変えたのです。
この思い込みが真実に変わるという事実は、あなたの名前についてもおなじ。
あなたの名前について、あなたの記憶は、このような人格でこのような性格、このようなことが趣味で、このようなことが嫌いと思い込んでいます。
その証拠に、おとなしい普通の女の子が、水商売に足を踏み入れ源氏名をもらった途端、一気に性格が変わり、大人の女の人に変化することも少なくありません。
記憶とは、あなたが作り上げた思い込み。
その思い込みを、固く信じ続けることで真実を引き寄せ、真実の記憶に変えていくことができるのです。
(関連記事:記憶のメカニズムを心理学で解明する。~記憶の種類とは~)
ヒプノセラピーにおける記憶の変化
ヒプノセラピーは、あなたが持っている記憶について、そのとらえ方を変化させる方法。
あなたが、あなたでしかないという思い込みを変えていく心理療法です。
過去に起こった出来事は、事実ではあっても真実ではありません。
例えば、相談者が小さい時に真っ暗なベットの上で放置されていたので自分は見捨てられた子供だという記憶があったとします。
ベットの上で寝ていたということが事実であったとしても、それは単に、親が子供を静かなところで寝やすい環境を作っていただけかもしれません。
見捨てられたという記憶と相反する、寝やすい環境で寝かせたという親の気持ち。
暗い部屋の中でベットで寝ていたという1つの事実についてもそのとらえ方は何通りもあるのです。
つまり、相談者の過去の事実に基づく記憶についてもそのとらえ方を変えることで、過去の記憶を別のものに変えることができる。
その別の次元でのとらえ方を真実に変えることが、ヒプノセラピーでは可能。
相談者の思い込みをあなたが変化させることで、相談者にとっての真実を引き寄せることにつながるのです。
(関連記事:ヒプノセラピーで効果のある3種類の方法とは誰よりも幸せになる方法)
ヒプノセラピストの存在意義
相談者の記憶のとらえ方を変えるテクニックを持っているのがヒプノセラピスト。
そんなヒプノセラピストの存在意義は、相談者により良い人生を送ってもらうこと。
相談者の手を取って、否定的にとらえている事実を肯定的にとらえるように変化を与えることがヒプノセラピストの存在意義。
相談者の中から現れた真っ暗なゆりかごで放置された状況を知り、親が悪い、真っ暗な場所で放置するとはけしからん。と相談者を怒りの感情に沈めることではありません。
否定的な感情を手放すといいながら、より強いネガティブな気持ちに変えていくヒプノセラピストになってはいけないのです。
相談者が自分の過去について肯定的なとらえ方に気付いて変えていく手助けをすることがヒプノセラピストの存在意義といえるでしょう。
(関連記事:アルバート・バンデューラの自己効力感を高める4つの方法)
まとめ
以上、「近所の川で花を咲かす変わったハイビスカス。思い込みでも真実になる」をお伝えしました。
神戸の川辺で花を咲かせるハイビスカスのように、思い込みとは記憶であり、記憶は、物事のとらえ方であなたにとっての真実。
その記憶は、あなたにとっての真実ですが、肯定的にも否定的にもとらえることができるものであり、全ての人に共通の解釈ではない。
相談者の否定的な記憶を肯定的に変えていくことがヒプノセラピストの使命ではないでしょうか。
(関連記事:前世を見る方法は時間を退行する前世療法。前世の記憶に原因を探る)
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