こんにちは。
神戸ヒプノセラピー、催眠療法のベレッツアです。
NLPとは自然に言語を処理してしまう心理学的コミュニケーション法といわれます。
人に物事を伝える時には言葉を使いますが、あなたが伝えたいと思ったように伝わっていないことを経験したことはありませんか?
言葉で人に意志を伝えるのはとても難しいこと。
そんな難しい言葉でのコミュニケーションがNLPという手法を使うことで簡単に伝えられるようになります。
そんな優れたコミュニケーションの方法、NLPの手法をこれからすこし、のぞいてみませんか。
(関連記事:なぜユングやフロイトが提唱した無意識がヒプノセラピーに重要なのか)
NLPとは
NLPとは、neuro linguistic programmingといい、日本語では、神経言語プログラミングと呼ばれます。
なぜ、NLPが神経と、言語と、プログラミングが合わさったものが会話になるのかということを少し考えてみましょう。
言葉とは、人間が考えた自分の意志を伝える道具。
頭の中で考えていることを言葉に変換し、神経を通って口や舌あるいは喉や肺を使って音に替えて相手に伝える方法が会話によるコミュニケーションです。
また、言葉は言い方によって感じ方が変わってくるもの。
例えば、挨拶でも「こんにちは」というのと、「おおう」というのと、「押忍っ」というのでは、受け取り方が違います。
「かわいいね」と「美人ですね」と「きれいな人だね」との違いも感じることができるのではないでしょうか。
つまり、言葉が違うと同じ意味でも相手がその言葉を聞いて生まれてくる感情は異なるのです。
これは、言葉が音となって耳に伝わり、神経を通って、脳で認知されるという過程があるから。
脳で認知される時に、副産物として感情が生まれるのです。
これを体系的にシステム化したものがneuro linguistic programmingといわれるNLP。
説明では単語で例をあげましたが、NLPは単語だけでなく、文によって受け取り方が変わるという部分におもしろさがあります。
なぜ、このように言語で感情を操作することができるのかというと、このNLPを創ったのがアメリカのジョン・グリンダ―博士という言語学者とリチャード・バンドラー博士という臨床心理学の学者だから。
この言語学と心理学に秀でた二人の博士が心理療法の天才3人をモデルにして、徹底的に研究して何が精神的な問題を解決することにつながるのかを見つけ体系化したものがNLPだからです。
このモデルとなった心理療法家は催眠療法のミルトン・エリクソン博士、家族療法のバージニア・サティア氏、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ博士の3人。
彼らは、過去最大級といえる心理療法家。
この3人をモデルにして体系化したのがNLP。
だから、NLPを知ることで、「どう話すと人の心がどう動くのか」ということがわかるようになるのです。
(関連記事:ゲシュタルト療法で感情を探るのは怖い?意味ネットワークでつながる感情の連鎖)
NLPを使うと自然に言語を処理してしまう
NLPでは頭の中で処理する言語を中心に体系化されています。
アメリカで作られたから、アメリカ人にしか通用しないのかというとそうではなく、人間として基本的なとらえ方は万国共通。
目の前にいる人が、「すごいですね。あなたみたいな人に合ったのは初めてです!」と目を輝かせてあなたに近づいてきたらどうでしょうか。
反対に目の前の相手から「アホ」、「バカ」、「マヌケ」といわれるとムカッときますよね。
このように、言葉から受け取る気持ちは世界共通。
言葉が変わっても、国が変わっても、国民性が変わっても、共通の感じ方というものがあるのです。
あなたが、目の前にいる人から言葉を投げかけられた時、感情が生まれるなら、それは、瞬時に行われます。
「かわいいね」といわれた時、かわいいとはどういうことなのか、どこがかわいいのか、なぜこの人はこんなことを言うのかと考えるかもしれませんが、嬉しい気持ちはすぐ起こるのではないでしょうか。
これが、NLPを使うと自然に言語を処理してしまうということ。
いろいろ考えることがあったとしても、生まれる感情まではコントロールすることができず、条件反射的に湧き上がってきます。
このように相手の話を聞いて即座に生まれてくる感情をうまく取り入れていく手法がNLP。
相手を喜ばせながら何か物事をしてもらったり、気持ちよく応対してもらったりすることができる手法なのです。
(関連記事:脳科学でのNLPの効果とは!わかりやすくいうとコミュニケーション法)
NLPは心理学的コミュニケーション法
NLPは耳や目といった人間の感覚器で得た刺激を神経を通して脳に伝達し、その脳が認識や判断、行動といった反応に結びつけます。
その脳が認知する時に生まれる感情は、生み出した本人はコントロールすることが難しいものであり、心理的な作用を創り出します。
この感情を上手く使うのがNLP。
だから、NLPは心理学的な手段を用いたコミュニケーション法。
相手からかけられた言葉で気持ちよくなれば、その相手の言うことを聴きやすくなります。
相手が話していることに納得することができたなら、その相手の言動を尊重するようになるでしょう。
相手の感情をコントロールすることで、コミュニケーションの主導権を取ることができるのです。
その方法が、NLPであり、神経言語プログラミングなのです。
(関連記事:催眠誘導のトレーニング法。ダブルバインドで誘導する言葉で話す方法)
まとめ
以上、「NLPとは自然に言語を処理してしまう心理学的コミュニケーション法」をお伝えしました。
NLPは、3人の心理療法家の手法のエキスを抽出し体系化したもの。
言葉の魔法使いが使っていた言葉を分析し、誰でも使えるようにしたものがNLPなのです。
つまり、言葉の力を凝縮し、心理療法家のスキルをまとめたものがNLPと言えるでしょう。
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